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» 2007年04月05日 11時11分 公開

“Vistaで始める新生活”向けの低価格PC――デル「Dimension E520」ダイレクトPC最前線(2/2 ページ)

[兼子忍,ITmedia]
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静音性も優秀でクセの少ないスタンダードPC

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア(評価機の場合)

 今回試用した評価機は、Core 2 Duo E6300(1.86GHz)と1Gバイトのメモリ、80GバイトのHDD、DVD±RWドライブを搭載していた。HDD容量はメインマシンとして使うには不足しがちだが、GeForce 7300 LE wtih TurboCache搭載のグラフィックスカードが装着されていたので、ゲームも楽しめる1台に仕上がっていると言える。ちなみに、OSはVista Home Premiumだ。

 下記にいくつかのベンチマークテストの結果を掲載した。グラフィックスのスコアを除けば、おおむね良好な値でVistaも快適に使うことができる(欲を言えばメモリは2Gバイトまで増やしたいが)。もちろん、Windows Aeroも問題なく動作する。試しにシステムに高い負荷をかけ続けたが、ファンの風切り音がわずかに聞こえる程度で、周囲が静かな深夜でも気にせずに使える静粛性を備えていた。また、騒音のチェックと同時にボディの両側面と天面に触れて発熱の具合を調べてみたが、過度に熱を持つ部分は見当たらず、静粛性と同時に十分な冷却性能を確保していることが確認できた。


 CPUやグラフィックスカードの制約から、ハイエンドPC並みの「とんがった」性能を与えることはできないが、エントリーからミドルクラスまで幅広いユーザーに対応が可能なモデルだ。最小構成時なら6万円台とDimension E521よりも安く、シンプルな構成ゆえSOHOなどに導入するのにも適していると言える。さらに随時開催中のキャンペーンを活用すれば、より高い性能の構成が安価に購入できるのも見逃せない。初期投資をなるべく抑えたい初心者から、Windows Vistaへの乗り換えを機にPCの買い替えを考える人まで、幅広いユーザーの選択肢にあげられる1台だ。

左からPCMark05、3DMark06(1024×768ドット)、FFXI Bench 3のテスト結果。なお、FFXIは現状でVista非対応なので参考までに見てほしい

 以下では予算やパッケージ別に、筆者なりのおすすめBTO構成を取り上げてみた。購入時の参考にしてもらえると幸いだ。

Vista Home Premiumを楽しめる安価なPCを手に入れる

BTO内容と項目
CPU Celeron D 336(2.8GHz)
メモリ 1Gバイト(512Mバイト×2)
HDD 160Gバイト(7200rpm)
光学ドライブ DVD±RW(DVD+R DL対応)
グラフィックス チップセット内蔵
液晶
OS Vista Home Premium
価格 9万300円(キャンペーン/パッケージ価格適用ずみ)
価格は2007年4月2日現在

 デルが用意する推奨構成の中で最も安価な「スタンダード基本構成」は、6万3000円という低価格で購入できるものの、OSがWindows AeroやMedia Center機能を持たないVista Home Basicになるなど不満を感じる部分も多い。そこで、この基本構成をベースにVista Home Premiumの動作に必要と思われるパーツを強化し、実用性と価格の両方に満足できる構成を考えてみた。

 OSにHome Premiumを選ぶ際はメモリ容量を1Gバイト以上にする必要があるので、メモリを増設したほか、HDDを160Gバイト、光学ドライブをDVD±RWドライブに変更し、一応ながらメインマシンとしての実用性を満たす構成に仕上げた。グラフィックス機能を筆頭に妥協した部分も多いが、9万300円と安価にまとまった。定期的に行われているキャンペーンをタイミングよく使えば、さらに安価に入手することができるだろう。



Vistaをフルに楽むUltimateモデル

BTO内容と項目
CPU Core 2 Duo E6300(1.86GHz)
メモリ 2Gバイト(1Gバイト×2)
HDD 250Gバイト(7200rpm)
光学ドライブ DVD±RW(DVD+R DL対応)
グラフィックス GeForce 7300 LE with TurboCache
液晶 20.1インチワイド(E207WFP/1680×1050ドット)
そのほか 13メディア対応カードリーダー/ライター
OS Vista Ultimate
価格 12万8430円(キャンペーン/パッケージ価格適用ずみ)
価格は2007年4月2日現在

 Windows Vistaへの乗り換えを機に、PCを新調したいユーザーにおすすめの構成を考えた。OSはVistaの機能をフルに備えた最上位のエディションであるUltimateとし、Vistaに適したワイド液晶ディスプレイも加えてある。デルもこのような購入層を想定しているらしく、BTOに用意された「ビスタ機能満喫パッケージ 」をベースとした。

 PCのスペックもできる限り高性能にすべく、CPUはCore 2 Duo E6300、メモリは2Gバイトと、BTOで選べる最高のものを選択した。もちろん、グラフィックス機能にはゲームもそこそこ楽しむことが可能なGeForce 7300LE搭載カードを選んでいる。唯一、HDDはシングル構成の250Gバイトに抑えたが、音楽ファイルやデジタル写真を収録するには十分な容量と言える。液晶ディスプレイには、同社製の20.1インチワイドモデルE207WFPをチョイスした。1680×1050ドット表示対応のエントリー機だが、著作権保護技術のHDCPをサポートしたDVI-D入力を備えた実力派だ。これにオフィスイートを追加すれば、SOHO環境でも利用できるパワフルPCに仕上がるだろう。

 「ビスタ機能満喫パッケージ 」と割引キャンペーンを適用することで、20インチのワイド液晶ディスプレイが付属しながら13万円を切る価格を実現できたのがポイントだ。



大画面液晶TVをセットにしたAV重視のViivモデル

BTO内容と項目
CPU Core 2 Duo E6300(1.86GHz/Viiv対応)
メモリ 2Gバイト(1Gバイト×2)
HDD 500Gバイト(250Gバイト×2)
光学ドライブ DVD±RW(DVD+R DL対応)
グラフィックス RADEON X1300 Pro
液晶 23インチワイド液晶TV(W2306C/1366×768ドット)
TVチューナーカード ATI TV Wonder Elite
そのほか 13メディア対応カードリーダー/ライター
OS Vista Ultimate
価格 19万8655円(キャンペーン/パッケージ価格適用ずみ)
価格は2007年4月2日現在

 上で取り上げた「ビスタ機能満喫パッケージ 」は、標準で8万7870円もの割引が適用される(原稿執筆時)お得感の高いパッケージなため、ここではTV機能を重視したViiv対応のAVモデルに仕立ててみた。

 上記の構成に比べ、TV番組の録画を考えてHDDを500Gバイト(250Gバイト×2)に増量し、グラフィックスカードもワンランク上のATI RADEON X1300 Proとしたほか、TVチューナーカードのATI TV Wonder Eliteを選んだ。ATI TV Wonder Eliteはシングルチューナーモデルだが、同社製の液晶TV「W2306C」を追加して地上アナログ放送の同時2画面視聴を可能にした。今回は選択していないが、USB接続のワンセグチューナー「ちょいテレ」を加えれば(プラス8400円)、さらにTV番組を満喫することができるだろう。

 フルセグの地上デジタル放送が楽しめないのは残念なところだが、割引キャンペーンを援用することでHDD/DVDレコーダ代わりにも使えるPCと23インチワイド液晶TVをセットにしながら20万円を下回っており、コストパフォーマンスに秀でた1台に仕上がった。


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