17インチワイド液晶を搭載した「究極」のノートPC――デル「Inspiron 9400」ダイレクトPC最前線

» 2006年02月23日 15時18分 公開
[兼子忍&ダイレクトPC取材班,ITmedia]
17インチワイドの大画面液晶を備えたInspiron 9400

 デルの個人向けノートPCブランドInspironシリーズには、携帯性に優れたモバイルPCから重量級の高性能なノートPCまで、合計5モデルが用意されている。その頂点に座るInspiron 9400は、CPUにインテルのノートPC向けデュアルコアCPU、Intel Core Duoを採用し、BTOでは2GHz駆動のT2500か1.66GHz駆動のT2300を選択できる。また、チップセットはIntel 945PM/GM Express、無線LAN機能にはインテルのPro Wireless 3945ABGネットワークコネクションが標準搭載されるので、BTOでどのようなパーツを選んでも、本機はCentrino Duoテクノロジ対応モデルとなる。なお、OSはWindows XP Home Edition、同Professionalに加え、Windows XP Media Center Edition 2005(Update Rollup 2)も選択可能だ。

1920×1200ドットの広大な解像度の液晶を用意

 17インチのワイド液晶を搭載したボディは、幅394ミリ、奥行き288ミリとほぼB4サイズといえるもので、その大きさには圧倒される。一般的なA4サイズのノートPCなら、使用しないときには机の上から片付けることも簡単だが、本機の場合はデスクトップPCの代替として据え置き専用で使うのが望ましい。液晶パネルには、1920×1200ドット表示の光沢タイプ(TrueLife)と、1440×900ドット表示の非光沢タイプの2つの選択肢が用意されている。価格に1万4000円の開きがあるが、高解像度表示ならではの広大なデスクトップ画面と、DVD-Videoなどの映像コンテンツを色鮮やかな画面で楽しめることを考え合わせると、ぜひとも前者の1920×1200ドットを選びたい。ただ、光沢タイプを選んだ場合は、画面への映り込みが避けられない点を覚えておこう。

液晶ディスプレイは17インチワイドサイズを採用。画面解像度は1920×1200ドットか1440×900ドットから選べるが、予算が許す限り前者を選びたい。ゆとりのある入力環境にも注目だ

 主要スペックを見ていくと、HDD容量で80Gバイトと100Gバイト、メモリ容量で512M/1G/2Gバイトの選択肢がある。グラフィックス機能は、チップセットのIntel 945GM内蔵またはNVIDIAのGeForce Go 7800(グラフィックスメモリは256Mバイト)からの選択となる。GeForce Go 7800を追加するには3万8000円の追加出費が必要になるが、最新の3Dゲームをストレスなく楽しめる強力なグラフィックス環境を手に入れられならば、この金額も妥当だろう。もう少し選択肢に幅があるとよいのだが、ゲームプレイを含むあらゆる用途をノートPCでまかないたいという人にはチェックしておきたいオプションといえる。なお、OSにWindows XP Media Center Edition 2005を選択した場合に限り、BTOで地上アナログ放送に対応したUSB接続のTVチューナーユニットが追加できる。

入力環境にはゆとりがあり英語キーボードも選択可能

 メインマシンとして日常的に使うことが想定される製品だけに、操作性を大きく左右する入力環境や、拡張性に関わる部分も気になるところだ。まず入力デバイスの要であるキーボードは、同社のノートPCではおなじみの7段配列を採用する。カーソルキーとFnキーの組み合わせでPageUp/DownやHome、Endキーを代用する製品が多いなか、これらのキーを単独で備える点には好感が持てる。なお、キー入力時にはしっかりとした打鍵感が得られたほか、隅のキーを強く押してもキーボードユニットがたわむことはなかった。キーピッチは19ミリ、キーストロークは2.5ミリで、日本語のほかに、英語キーボードを選択できるのがアドバンテージだ。

 タッチパッドは2ボタンのシンプルなもので、上下/左右へのスクロールなどはソフトウェアで実現する。ちなみに、本体前面には7つのマルチメディアボタンがある。OSを起動せずに楽しめるいわゆるインスタント機能はないが、音楽CDやDVD-Video再生時に使う操作ボタンのほか、音量調節や消音ボタンで構成される。底面に内蔵したサブウーファーの存在とあわせて、本機がエンタテインメント指向のPCであることを主張している。

大柄なボディゆえ、拡張端子も豊富に用意されている。DVI-D端子の搭載が目を引くところだ。一方でPCカードスロットは持たず、ExpressCardスロットのみ備える割り切った仕様だ

 コネクタ類で目立つのが、背面に搭載されたDVI-D端子だ。USB 2.0のポートは背面に4基、左側面に2基あるが、USBメモリなどの接続性を考えれば右側面にも用意してほしかった。右側面には4ピンのIEEE 1394と、5種類のメディアに対応したメモリカードスロットが配置される。

 本機は、底面に2基の冷却ファンを内蔵している。試しにCPUに大きな負荷のかかる状態を作り出してみたところ、キーボードの右側を中心に、やや発熱が見られた。もっとも、手のひらが常に触れるパームレストの発熱は少なく、ファンの風切り音についても不快に感じることは少なかった。

2基のメモリスロットは底面に用意されている。HDDユニットにも比較的簡単にアクセス可能だ。なお、無線LANモジュールはMini PCI Expressカードで供給されている。

最上位モデルらしい豪華なスペックで購入したい

 大画面で高い性能を備えたノートPCは、フラッグシップモデルに位置付けられた製品が多く、値段も相応に高価になりがちだ。しかし本機は最小構成例なら18万円台で購入できる。この構成をベースにして、必要な部分に限ってBTOで強化を行えば、高性能なノートPCを割安感のある価格で購入することも可能だ。また、デルが随時発行している「クーポン」を利用すれば、さらに安価になるので、購入時にはぜひとも活用しよう。

 とはいえ、後で紹介しているが本機を買うのであれば、やはり豪華絢爛なパーツを選んで最高の性能を手に入れたい。まずは用意した予算でどの程度のスペックになるのか、BTOメニューで確認してみるといいだろう。それがダイレクトPCの大きな魅力でもあるのだから。

「最高性能」のゲーミングノートPCを手に入れる――兼子忍のオススメBTO

 本機の高いポテンシャルを発揮すべく、今回はゲーム用PCとしても十分に使えるハイスペックな構成にした。使用目的を考えれば、CPUとHDDは最高の選択肢を選ぶのがベストだ。またグラフィックス機能も3D描画性能に秀でたGeForce Go 7800が必須だ。通信機能はIEEE 802.11a/b/g無線LAN機能が標準で装備されるが、さらにBluetoothモジュールを追加して、マウスやヘッドセットを快適に使える環境を整えた。キーボードには日本語配列を選んだが、英語配列キーボードも選べるのは、こだわるユーザーにとってうれしいところだろう。高性能な1台に仕上がったが、それでも30万円強ですんでいるのがダイレクトPCの醍醐味(だいごみ)だ。

BTO内容 項目
CPU Intel Core Duo T2500(2GHz)
メモリ 512MB×2(PC2-5300)
グラフィックス GeForce Go 7800
HDD 100GB(7200rpm)
光学ドライブ DVD±RW 2層記録対応
無線LAN IEEE 802.11a/b/g
キーボード 日本語キーボード
そのほか Bluetooth内蔵
OS Windows XP Home Edition
価格 30万4430円
価格は2006年2月23日現在


高解像度のパワフルなビジネスPCを組む――ダイレクトPC取材班のオススメBTO

 ライターの兼子氏がゲームPC仕様を選んだので、ダイレクトPC取材班ではビジネス向けの構成を提案したい。表計算ソフトを多用する場合や、複数のアプリケーションを同時に利用する場合、少しでも高い解像度が望ましい。その点、本機は1920×1200ドットと広大なスペースが用意されているだけに、これを選ばない手はない。そのほかのパーツはコストパフォーマンスを重視したチョイスを行ったが、結果としてほぼ文句のない1台に仕上がった。こだわりのポイントとしては、キーボードをスペースバーの長い英語配列にしたこと(日本語キーボードから差額なしで変更可能)、OSをドメイン参加ができるWindows XP Professionalにしたことが挙げられる。

BTO内容 項目
CPU Intel Core Duo T2300(1.66GHz)
メモリ 512MB×2(PC2-5300)
グラフィックス Intel 945GM内蔵
HDD 100GB(7200rpm)
光学ドライブ DVD±RW 2層記録対応
無線LAN IEEE 802.11a/b/g
キーボード 英語キーボード
そのほか
OS Windows XP Professional
価格 23万9330円
価格は2006年2月23日現在



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