ガシガシ打つ時代は過ぎ去ったか──「diNovo Edge」に見る当世キーボード事情元麻布春男のWatchTower(2/2 ページ)

» 2007年08月24日 16時00分 公開
[元麻布春男,ITmedia]
前のページへ 1|2       

専用アダプタですぐに利用できるBluetooth接続

 PCへの接続はBluetooth 2.0で、Bluetoothを内蔵したノートPCなどであればそのままdiNovo Edgeを接続可能だ。加えて、本製品には最初からキーボードとペアリングされたUSBワイヤレスアダプタが添付されているので、Bluetoothを内蔵していないPCでもすぐに利用できる。ただし、このアダプタは汎用のBluetoothアダプタではなくdiNovo Edge接続専用で、Bluetoothのソフトウェアスタックは添付されない。

 この専用アダプタにdiNovo Edge以外のBluetoothデバイスを接続することはできないが、動作にBluetoothのソフトウェアスタックも必要としない、というわけだ。その代わり、専用アダプタを経由するdiNovo Edgeは、PCから普通のUSBキーボードに見えるため、USBさえサポートされていればOSを問わず利用可能になる。

 ワイヤレスキーボードには、電池がつきものだが、diNovo Edgeはハイエンドモデルらしく充電式のリチウムイオン電池を内蔵し、付属のスタンドに立てておくことで充電できる。2時間のフル充電で約2カ月利用できるほか、5分間の充電でほぼ1日利用できる急速充電機能も備える。

標準で付属するUSB接続のBluetoothワイヤレスアダプタは、diNovo Edge接続専用である代わりに、差せばそのまますぐに使えるようになっている
diNovo Edgeには、内蔵バッテリー充電に使えるスタンドが付属する。2時間充電で2カ月、5分充電で1日の駆動が可能になる

軽薄でも体感ストロークは深いdiNovo Edge

 キーボードとしてはいわゆるパンタグラフタイプで、ストロークはデスクトップPC用(通常3.5〜4.0ミリ)とノートPC(通常2.0〜2.5ミリ)の中間となる3.2ミリが確保されている。キーの打鍵荷重が60グラムと若干重めなこともあって、かなりの弾力感が得られる。そのため、体感的なストロークはスペック値以上で、ノートPCのキーボードと比べるとかなりしっかりした印象を受ける。ストロークが浅い分だけキーのグラつき感が少なく、このことを好むユーザーがいるかもしれない。

 diNovo Edgeはテンキーがないコンパクトキーボードだが、上述したポインティングデバイスのTouchDiscに加えて、各種のメディアキーも備えている。この機能を呼び出すのは右Altキーの右側にあるFnキーだが、このFnキーを押すとメディア機能が割り当てられたファンクションキー上部のイルミネーションがオレンジに光る。ちなみに機能の割り当て設定は付属の「SetPoint」ユーティリティで行える。

diNovo Edgeの各種設定を行うツール「SetPoint」では、キーボードに各種機能を割り当てることもできる。そのステップは「割り当てキーの選択」→「タスクの選択」→「プログラムの選択」と3ステップで完了する。ほかにもTouchDiscの感度設定画面も用意されている

 DN-800は日本語キーボードが用意されていたが、残念ながらこのDN-1000は英語キーボードのみとなっている。Windowsは、レイアウトドライバをグローバルで1種類しか同時にサポートできないため、すでに日本語キーボードが接続されたシステムでdiNovo Edgeを使おうとすると、キートップの表示と入力されるキャラクタが合致しないことを承知でdiNovo Edgeを日本語キーボードとして利用するか、システムに接続されている日本語キーボードの使用をやめて英語キーボードとして利用するかを余儀なくされる。英語キーボードに統一すれば手間は減るものの、持ち出し用のノートPCで操作性をそろえるために英語キーボードを備えた製品を用意するのも、今の日本では容易でない。

 一般に、キーボードレイアウトを変更する(日本語キーボードと英語キーボードを切り替える)方法としては、デバイスマネージャでキーボードの種類を変更する方法が広く知られているが、切り替えには再起動が必要となる。また、何度か切り替えを繰り返していると、キーボードの種類を変更できなくなったり、変更してもキーレイアウトが変わらない、といったトラブルに遭遇しやすい。この場合、レジストリを自分で書き換えるか、このようなツールなどを使うことになるが、できれば本体に付属するSetPointでレイアウトの切り替えをサポートして欲しかった(それより日本語と英語、両バージョンのリリースが望まれるわけだが)。

 現状では英語キーボードしかなく、Windowsにおけるキーレイアウト変更には手間が伴うという難点を思えば、広く一般には勧めにくい。が、充電式バッテリーの採用、Bluetooth対応、薄型でスマートなデザインとしっかりとしたキータッチの両立など、diNovo Edgeには見るべき部分も多い。とりあえずは、普段から英語キーボードを使っているユーザーのリビングルルームPC用、といった用途に使ってもらいたい製品だ。

関連キーワード

キーボード | デザイン | Mac | Windows | Windows Vista


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月07日 更新
  1. 32GBメモリが6万円切り、2TB SSDは3.3万円から 価格上昇が続くアキバで見つけた高コスパパーツ (2026年02月07日)
  2. Insta360初ドローン「Antigravity A1」実機レポ 360度カメラが生む“空中を自由に見渡す”没入感とは? (2026年02月06日)
  3. 自宅のどこでも本格サウンドが楽しめる「Bose SoundLink Home Bluetooth Speaker」が3.3万→2.3万円に (2026年02月05日)
  4. Surface RT「歴史的大失敗」の裏で何が? エプスタイン文書が示すMS元幹部の焦りと情報漏えい (2026年02月05日)
  5. ソニーとTCLの合弁が意味する「新しいソニー」の完成形――ソニーが“家電企業”の殻を脱いだ日 (2026年02月06日)
  6. 「VAIO SX14-R」の“ふるさと”見学記 ノジマグループ参画後も進化が続く“物作り” (2026年02月05日)
  7. フロッピー世代に刺さるレトロなデザインが魅力の「Trozk モバイルバッテリー TP09U」が19%オフの8080円に (2026年02月05日)
  8. マウスコンピューターやユニットコムの親会社「MCJ」がMBOで非上場化へ ベインキャピタル傘下のファンドがTOBを実施 (2026年02月06日)
  9. 宅内ネットワーク環境の10G化に適した「TP-Link DS108X」が13%オフの4万803円に (2026年02月06日)
  10. JIS配列の2つ折りキーボード「Ewin 折りたたみ Bluetooth キーボード」が32%オフの2699円に (2026年02月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年