F1マシンを連想させる操作感――最高峰のゲーミングマウス「G-9」を試す:究極の“マウスキット”(1/3 ページ)

» 2007年08月31日 06時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

 ロジクールからゲーマー向けマウスの最新機種「G9 Laser Mouse」(以下、G-9)が発表された。時に繊細で、時に高速に、常にユーザの操作を遅延なく、正確に反映させることが要求される「G」シリーズ。そのラインアップには、有線レーザマウスの「G3-LS」と「G-5T」、無線方式の「G-7」など、いくつかのバリエーションがあるが、有線モデルのG-9はG-5の後継という位置付けだ。

正統派のゲーミングマウス

G9 Laser Mouse

 今回登場したG-9は、G-5以来の正統派モデルと言っていい。G-5の改良版であるG-5Tが今年5月にリリースされているものの、基本的な方向性に大きな変化は見られなかった。一方、G-9もゲーミングマウスとしてG-5を踏襲する部分は多々あるが、マイナーチェンジには収まらない数々の改良点と新機構を搭載している。

 Gシリーズの「G」はゲーミンググレード、すなわち快適なゲームプレイに必要なスペックを満たした製品であることを表している。すばやい判断と正確な操作が勝敗を分けるFPSゲームでは、思ったとおりにカーソルが動かなければそのまま致命的なミスにつながってしまう。このため、ゲーミングマウスにはかすかな指の動きにも正確に追従する高いスペックが求められるのだ。

 一言で追従性と言っても、それを実現するための要素は多岐にわたる。マウスの形状はもちろん、本体の重量やボタンの配置といった物理的特性、移動検出のためのメカニズム、遅延のないPCへの情報伝達――それら1つ1つを入念にブラッシュアップしていき、高いレベルで完成させたものがゲーミンググレードのGシリーズである。

読み取り解像度が最大3200dpiへ

 まずはG-5Tから継承しているスペックについて見ていこう。PCとの接続は有線のUSB。有線は無線と比較して信頼性が高く、安定した速度が確保できるため、マウスの性能がどれだけ上がっても「FPSは有線で」と考えるユーザーは多い。マウスのケーブルは、G-5/G-5Tと同じく、耐久性の高いファブリックコーティング仕上げだ。

 移動検出にはレーザーセンサを採用する。ただし読み取り解像度は異なり、従来の400〜2000dpiから200〜3200dpiと、上限下限ともにレンジが広くなった。その代りに、設定単位はG-5Tの50dpi刻みから200dpi刻みへと粗くなっている。そのほかのイメージ処理は6.4メガピクセル/秒、最大1000レポート/秒と、変化はない。

 操作ボタンの構成は、左右ボタン、側面の前後ボタン、上面の+/−ボタン、チルトホイールと、G-5Tと同じ。ただし、+/−ボタンのレイアウトがホイールの下から左ボタンの下へ移動した。このボタンはデフォルトでは解像度の変更に用いるが、G-5Tでは上下に配置されていたのに対し、G-9では左右に配置されている。ゲーム中に人差し指で操作する場面を考えると、上下よりも左右方向のほうが手元を見ずに位置を把握しやすく、左ボタンのすぐ下にあるため押しやすいかもしれない。そのほか、ウェイトコントロール機構も共通する仕組みだが、これについては後述しよう。

本体上面/底面/前面(いずれも幅広グリップ装着時)

本体左側面/右側面/背面(いずれも幅広グリップ装着時)

 ちなみに、G-9はマウスパッドから比較的浮いた状態でも移動を検出するようだ。本体を接地面から少しずつ離していくという簡単な実験を行ってみると、MX Revolutionが約1.8ミリまでしか認識できなかったのに対し、G-9は約3.0ミリまで認識した。

 数値で表せば小さい差だが、実際に使っていると分かるくらいの差でもある。もちろん、これは個人の操作方法によるところも大きいのだが、筆者は必要最小限しかマウスを持ちあげないクセがついているようで、評価中に何度か切り返しに失敗した。

 しかし、これもG-9がゲーミンググレードであることを示す特徴の1つと言えるかもしれない。ゲームプレイは画面上のある点をすばやくポイントしなければならない場合が多いが、そのときに必要とされるのは、操作が寸断される切り返しではなく、わずかなマウスの移動でカーソルが長い距離を移動できることだ。そのためには微細な動きを敏感にキャッチできる高い解像度が求められる。そして高解像度であればあるほど、移動時にマウスが「飛ばない」ように高頻度なレポートが不可欠になるというわけだ(ちなみに、レポートレートを毎秒1000回まで引き上げるとCPUへの負荷は高くなるので、PCのスペック次第では注意が必要)。

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