F1マシンを連想させる操作感――最高峰のゲーミングマウス「G-9」を試す究極の“マウスキット”(3/3 ページ)

» 2007年08月31日 06時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

内蔵メモリにマウスの設定を保存可能

「SetPoint 5.0」のメイン画面

 解像度の設定は、左クリックボタンの下にレイアウトされた+/−ボタンで切り替える。この解像度はあらかじめ設定したプロファイルに従って、最大5段階で増減することができる。それぞれの段階にどの解像度を割り当てるかは専用ソフトウェア「SetPoint Version 5.0」で指定するが、本体にメモリを内蔵することにより、このプロファイルを5つまでマウス自身が保持できるようになった。これによって、SetPointがインストールされていないPCに接続したときでも、自分好みの設定でG-9を利用できる。

 ただし、SetPointで設定できる項目のすべてがマウス内に記憶されるわけではない。保持できるのは、プロファイル選択時のインジケータの色や、ボタンの割り当て、解像度、レポート頻度など、マウス単体で制御可能なものに限られる。OSのドライバで処理される加速などの設定は、SetPointのインストールが必要だ。

読み取り解像度やボタン割り当て、インジケータの色など、マウスの各種設定をカスタマイズできる

プロファイルごとにインジケータの色を変えられるため、現在のマウスの設定も色から判別することができる。インジケータの色は、SetPoint上では204色まで用意されている

 プロファイルの切り替えは「オンボードメモリ」、あるいは「アプリケーション検出」のいずれかを選択する。オンボードメモリはマウス底面のボタンを押すことでマウスに記録した最大5つのプロファイルから選択する。アプリケーション検出は登録しておいたアプリケーションがアクティブになると、関連付けられたプロファイルに自動的に切り替わる。

 この場合はSetPointがプロファイルを制御するため、マウス内にプロファイルを記録しておく必要はなく、最大30までのプロファイルを設定しておくことができる。一方、オンボードメモリによるプロファイルの切り替えは、ただボタンを押すだけとはいえ、マウスをひっくり返す必要があるので少し面倒だ。SetPointがインストールされている自分の環境ではアプリケーション検出を使用し、外に持ち出すときはオンボードメモリを利用する、というのが一般的な使い方になるだろう。なお、SetPointがインストールされていない場合は、プロファイルの切り替えは自動的にオンボードメモリが選択される。

プロファイルの切り替えは、オンボードメモリとアプリケーション検出の2種類。プロファイルに割り当てたアプリケーションが実行されると、自動的にプロファイルが切り替わる。オンボードメモリには最大5つまでのプロファイルを保存できる

F1マシンのステアリングを連想させる操作感

 G-9の特徴を簡単にまとめれば、ゲーミングに特化した「とんがった」性能追及と、豊富なカスタマイズ機能の2点ということになる。特にドライグリップを装着したときの操作感は、レーシングマシンのステアリングを思わせる。わずかな操作で大きな動きをもたらすコンパクトなインタフェースは、まさにプロフェッショナル向けと言えるだろう。長時間の使用でもストレスの少ない幅広グリップや、オフィス系ソフトと相性のよいプレシジョンスクロールホイールの採用など、快適さを演出する“オブラート”に包まれてはいるものの、G-9の真骨頂がアグレッシブなゲーム用途にあるのは間違いない。

 一方、より幅を広げたカスタマイズ機能については、一人のユーザーが目的に応じてその都度カスタマイズするというよりは、多くのユーザーの嗜好にフィットさせるための柔軟性といったニュアンスが強い(実際、Logitechによれば、より手の大きい人のためのグリップも来年発売される予定だという)。自分にあったセッティングを突き詰め、そしてそれを固定して使う、そんな印象がある。

 それを示しているのが、オンボードメモリによるプロファイルの保存だ。自分好みのマウスを作りあげ、そしてそれを自分の「道具」として別のマシンでも使う。そういった意味でG-9を見ると、これは完成されたマウスというよりは、究極の“マウスキット”と言うべきではないかという気さえしてくるのだ。

G9フォトギャラリー(撮影:矢野渉)





前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月23日 更新
  1. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  2. あの名コンビの声が“公認AI”で6カ国語に! 麻布台ヒルズ「まんが日本昔ばなし展」で体験するAI音声の最前線 (2026年09月22日)
  3. 3万円台で充電ケースにディスプレイとAIレコーダー機能を内蔵! Anker「Soundcore Liberty 5 Pro Max」の気になる実力と使い勝手を試す (2026年09月23日)
  4. デスクをすっきり整理できる「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」がセールで25%オフの2万4690円に (2026年09月22日)
  5. フルHD/300Hz駆動で3万円台!? 「GigaCrysta」新モデル&驚きのコンセプト機が並んだアイオーブースを一挙紹介 (2026年09月23日)
  6. 液晶ポリマー採用のSudokoo製ファンやSANDISK新SSD「Optimus」がアキバに上陸! ゲーミングデバイス「AIM1」など新顔多数の秋連休アキバ (2026年09月21日)
  7. 25万以上が訪れるも異例の幕切れとなったTGS2026 MSIのゴッホコラボPCから手軽な配信アプリまで、会場で見つけた注目製品をレポート (2026年09月21日)
  8. 15型PCや書類をスマートに収納する「ザ・ノース・フェイス Shuttle デイパック」がセールで20%オフの2万4649円に (2026年09月22日)
  9. PC回りの音質を手軽に向上させる「Creative Pebble V3」が20%オフの4384円に (2026年09月22日)
  10. PCのストレージ不足解消と高速化に役立つ「キオクシア 2TB 内蔵SSD SSD-CK2.0N4B/R」がセールで10%オフの5万8480円に (2026年09月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー