例えば“裸族”で、もっと自由に一歩進んだHDD活用術(後編)(4/4 ページ)

» 2007年09月10日 20時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
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余ったHDDの使い道を考える

 HDDを増設するのではなく交換する場合は、ドライブが余ることになる。また、PCを買い換えた場合も余ったHDDは比較的再利用しやすい。個人データ保護の観点からもなるべくなら廃棄せずに利用したほうが安心感がある。

 このような余ったHDDをどう活用するか。1つは外付けケースを利用し、外付けHDDとして利用する方法だ。しかし、取り外したHDDの容量が小さい場合は当然利用には制約がある。余ったHDDが1台だけであればほかに手がないが、小容量のHDDが複数余っている場合は歯がゆい思いをすることになる。トータルではそこそこの容量があるのに、1つ1つのドライブが小さいために大量のデータを分割して保存しなくてはならないようになると、データを探すのも一苦労だ。

センチュリー「ドライブドア テラタワー」

 そんなときは「ドライブドア テラタワー」が便利だ。ドライブドア テラタワーは8台までのIDEドライブを搭載可能なコンパクトタワーケース。バラバラな容量のHDDを自由に連結させて、あたかも1台のHDDのように利用することができる柔軟なコンバインモードが特徴だ。8台をまとめて1台にすることも、2台+3台+3台というように組み合わせることも自由自在にできる。

 なお、ドライブドア テラタワーのインタフェースはIDEだが、余りやすい小容量のHDDを有効活用するという点でみれば、対象HDDがSerial ATAよりもIDEであるほうが多いと考えられるので妥当な選択と言えるだろう。

本体前面/背面/左側面。ミドルタワークラスの巨大な筐体だ

 ちなみに、Serial ATAドライブをドライブドア テラタワーに接続するためのSATA→IDE変換アダプタも2個付属しているので、IDEドライブで8スロットすべてが埋まらなくても将来的にSerial ATAを流用することも可能だ。PCとの接続はUSB 2.0で、Serial ATAをIDEに変換することによるパフォーマンスの低下はあまり気にする必要はない。

フロント全面がメッシュになっており、通気性を確保している(写真=左)。あっさりとしたカートリッジだが、ネジどめが必要。ベアドライブが直接挿入できるとよかったのだが(写真=右)

 ただし、ドライブドア テラタワーのコンバインモードは冗長性がなく、8台を1台にまとめて利用する場合は、その中の1台でも故障すると全体がデータロストしてしまう。複数のHDDが搭載可能な外付けHDDにはRAID機能を持つものも多い。その1つが「ドライブドア テラタワーSATAレイド」だ。

PCIe接続eSATAインタフェースカードが付属する

 ドライブドア テラタワーSATAレイドは、8台のHDDを搭載できるうえに、コンバインモードのほか、複数のドライブに同じデータを書き込んで故障に備えるミラーリング(RAID 1)、複数のドライブにデータを分散書き込みすることで速度を向上させるストライピング(RAID 0)、ストライピングをミラーリングして高速かつ冗長性を持たせるミラードストライピング(RAID 0+1)、読み込みの高速性と冗長性、さらに効率化を実現するRAID 5など多彩なRAID構成をとることができる。

 ドライブドア テラタワーSATAレイドには専用のPCIe接続eSATAインタフェースカードが付属しており、PCは高速なeSATAで接続する。余剰HDDの再利用とは目的が少し外れるが、とにかく1ドライブで大容量のストレージがほしいという場合には重宝するだろう。


 利用状況にもよるが、HDDの耐用年数はおおよそ5年と言われる。また、大切なデータを記録するものであるため、壊れたら交換すればいいとはいかない場合もある。自作PCユーザーでは耐用年数に至る前により大容量なドライブと交換し、いままでのドライブを外付けにしてバックアップ用として活用するなど、効率のよい「使いまわし」を実践している人も多くいるはずだ。

いつか使うかもしれないHDDは「裸族の村」で保管しておこう

 HDDは基本的にプラッタ容量が増えると高速化されるため、PC全体としてのパフォーマンスも向上する。バックアップ用には多少低速であっても、シャットダウン時に自動的にバックアップを行う設定が可能なバックアップソフトを使用すればそれほど問題にはならない。

 CPUやメモリとは異なり、HDDは比較的長期に渡って規格が陳腐化しないという特徴がある。ここにきてようやく各ベンダーが次々とIDE HDDの生産終了を宣言しているが、Serial ATAの時代はまだまだ続くことだろう。後編で紹介したように、本来内蔵用であるHDDを取り出すことで活用の幅はぐっと広がる。機会があれば自作パーツショップを訪れてみてほしい。さまざまなアイディア商品が見つかるはずだ。

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