「Bamboo Fun」で、初めての“バーチャルお絵かき”4コマ漫画もあり(2/2 ページ)

» 2007年09月21日 17時09分 公開
[山田祐介,ITmedia]
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4コマ漫画「まんがを描こう!」完成――制作時間は10分

 ちゃちゃっと漫画を描け、というリクエストに対し、本当に海のものとも山のものともつかない作品をちゃちゃっと描き上げたきゅうり氏。枠線までフリーハンドだ。くねくねした線が彼の性格を物語る。

「まんがを描こう!/きゅうり」

 さて、本製品に付属するアプリケーションは、「Adobe Photoshop Elements 5.0」「Photo Creator Simple for WACOM」「Photo-Book Creator for WACOM」「プリプリまろん for WACOM」「水彩 LITE」の5つ。このうち、パレットに絵の具を出す感覚で水彩風の絵が描ける水彩 LITEを、実際に使ってもらった。

 まず、水彩 LITEを起動すると、画面いっぱいに白いキャンパスが出現しタスクバーも消える。画面右側にでてくるパレットは、カラーシートから色を選択しパレットにその色を落とすことで、絵の具を混ぜる感覚で色を作り出すことが可能だ。PCに慣れていないきゅうり氏でも、操作が直感的にできるらしい。筆ツールを使用すると、絵の具の量と水の量をそれぞれ調節できるバーが出現し、それを操作して描き味を変えていく。

photophotophoto キャンパスの質感を変更することもできる

 また、筆圧感知の反応がよいことに、きゅうり氏は少々興奮気味。「小さな筆圧も拾うし、筆圧表現の線の幅も広い」と満足げに話す彼は、記者が必死に記事を執筆する中、ひとり揚々と“お絵かき”に没頭している。

 すると突然、「あ、戻れない、戻れない!」の声。水彩 LITEの“やり直し”機能は、巻き戻せるアクション数がPhotoshopなどに比べるとかなり少ない。カラーで描くときは、描き進めるにつれ色そのものが気に食わなくなり、大幅にやり直したくなることがある。LITEとはいえ、もう少し“やり直し”できるアクション数を増やして欲しいところだ。

 最後に、Bamboo Funを使った率直な感想を聞いてみた。「名前どおりに楽しさ(Fun)が詰まってると思います」。


 シンプルで直感的に使えるインタフェース、そしてイラストや画像加工に必要なソフトウェアを付属している点は、ペンタブレット初心者にうってつけだ。気軽に楽しくイラストを楽しむキットとして、十分な性能を持っている。しかしながら、「線のジャギーが気になる」(きゅうり氏)という一人前の意見も出た。遊びとはいえ細部にまでこだわりたいという人は、実際に店頭のデモ機などに触れて、感触を確かめてほしい。

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