「PCチューナーのピクセラ」がAV家電を始めるワケ:CEATEC JAPAN 2007

» 2007年10月03日 13時04分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 PC用TVチューナーカードで大きなシェアを持つピクセラが新ブランド「PRODIA」でAV家電市場へ参入する。そのわけをCEATECのプレスカンファレンスで聞いた。

 同社が第1弾製品として市場へ投入するのは、20V型液晶テレビ「PIX-YT010-P00」と地上デジタル放送用チューナーユニット「PIX-XT030-P00」の2製品(関連記事:ピクセラ、20V型液晶テレビで家電へ参入)。いずれにも同社製デジタルチューナーを搭載し、同社直販価格は液晶テレビが5万9800円、チューナーユニットが2万800円前後。

photo “PRODIA”ブランドで発売される20V型液晶テレビ「PIX-YT010-P00」。パネル解像度は1366×768ピクセル
photo 背面。インタフェースは下向きに配置される

 同社はこれまで主にPCにだけ向けてデジタルチューナーユニット/ボードを販売していたが、2006年春にチューナー技術を軸としたAV家電市場への参入を表明。同年12月にW-ZERO3[es]専用ワンセグチューナーユニットを発売したほか(関連記事:W-ZERO3[es]専用のワンセグチューナー、12月5日発売)、AV家電組込用のコアボードやデジタルチューナーユニットをOEM提供している。

photo デジタル放送用チューナーユニット「PIX-XT030-P00」。地上デジタルテレビ専用チューナーとしては初めてEPGを備える。映像出力もD4まで行える

 「PRODIAは――“Fundamental Quality”――基本的な性能を吟味してお届けするブランド。チャンネル切り替え速度など、テレビとしての基本的な使い勝手を高めてユーザーへ提供していきたい。そうした上で、既成概念を超える製品もかたちにしていきたい」(同社 常務取締役 栗原良和氏)

photophoto Windows Embedded CE 6.0搭載の「マルチファンクションテレビ」(左)と栗原氏(右)

 「既成概念を超える製品」として紹介されたのが、Windows Embedded CE 6.0を搭載した液晶テレビ「マルチファンクションテレビ」。地上デジタル放送の視聴はもちろん、DVDビデオやUSBメモリに記録された各種メディアファイルの再生も行える。インターネットへの接続も可能で、Webブラウズのほかソフトウェアのアップデートも行える。同社では2008年中の市販化を目標としている。

 競争が激化するAV家電市場へ、なぜブランドを立ち上げてまで参入するのか? 「私たちは技術先行型企業を自負しており、つねに“ひとひねりを加えたい”と思っている。OEMやODMではそれができないし、ひねらないと価格競争に巻き込まれることにある。そこでブランドを立ち上げ、マルチファンクションテレビも投入する。これまでにない、試みもどんどん行っていきたい」(栗原氏)

photophoto 同社ブースに展示されていた小型地デジチューナー。映像出力をRCAのみに絞ることで30(幅)×114(高さ)×135(奥行き)ミリ/235グラムのコンパクトボディを実現している

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  3. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  4. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  5. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  6. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  7. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  8. 価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと (2026年11月05日)
  9. エイサー、フルHD×2面表示が可能な折りたたみ式15.6型/23.8型デュアルモバイルディスプレイ (2026年11月05日)
  10. アイネックス、デスクトップPCの電源操作を手元で行える有線リモコン (2026年11月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー