レビュー
» 2007年10月03日 16時30分 公開

Blu-rayドライブと8つのカラーを身につけたデルの最安ノートPC「Inspiron 1420」を試す (1/2)

Inspironシリーズがフルモデルチェンジを行って3カ月が経過した。その中で豊富なカラバリを備えつつ、小柄で低価格なInspiron 1420をチェックしよう。

[兼子忍,ITmedia]

8色から選べる天面部分は心地よい手触りが秀逸

Inspiron 1420

 デルのInspiron 1420は、14.1インチのワイド液晶ディスプレイを備えたスタンダードなノートPCだ。同社のモバイルPC「XPS M1330」にはかなわないが、Inspironシリーズでは最も小柄なボディによる設置性と良好な使い勝手を両立したモデルと言える。従来機のIntel 945GM Expressチップセットから、Intel GM965/PM965 Expressを採用した“Santa Rosa”仕様に生まれ変わり、基本性能が底上げされているのもポイントだ。

 豊富なBTOメニューを用意し、10万円以下の手ごろな構成から、高性能なグラフィックス機能やBlu-ray Discドライブを搭載した高機能モデルまで選択可能な、多彩な用途に活用できる1台となっている。なお、ワンセグチューナーの追加や液晶ディスプレイ天面部分を8色の豊富なカラーバリエーションから選択でき、ユーザーの好みや部屋の装飾にマッチさせられるのも新Inspironシリーズならではだ。

 天面のカラーは、オリーブ・グリーンやチェリー・ピンク、シトラス・イエローといった鮮やかな色から、落ち着きのあるインテリジェント・ブルー、カフェ・ブラウン、クラシック・レッドから選べる。さらに、クール・ブラックとピュア・ホワイトでは液晶パネル上部に200万画素のWebカメラを搭載しない構成(−7350円)も用意することから、実際の選択肢は10種類にのぼる(ただし、原稿執筆時はシトラス・イエローのみ選択不可能となっていた)。

 天面部分にはXPS M1330と同じように非常に細かい梨地加工が施されており、指で触れるとしっとりとした手触りが心地よい。細かな凹凸が滑り止め効果を生むため、手に抱えた際にも本体が手から滑り落ちるような不安感はなく、安心してホームモバイルユースに利用できるだろう。

評価機のカラーはインテリジェント・ブルーだった(写真=左)。クール・ブラックとピュア・ホワイト以外の6色は200万画素のWebカメラ(写真=中央)を標準で内蔵し(クール・ブラックとピュア・ホワイトは選択可)、選択時は価格が1万1025円アップする。8色のカラーバリエーションをそろえるが、記事執筆時はシトラス・イエローが選べなかった(写真=右)

液晶ディスプレイは解像度や光沢/非光沢が選択可能

 評価機が備える1280×800ドット表示の14.1インチワイド非光沢液晶ディスプレイは、左右の視野角は広いものの、上下方向では画面全体を均一な明るさで視認できる範囲が狭い。DVD-VideoやBlu-ray Discタイトルの鑑賞中に姿勢を変えると、画質が変化してしまうのが残念なところだ。非光沢パネルの特徴として発色が淡い一方、表面への映り込みは非常に軽微なことから、ビジネスワークやWebブラウジングなどの実用目的としては使いやすい。映像鑑賞に重きを置くなら、BTOで同解像度の光沢液晶を選択するといいだろう。また、パネルサイズはそのままで1440×900ドット表示の高解像度光沢液晶も、5250円の追加で搭載できる。広いデスクトップ領域と、映像鑑賞に適した画質を得られることから、こちらも予算が許せばオススメしたい選択肢だ。

 キーボードユニットはカーソルキーを一段下げたりせず、長方形の中に全てのキーを収め、4隅のキーの角を丸くカットしてシャシー部のラインと馴染ませるなど、デザイン性を優先した作りだ。配列はEnterキーの右側にPageUp/DownやHomeキーを配置しており、キーとキーの間が4ミリほど空いてはいるものの、手が馴染むまではタイプミスに注意が必要となりそうだ。

 キータッチは非常にソフトで、クリック感も柔らかい。とはいえキートップが大きくぐらつくことはなく、キー入力中に頼りない印象を持つことはなかった。また、主要キー部はキーピッチが19ミリで統一され、スペースキーやEnterキーにも十分なサイズが割かれていることから、スムーズに扱えた。キー入力時もカチャカチャという耳障りな音は発生しないのもうれしい。なおBTOメニューでは、追加出費なしに英語配列キーボードへ変更可能だ。

Inspiron 1420は14.1インチワイド液晶ディスプレイを搭載する。BTOでは光沢の1280×800ドットと非光沢タイプ(写真=左)、そして光沢の1440×900ドット表示(写真=中央)から選択可能だ。19ミリピッチのキーボードは従来の7段配列から6段配列に改められた(写真=右)

 キーボード上部にはサイバーリンク製のマルチメディアランチャー「DELL MediaDirect」起動ボタン、電源ボタン、メディアコントロールボタン、音量調整用ボタンが並ぶ(カスタマイズは不可)。ほかにも、本機にはExpressCardスロットに収納可能なカード型の赤外線リモコンが標準で付属する。

 タッチパッドはシンプルな2ボタンタイプで、スクロール操作はパッドの右端と下端を指でなぞることで行う。左右のクリックボタンはキーボードと同様、ソフトなタッチだがストロークは深めで、表面にライン状の突起があり、手探りでも簡単にボタンの位置を探し当てることができた。実機にはアルプス製のドライバが導入済みで、タッチパッドおよびクリックボタンのオン/オフやUSBマウス接続時にポインティングデバイスをオフにするなどは設定できたが、パッドの4隅を叩いて機能を呼び出すコーナータップは利用できなかった。

標準で付属する赤外線リモコンはExpressCardスロットに収納可能だ(写真=左)。リモコンの隣にある4ボタンマウスはオプションのDell プレミアムマウス(+4200円)。アルプス製のドライバが導入されているので縦/横のスクロールには対応するが、コーナータップなど細かなカスタマイズは行えない(写真=中央と右)

必要十分なインタフェースを使いやすい位置に装備

2基のメモリスロットは底面から簡単にアクセス可能だ。バッテリーは6セルと9セルが選べる。9セルバッテリーを装着するとバッテリーが背面に出っ張る

 ボディサイズは333.5(幅)×244(奥行き)×32.1〜38.9(高さ)ミリ、重量は約2.45キロとこのクラスのノートPCでは軽くはないものの、室内の移動は苦にならない。従来モデルが樹脂製だったのに対し、本機ではボディの材質をマグネシウム合金に変えたのも高級感のアップに貢献している。

 ボディは後方に向かって緩やかに厚みが増加し、設置するとキーボードがわずかながら手前に傾いた状態となる。なお、吸気口は底面に用意されるため、ひざの上に乗せて使う場合は、この吸気口をふさがないように注意したい。机の上など平らな場所に設置する限りは、ゴム足が底面にわずかなすき間を作るので、吸気口をふさいで冷却性能が低下する心配はない。

 端子類は、USB 2.0を左右両側面に2基ずつ備えるほか、ExpressCardスロットを左側面手前、メモリカードスロットを正面左側に内蔵するなど、必要な端子にすぐ手が届くレイアウトとなっている。外部ディスプレイ接続用のアナログRGB出力は右側面の奥、FAXモデムと100BASE-TX準拠の有線LAN端子は本体背面と、太いケーブルを装着する端子類が、PCの操作に支障を来さない位置に置かれているのも好印象だ。

 本体の発熱と騒音については、アイドリング中はキーボードに手を乗せた姿勢でもファンノイズはほとんど聞こえず、キーボード面で高い熱を持つ部分は見当たらなかった。ベンチマークテストの計測中の高負荷状態では、ファンの回転数が上昇し、キーボードに微妙な振動を感じたものの、ファンノイズが目立って増大することはなく、静粛性は高いレベルに保たれていた。また発熱も、左側のパームレストが若干温まる程度で、使用感を著しく低下させるような不快さは感じなかった。

前面左側にSDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO対応のメモリカードスロットと無線LANのオン/オフスイッチが並ぶ(写真=左)背面は100BASE-TX対応の有線LANとFAXモデム、バッテリーが占める(写真=右)
左側面にはExpressCardスロット(54/34対応)、2基のUSB 2.0、4ピンのIEEE1394、排気口、DC入力端子(写真=左)が、右側面には光学ドライブ、S-Video出力、2基のUSB 2.0、アナログRGB出力端子がある(写真=右)

 次のページではBTOメニューの詳細や実際のパフォーマンスをチェックする。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう