Blu-rayドライブと8つのカラーを身につけたデルの最安ノートPC「Inspiron 1420」を試す(2/2 ページ)

» 2007年10月03日 16時30分 公開
[兼子忍ITmedia]
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ついにBlu-ray Discドライブが選べるもまだまだ高価

 今回の評価機はCPUがCore 2 Duo T7100(1.8GHz)、グラフィックス機能はライトゲーマー向けとしては十分な3D描画性能を備えるGeForce 8400M GS(グラフィックスメモリは128Mバイト)を搭載した、本機としてはパフォーマンス重視の構成となっていた。ただし、メインメモリは1Gバイトと、Windows Vistaを快適に利用するには不足気味で、HDDも80Gバイト(5400rpm)と最小容量だった。OSはWindows Vista Ultimate/Home Premium/Home Basicの32ビット版がBTOで用意されるが、評価機はHome Premiumを採用していた。

 BTOメニューでは、CPUがCore 2 Duo T7500(2.2GHz)/T7300(2.0GHz)/Celeron 540(1.86GHz)、メモリが4G/2Gバイト、HDDは160G/120Gバイト(どちらも5400rpm)を選べるので、必要に応じて強化するといいだろう。標準搭載される無線LAN機能は、一般的なIEEE802.11a/g/bのほか、ドラフト11n対応(NextGen製)モジュールからの選択となる。また、オプションではBluetooth 2.0+EDRも追加(+2100円)できるなど、ネットワーク接続から周辺機器までをワイヤレスで扱えるスマートな構成を実現可能だ。ただ、当初発表されていたIntel Turbo MemoryのBTOメニュー追加は遅れており、原稿執筆時に確認したところ10月下旬にずれ込むとのことだった。

新InspironシリーズではBlu-ray Discドライブが選択できるようになった。評価機にはPanasonic UJ-220が採用されていた。デルが定めるスペックはBDの読み出しが1.6倍速、BD-R/BD-R DLの書き込みとBD-RE/BD-RE DLの書き換えが等速、DVD+R DLの書き込みが2.4倍速というもの

 評価機の構成の中でも特に目を引くのが、光学ドライブにBlu-ray Discドライブを搭載する点だ。Blu-ray Discの読み出し機能に加え、BD-RおよびBD-REへの記録機能も備えており、高画質な市販Blu-ray Discタイトルの再生はもちろん、HD対応ビデオカメラで撮影したハイビジョン映像から、解像度を保ったままで市販のプレーヤーで再生可能なBlu-ray Discの作成も夢ではない。ただし、本機の液晶ディスプレイは、評価機の1280×800ドット表示の非光沢パネルのほか、同じ解像度の光沢パネル、1440×900ドットの光沢パネルの3種類からの選択となるため、ハイビジョンで収録されたBD-ROMタイトルを本来の解像度で楽しむことはできない。また、DVDスーパーマルチドライブとの差額が+7万2450円とまだまだ高価なのも気になるところだ。

 ちなみに、オリジナルBlu-ray Discの作成は、付属ソフトウェア「Roxio Creator DE」を利用して、映像ファイルをドラッグ&ドロップするだけのシンプルな操作で行える。もっとも、本格的な映像編集ソフトウェアは付属しないので、オリジナル映像にさまざまな効果を適用して映像作品に仕上げたい場合は、BTOメニューでアドビのPremiere Elementsを追加するか、別途対応ソフトウェアを導入する必要がある。

 ほかにも、オプションとしてエスケイネットのMonsterTV 1D(ExpressCard)とバッファローのDH-ONE/U2P(USB)からワンセグチューナーを選択できるが、ワンセグチューナーと同時に選択できるOSはWindows Vista Home Premiumか同Ultimate(いずれも32ビット版)に限られる。BTOメニューではOSの項目でワンセグチューナーの有無を指定する仕組みになっているのは少々分かりづらいが、本機をプライベートルーム用のサブTVとしての利用を考えている人は忘れずにチェックしたいところだ。

 なお、BTOではACアダプタに65ワットの通常タイプと95ワットの大容量タイプの2種類が用意されている。グラフィックス機能にGeForce 8400M GSを選択した場合、組み合わせられるACアダプタは大柄な95ワットタイプに限定される点に注意してほしい。ちなみに、95ワットタイプはサイズが60(幅)×153(奥行き)×39(高さ)ミリ、重量が約480グラムもある。

優秀な基本性能に加え、ライトゲーマーも満足できる3D描画性能を実現

評価機のWindows エクスペリエンス インデックス画面

 ベンチマークテストの結果を見ると、PCMark05の総合スコアは4029となかなかの好成績をマークしたほか、グラフィックス以外は4000以上を記録しており、評価機の構成が実用性を高いレベルで満たす性能を備えていることが分かる。また、Windows Vistaを利用する際の快適度を測定するWindows エクスペリエンス インデックスの基本スコアも、プロセッサとプライマリ ハードディスクの4.8を筆頭に好成績を残した。最も低い値となったグラフィックスの3.6という値も決して低すぎるわけではなく、Windows Aeroを有効にしても操作性が低下する心配はないだろう。

 3DMark06の結果も、1024×768ドットで1544、1280×800ドットの最大解像度で1356と、いわゆるゲーミングノートPCではない普通のノートPCとしては満足できる結果だ。Final Fantasy XI オフィシャルベンチマークテスト Ver.3の結果も、低解像度モードでは6464という高めの結果を残しており、解像度や表示品質に少々妥協すれば、十分にゲームを楽しめる性能を備えている。

左からPCMark05、3DMark06(1024×768ドット/1280×800ドット)、FFXI Bench 3のテスト結果

Inspiron 1420の主なスペック(評価機の場合)
CPU Core 2 Duo T7100(1.8GHz)
メモリ 1Gバイト(512Mバイト×2/PC2-5300)
HDD 80Gバイト(2.5インチ/5400rpm)
液晶ディスプレイ 14.1インチワイド光沢
画面解像度 1280×800ドット
光学ドライブ Blu-ray Discドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce 8400M GS
OS Windows Vista Home Premium

 今回試用した評価機は、CPUとGPUを除いてBTOで選択できるパーツのローエンドに近い構成だったが、上記のベンチマークテストでは良好なスコアを残した。価格は、高価なBlu-ray Discドライブの搭載が影響して20万2095円(キャンペーン適用済み、10月3日現在)と高くなったが、スタンダードな構成から高性能なスペックまで選べるので、幅広い用途に対応できるポテンシャルを備えているのは間違いない。

 評価機の構成をベースに、光学ドライブをDVD±RWドライブ(DVD+R DL対応)にダウングレードすれば、13万円前後、最小構成ならば7万円台にまで価格を引き下げられるので、基本性能を重視しつつ、出費を抑えたい向きはこちらを検討してほしい。さらに随時開催中のキャンペーンやオンラインクーポンを併用すれば、より低価格で本機を購入可能だ。

 また、Webサイトの閲覧やメールの送受信、ビジネス文書の作成など、基本的な用途を中心に利用するなら、CPUにCeleronとIntel GM965 Expressチップセットを搭載したベーシックな構成で購入するのもいいだろう。豊富に用意される天面カラーから好みの1つを選んで、愛着を持って使える1台に仕上げられるのも、本機の見どころである。ノートPCを安く入手したい初心者も、性能を重視してPCを選びたい人も、BTOメニューを活用すれば、欲しいと思える構成を実現できるはずだ。

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