XRデバイスを手掛けるVITUREが11月に発売した「VITURE Luma Ultra」(以下、Luma Ultra)は、視界上に映像を重ねて表示できるサングラス型ディスプレイだ。AR/XRグラスと呼ばれることもある。価格は8万9880円だ。
同社は「現行のAR/XRグラスの中で、最も明るく、そして最も高精細なモデルである」と、非常に大きな自信をもってリリースしただけあって、その性能や使い勝手に心がくすぐられる。そこで、今回はLuma Ultraを手元に用意し、実力や使い勝手を試してみた。
早速、Luma Ultraの外観についてチェックしていこう。製品には専用のキャリングケースが付属しており、Luma Ultra本体も収納された状態でパッケージングされている。今後、製品を持ち運ぶ際も付属のキャリングケースをそのまま利用できる。
キャリングケースの作りはかなりしっかりしており、持ち運び時も気にせずカバンの中に放りこんでおけるような頑丈さがある。
目元に掛けたまま日常利用するメガネとは異なり、使いたいときに装着する製品であるため、キャリングケースは必需品となる。最初から頑丈なキャリングケースが付属している点は非常にありがたい。
キャリングケースを開けてみると、Luma Ultra本体しか入っていないように見受けられるが、PCと接続するための専用USB Type-Cケーブルが隠しぶたの中に付属しているので慌てないようにしたい。余談だが、筆者はケース内の隠しぶたの存在に気付かず、しばらくPCの前であたふたしていたのはここだけの秘密だ。
さて気を取り直してLuma Ultraの本体を詳しく見ていこう。サングラス型ディスプレイというと、どうしてもVRゴーグルのようなゴツいイメージが先行しがちだが、Luma Ultraは思ったほど大きくなく、やぼったさも感じられない。
眼鏡と同じかといわれるとそうでもないが、スポーツバイク用のサングラスを、もう少し大きくしたものとイメージしてもらえられると良いだろう。
本体重量は約83gと、筆者が普段装着している約35gの眼鏡と比較すると、やはりディスプレイやシステムボード、スピーカーなどのパーツが別途搭載されているので少し重い。とはいえそれら構成パーツの総重量が約48gと考えると、なかなか驚異的だ。
眼鏡でいうところのテンプル(つる)に当たる部分の作りがしっかりしている点や、専用のパッド(鼻あて)があるため、フロントヘビーに感じることなく、それでいて窮屈さを感じることなくしっかりと固定され、装着感は非常に良い。
サングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」の周辺デバイスを試す 独自のネックバンド型Androidデバイスや“Switch 2”と接続できるドックで拡張性アップ
マイクロOLED採用のサングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」を試す XREALのライバルになれるか?
重たいモバイルディスプレイと老眼からの解放! 独自チップを搭載したARグラス「XREAL One」を試す
ARグラスで仕事はできるか? スマホサイズの「XREAL BEAM Pro 5G」と老眼にやさしい「XREAL One」で試す
約6.8万円の新ARグラス「XREAL 1S」登場 “Switch 2”もつながる専用アクセサリー「Neo」もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.