ARグラスで仕事はできるか? スマホサイズの「XREAL BEAM Pro 5G」と老眼にやさしい「XREAL One」で試す(1/3 ページ)

» 2025年10月02日 15時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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 カフェや新幹線のテーブルなど、スペースが限られている場所でちょっとした作業をするのであれば、ガジェットはなるべくミニマムな構成で臨みたいところ。

 しかし、サイズにとらわれて作業効率を落とすことはしたくないし、むしろ向上させたい。そんな願いをかなえてくれそうなガジェットが、XREALのARグラス「XREAL One」と、そのコンパニオンデバイスとなる「XREAL Beam Pro 5G」だ。

 この組み合わせで、本当に仕事を遂行できるのか。実際に試してみた。

XREAL BEAM Pro 5GとXREAL One XREAL BEAM Pro 5GとXREAL One

XREAL Beam Pro 5Gはどんなデバイス?

 XREAL Beam Pro 5Gは、一見するとスマートフォンのような形をしたデバイスだ。アスペクト比20:9の6.5型タッチディスプレイを備え、背面にはデュアルカメラを搭載している。

XREAL BEAM Pro 5G XREAL BEAM Pro 5Gの前面
XREAL BEAM Pro 5G背面 XREAL BEAM Pro 5Gの背面

 OSには空間コンピューティングをうたうAndroid 14ベースの「nebulaOS」を採用しており、同社のARグラスを接続することを前提としている。

 ARグラスを接続すると、視界上にアプリアイコンがハニカムのように並んで表示され、XREAL BEAM Pro 5G本体のタッチディスプレイは空間マウスまたはタッチパッドとして使う仕組みだ。

ハニカム表示 ARグラスのXREAL Oneをつなげると、グラス内にアプリがハニカム状に並ぶ
実際 少し見づらいが、グラス内をファイバースコープカメラで撮影したもの
タッチパッド化 ARグラスに接続した本体は空間マウスまたはタッチパッドとしてポインティングデバイスとして使えるようになる

 背面のデュアルカメラはどちらも約5000万画素で、2つのレンズは人間の瞳孔間距離に寄せた5cm幅となっている。この視差を生かして空間写真や空間ビデオを撮影できるというわけだ。

リアカメラ近接 リアカメラはどちらも同じスペックで、50mmの距離を空けることで空間写真や空間ビデオを撮影できる
撮影例 撮影した写真の例。ものすごく頑張って平行視すれば立体に見えるはず

 SoCはQualcommのSnapdragon Spatial Companion Processor(空間コンパニオンプロセッサ)を搭載している。メモリは8GB、ストレージは256GBだ。指紋認証センサーや顔認証センサーを搭載していないこともあり、スペック的にはミドルレンジのスマートフォンといったところだ。

 製品名に「5G」とあるように、microSIMカードスロットを搭載している。SIMロックフリー端末として、Wi-Fi環境下になくてもネットにアクセスできる。

SIMスロット SIMスロットを搭載する。ちなみにmicroSDメモリーカードも挿入できる

 Androidベースなので、Google Playストアにあるアプリを自由にインストールできるのも魅力だ。仕事に必要なアプリを追加できるからだ。ストレージが256GBという容量が心もとないものの、最大1TBのmicroSDメモリーカードを挿入できるので、いざとなったら活用できる。

 本体にはUSB Type-Cポートを2基搭載しており、左側は電源、右側はARグラスのXREAL One(またはXREAL Air 2シリーズ)と接続する。本体内には4300mAhのバッテリーを内蔵するが、長時間利用したいのであれば、モバイルバッテリーやUSB充電器などを使うと良いだろう。

2基のUSB Type-C 左側が電源専用、右側がARグラス(データ)専用だ

 では、早速使ってみよう。

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