筆者の場合、言うまでもないがライターとして執筆が主な仕事である。ゆえに、テキストを入力できる環境を整えておきたい。
筆者は、どこからでも好きな端末で作業できるように、ローカルにテキストエディタをインストールせず、Google ドキュメントにアクセスして執筆している。そのため、まずはXREAL Beam Pro 5GにGoogle ドライブやGoogle ドキュメントをインストールした。
次に必要なのは外付けキーボードだ。画面内に表示されるソフトキーボードもあるが、それでは生産性が落ちてしまう。テンポよく、思考速度に合わせた入力を行うのであれば、外付けキーボードの準備はマストであろう。
ARグラスを装着すると周囲を見るのが難しい。絶対に落とさないという自信があって、空間マウス(レーザーポインターのようにマウスを操作するモード)の使用に慣れているのであれば、XREAL Beam Pro 5Gをマウス代わりに使ってもいい。
しかし、できればマウスとキーボードを行ったり来たりせずに済むポインティングデバイス一体型キーボードを選ぶのが望ましいだろう。
例えば、PFUの「HHKB Studio」であれば、中央辺りにあるポインティングスティックでマウス操作を行える。荷物を減らしたいのであれば、タッチパッド付きの折りたたみキーボードという選択肢もある。
Bluetooth接続可能な製品を選ぶ理由は、XREAL BEAM Pro 5Gのデータ通信の行えるUSB Type-CポートはARグラスと接続するために占有されるので、ARグラス利用中は有線接続タイプのキーボードを使えないところにある。
さて、筆者はローマ字入力ではなく、かな入力で日本語入力を行う。そのため、物理キーボードでかな入力のできる日本語入力システムがインストールされているかどうかをチェックしておきたい。最も使っているのがGboardだ。
XREAL Beam Pro 5GではGboardがプリインストールされており、これがデフォルトの入力システムなので問題なさそうだ。
次にGboardの設定だ。物理キーボードをBluetooth接続した後に、「設定」→「システム」→「キーボード」→「画面キーボード」→「Gboard」→「言語」→「日本語」と進んでいき「物理キーボードの設定」で「物理キーボードではかな入力を使う」としておこう。
キーボードがJIS配列の場合は「システム」→「キーボード」→「物理キーボード」→「(キーボード名)」→「日本語(12キー)」から「日本語 109A 配列」になっていることを確認しよう。これで、物理キーボードをつなげるとかな入力ができるようになる。
ついでに「変換/無変換キーをIME ON/OFFキーとして使う」をオンにしておくと、左手小指が担当する「半角/全角」キーに指を伸ばさず入力できる。指を長距離動かさなくて済む、というだけでなく、頻繁に使うスペースキーの両脇のキーで入力方法を変えられるのは、ARグラスで視界が遮られている場合には非常に便利だ。
準備が整ったところで、出掛けるとしよう。
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