黒くてプレミアムな“R”に魅せられる──松下電器産業「Let'snote プレミアムエディション」(1/2 ページ)

» 2007年11月07日 12時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

「黒くて速い」これぞプレミアムなLet'snote

レッツノート プレミアムエディション「CF- R7BWBAJP」

 松下電器産業が10月に発表したLet'snoteの2007年秋冬モデルは、CF-R7、CF-T7、CF-W7、CF-Y7とすべてのシリーズで“Santa Rosa”世代のプラットフォームとファンを搭載し、CF-T7とCF-W7は新しくデザインされた新筐体の採用で堅牢性と防滴性能をCF-R7、CF-Y7相当に向上させたことが大きく取り上げられた。

 最小最軽量のノートPCとして、多くのユーザーから支持されているCF-R7は、すでにその前のモデルでリニューアルを行っているため、「Santa Rosaの導入」「ファンレス断念」が特に話題となっているが、それ以上に、同時に発表されたWeb直販サイト「マイレッツ倶楽部」の専用モデル「Let'snote プレミアムエディション」(CF- R7BWBAJP:以下、CF-R7プレミアム)は、2007年8月に登場した「ジェットブラックモデル」の筐体を採用したこともあって、多くのLet'snoteフリークから注目されている。

Let'snote LIGHTで最強のスペックを実装する

 CF-R7プレミアムと通常のCF-R7のスペックを比べると、両者はCPUとHDD容量で違いがある。CF-R7は超低電圧版のCore 2 Duo U7500(動作クロック1.06GHz)を搭載するが、CF-R7プレミアムはそのワンランク上となる超低電圧版Core 2 Duo U7600(動作クロック1.2GHz)を採用している。Core 2 Duo U7600とCore 2 Duo U7500を比較すると、動作クロックは異なるが、ともにTDPは10ワット、駆動電圧は0.8〜0.975ボルトとバッテリー駆動時間に影響するスペックとしては両者とも変わらない。

 HDD容量の違いはもっと大きく、CF-R7が80GバイトとイマドキのノートPCとしては携帯重視タイプとしてもやや少なかったのが、CF-R7プレミアムでは、実に250Gバイトの容量が用意される。ユーザーが構成をカスタマイズできるマイレッツ倶楽部のモデルでも、CF-R7はCPUにCore 2 Duo U7600を選択でき、HDDを160Gバイトまで増やすことができるが、250GバイトのHDDを選べるのはCF-R7プレミアムだけだ。

 もうひとつ、CF-R7プレミアムは“Santa Rosa”Centrinoで導入されたIntel Turbo Memoryで利用するUSB接続のNAND型フラッシュメモリが1Gバイト実装する。これは、Let'snote LIGHTシリーズで初めてのケースとなる。Intel Turbo Memoryについては、現行の2007年秋冬モデルでも通常ラインアップでは対応していない。これは、マイレッツ倶楽部で用意しているカスタマイズ可能なモデルでも同様だ。

 そのほかの仕様は、CF-R7とCF-R7プレミアムは共通だ。色が違うだけに、そのイメージはだいぶ異なるが、筐体に用意されたインタフェースや各種スイッチの種類、配置はCF-R7とCF-R7プレミアムで同じになる。周辺機器の接続やワイヤレスLANスイッチのオン/オフ操作、各種メモリカードの出し入れの使い勝手は両者で変わらない。

液晶ディスプレイはCF-R7と同じ10.4インチの1024×768ドット表示。ユーザーのなかには「そろそろもうひと回り大きい解像度を」という意見もあるが“プレミアム”モデルでも解像度は継承された
ジェットブラックモデルのカラーリングはキーボードとタッチパッドにも及ぶなど徹底しているが、一点だけ、アナログRGB出力だけは「規格の関係で」色が変更できなかった

正面にはSDメモリーカードスロットとワイヤレスLANのオン/オフスイッチが用意されている。背面のバッテリーパック右脇にあるのがファンの排気用スリット。従来モデルからスリットはすでに設けられていた

左側面にはアナログRGB出力とPCカードスロット、ミニポートリプリケータ専用コネクタが、右側面にはUSB 2.0、FAXモデム、LANコネクタがそれぞれ用意されている

左はCF-R7プレミアムのキーボードで、右は通常のCF-R7

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