7インチワイド液晶ディスプレイは、解像度がWVGA(800×480ドット)で少々狭い印象を受ける。ボディサイズと比較すると、画面サイズはかなり小さめということになるが、これはまさに価格とのトレードオフになる部分だ。ちなみに画面サイズと解像度は工人舎のミニノート「SA1F」と同等だ。
画面サイズは小さいものの、視認性は問題ない。視野角は特に左右方向が広く、おそらくはカーナビ向け液晶パネルの流用だろう。バックライトもかなり明るめで、発色はまずまず。画面サイズに対してドットピッチ(約0.19ミリ)が細かすぎることもなく、バランスは良好だ。
本体を台湾で購入したため、キーボードは英語キーボードと同じASCII配列の中文版を採用。ワンタッチボタンなどは見あたらないが、ファンクションキーには、Fnキーとの併用で、スタンバイ、無線LAN機能のオン/オフ、バックライト輝度の調整、音量調整などのショートカットが割り当てられている。
キーピッチやキーストロークは公式情報がないが、実測によるキーピッチは主要キーでおよそ16ミリあるため、慣れは必要ながらタッチタイプも十分できた。タイピングしている間にキーボードユニットのたわみなどが気になることはなく、価格を考慮すれば、かなり良質なキーボードに感じる。
ポインティングデバイスは標準的なタッチパッドを用いている。パッドの右側にはスクロール用の領域も持つ。マウスの左右クリックボタンは一体型のシーソータイプだが、操作性はそう悪くない。クリックボタンには光沢シルバーのパーツを使用し、デザインのアクセントになっている。
Eee PCにプリインストールされているのは、カスタマイズされたLinuxと独自のメニュー、そしてさまざまな実用ソフト群だ。Windows XPやVistaを採用しないことで、価格を低く抑えつつ、軽快な動作を実現しているのがポイントになる。電源オンからOSが起動してメニューが表示されるまでの時間は約25秒、スタンバイからの復帰は約8秒と、レスポンスはなかなかのものだ。
独自のメニューは、大きなアイコンがジャンル別にまとめられ、用途に応じてタブでページを切り替えながら利用する。Googleの各種サービスを個別の機能にしてあったり、Wikipediaもメニューに登録されている点は、確かにイマドキのインターネット端末といった感じだ。
次のページでは、個々の機能についてもう少し詳しく見ていこう。
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