インターネット関連のソフトとしては、定番の「Firefox」「ThunderBird」「Skype」などが導入されており、各ソフトを単体で見ればWindowsと変わらない感覚で使える。ブラウザのFirefoxは起動時間が高速で、今回購入した製品は英語化を行っただけだが、日本語も表示できた(一部の日本語は化けてしまうこともあったが)。
オフィススイートにはオープンソースの「OpenOffice.org」が導入済みだ。メディアプレーヤーには多数のコーデックに対応した「GOM Player」が導入されており、DivXやWMVの動画ファイルもそのまま再生できる。
Windowsとの親和性に関しては、USBマスストレージデバイスを利用することができるし、Windowsネットワークにアクセスすることも可能だ。GOM Playerではローカルファイルしかアクセスできないようなので、ネットワークメディアプレーヤーとしての利用はちょっと面倒だろうが、USBマスストレージ上の動画ファイルはダイレクトに再生できる。
ここまで初期状態でできると、購入後にユーザー側でWindowsをわざわざインストールする必要を感じない人も多いのではないだろうか。


Webブラウザは「Firefox」を採用(写真=左)。メディアプレーヤー(GOM Player)でUSB接続のHDDからDivXファイルを直接再生してみた(写真=中央)。File ManagerでWindows XPがインストールされたLAN上のPCにアクセス(写真=右)。日本語のファイル名やフォルダ名は文字化けしてしまったが、日本語版の製品ではないので仕方ないところ。フォルダ一覧に見える「HDPX-U」はUSB接続の2.5インチHDDだ独自メニューは、Windowsライクな操作性を採用しており、PCのOSはWindowsしか知らないというユーザーでも、さほど違和感なく利用できるだろう。「ALT」+「TAB」キーでタスクスイッチが行えるほか、Windowsキーを押すとフォアグランドのアプリケーションとメニューを行き来することが可能だ。電源ボタンを押せば、Windowsライクな終了メニューも表示される。


「ALT」+「TAB」キーでタスクスイッチが可能(写真=左)。電源ボタンを押すと、Windowsに似た終了メニューが表示される(写真=中央)。OSを終了しての電源オフ以外に、再起動、スタンバイなども選択可能だ。スタンバイには「ALT」+「F2」キーでも移行できる。USBで外付けドライブを接続すると、アプリケーションを選択できるウインドウがポップアップするのは親切だ(写真=右)以上、Eee PCの基本スペックや初期状態での機能、使い勝手について紹介した。日本語対応の製品ではないため、初期状態では日本語入力が行えないものの、インターネットの閲覧を中心に使うなら価格以上のパフォーマンスを持つといえるだろう。
なお、Windowsのサポートに関しては、現時点でプリインストールモデルこそ未発売だが、メーカーが「Windows XP Compatible」をうたっており、必要なドライバ類が付属のDVD-ROMにすべて収録されている。そこで、後編では実際にWindows XPをインストールした場合の使い勝手や性能に切り込んでいきたい。
後編はこちら。
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