春から始まる新生活、パソコンだって必要だ――エプソンダイレクト購入ガイド直販PCの選び方(1/2 ページ)

» 2008年03月18日 17時25分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 春は新入生、新社会人にとって、新しい生活を始める季節。一人暮らしになるので自分専用のPCを購入する、利用頻度が増えそうなのでこれを機にPCを買い換えるといった人も多いだろう。そこで今回は豊富なラインアップを持つエプソンダイレクトの製品から、新生活におすすめの3製品をピックアップしてみた。

今回は「Endeavor ST110」「Endeavor NJ3000」「Endeavor NA103」をピックアップ

プライベートスペースを有効に使える真のレイアウトフリー「Endeavor ST110」

Endeavor ST110

 一人暮らしの部屋やプライベートな空間でPCを使う場合、PC本体が省スペースであることは重要だ。省スペースというとまっさきにノートPCやディスプレイ一体型PCを思い浮かべるかもしれないが、これらは必ずしもレイアウトフリーではない点に注意してほしい。ノートPCは使う時だけスペースを確保すればよいという大きなメリットがあるものの、画面サイズがそのまま設置面積となるため、意外とスペースが必要になる。また、ディスプレイ一体型PCはその印象よりもずっと奥行きが必要で、光学ドライブや各種ポートのレイアウトによっては、本体幅以上に左右にも空間が必要だったりもするのだ。

 PCは決まった場所で使うけど、空間をむだにしたくない、画面サイズや使い勝手にも妥協したくないと、いう人におすすめなのが超コンパクトサイズの「Endeavor ST110」だ。容積わずか2.7リットルというスモールPCで、横置きはもちろん、スタンドなしでも縦置きが可能。縦置き時の横幅はわずか75ミリであり、机上のちょっとした場所に設置したり、電話機の下に置き台のようにして、実質的に新たにスペースを確保することなく設置することすらできる。光学メディアの出し入れ時にも最小の空間しか必要としないスロットインの光学ドライブを備えるほか、USBポートやヘッドフォン出力は前面にレイアウトされているため、日常的な使い勝手のよさも万全だ。

BTOにはST110を液晶一体型PCのように利用できる専用ディスプレイも用意されている。写真は19インチの「LD1954FS」

 豊富なBTOにもスモールPCのメリットを生かせるオプションが多数用意されている。キーボードは使いやすいスタンダードサイズで、10キーを装備したまま幅を100ミリ、奥行きを24ミリも縮小したコンパクトキーボードも選べるし、ディスプレイはサードパーディ製まで含めて15インチから24インチまで豊富にラインアップ。同社製の17インチ/19インチ/19インチワイドディスプレイには、ST110本体とACアダプタを背面に一体化できる一体型キット付きモデルもある。通常のディスプレイ一体型PCと異なり、後からディスプレイと本体を個別にアップグレードできるのがメリットだ。

 もちろん、PCとしての基本性能も充実している。以前行ったレビューで検証した通り、Windows VistaのAERO GLASSが快適に動作するグラフィックス機能を内蔵するほか、調整なしで美しいディスプレイ表示が行えるDVI-D出力も装備し、アナログRGB出力とあわせてデュアルディスプレイ環境も構築できる。

mini-ITXマザーボードを採用

 また、システムの各パーツには、ノートPC向けの低発熱、低消費電力コンポーネントを採用するため、通常のPC用途ではほとんど無音とさえ言える約22デシベルの動作音と、使用時約22ワットという低消費電力も実現している。「電話の置き台にしてしまう」といった通常のPCでは避けるべき使い方をメーカー自ら提唱できるのは、内部の発熱自体が小さい証でもあると言えるだろう。

 さて、ST110をメインマシンとして購入するなら、おすすめ構成はやはり、Windows Vistaの快適動作にこだわりたい。OSにはAERO GLASSをサポートするWindows Vista Home Premiumを選択し、ベースモデルからBTOでメモリを1Gバイトに拡張、HDDもビデオ編集などに利用しない限りは余裕をもって利用できる80Gバイトに増量する。

 これに純正17インチディスプレイを付けても、価格は10万円以内に収めることができるし、Windows Vistaのガジェットを快適に利用したい、DVDをワイド画面で楽しみたいといった人なら、同じく純正で動画視聴にも適した応答速度5msの19インチワイドディスプレイを組合わせても10万5000円で収まる。どちらのディスプレイもステレオスピーカーを内蔵しているので、スピーカーで余分な設置スペースを必要としない点も付け加えておこう。

※なお、価格は原稿執筆時点(キャンペーン適用時)のものです。現在の価格につきましては、ST110の製品情報ページでご確認ください。

マルチに使えるワイドノート「Endeavor NJ3000」

「Endeavor NJ3000」

 部屋の中でもPCは好きな場所で使う、冬はコタツトップだ、なんて人にはやはりノートPCが最適。エプソンダイレクトでは、スタンダードサイズであるA4ノートPCだけでも4モデルをラインアップしているが、新生活向けのノートPCならマルチに使える「Endeavor NJ3000」がおすすめだ。

 インターネットでの調べものやメールの利用が中心で、仕事でも決まったソフトしか使わないなど、PCの用途がはじめから明確なのであれば、その使い方に合わせたスペックに絞り込んで、リーズナブルな価格の構成を選択するのも1つ解だ。しかし、新生活に向けて購入するノートPCは多用途に活躍させたいと思う人も多いだろうし、予想外な使い方にも備えたい。つまりマルチに使えてちょっと余裕を持った性能、といったあたりが狙い目になる。

 「Endeavor NJ3000」は同社のA4ノートPCではミドルレンジに位置する。インテルの最新ノートPC向けプラットフォームである「Intel GM965 Express」を採用しており、基本性能も充実している。チップセットに内蔵されるグラフィックス機能も、Windows Vistaで美しいデスクトップ表示を満喫できるAERO GLASSに対応した「Intel GMA X3100」だ。CPUもリーズナブルなCeleronから高性能なCore 2 Duoまで選択可能で、“ちょっと余裕”どころか現状で最速クラスの演算能力持ったノートPCとして購入することも可能なのだ。その基本パフォーマンスの高さはレビューでも検証済みだ。

 マルチに使うという点では、光沢タイプの「あざやか液晶」を選択できる点もポイントだ。輝度が高く鮮やかな発色での表示が可能であり、DVD-Videoはもちろん、ますます本格化しつある動画配信サービスも高画質で楽しめる。もちろん、光源の映りこみを抑えられるノングレアタイプの液晶パネルも用意されている。1440×900ドットの高解像度パネルならどちらも同価格なので、予算の都合でどちらかに決めざるえないといったこともない。

左がグレアタイプ、右がノングレアタイプ。写真では分かりづらいが、グレアタイプの「あざやか液晶」のほうが彩度が高い。ただし、光が映り込みやすいというデメリットもあるので、主用途がオフィス系ソフトならノングレアタイプを選ぶのも手だ

 筆者のおすすめは、性能とコストパフォーマンスのバランスでCore 2 Duo T8100(2.1GHz)を選択し、メモリは1Gバイト、HDDは長期利用も想定して120Gバイトまで増強、光学ドライブはDVDレコーダーとの連携なども考えてDVDスーパーマルチドライブを選択した構成だ。もちろんOSは、Windows Vista Home Premium。これに高解像度な1440×900ドットの「あざやか液晶」を選択し、好きな場所で使えるように無線LANを内蔵して12万9150円と13万円以下に収めた。マルチで使えるノートPCとしてかなりお買い得な内容だろう。なお、予算に余裕があるなら、さらなる快適性を求めてメモリを2Gバイトに、できるだけ長く使いたいなら、CPUをCore 2 Duo T8300/同T9300あたりにアップグレードするのもありだろう。

※なお、価格は原稿執筆時点(キャンペーン適用時)のものです。現在の価格につきましては、NJ3000の製品情報ページでご確認ください。

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