「“狭く深く”じゃ生き残れない」――USER'S SIDE閉店で:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2008年04月07日 12時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「“古き良きアキバ”は通用しくなった」

USER'S SIDE秋葉原本店前には、閉店の告知ポスターが張られている

 既報のとおり、USER'S SIDE秋葉原本店は4月15日に閉店する。4月2日から閉店日まで「ご愛顧感謝セール」を行っており、店頭在庫を大幅値下げして販売している。

 USER'S SIDE秋葉原本店は、サーバ向けパーツや米国向けのゲーミングパーツが充実しており、レアなアイテムが入手できる店舗として有名だ。閉店の告知を受けて多数のユーザーが訪れ、平日でも店内は終日混み合っていた。

 あるユーザーは「僕の巡回ルートに入っていましたが、高いのであまり買うことはなかったです。しかし、ここにしかないパーツも多かったので残念ですね。今は特価で安くなっているので、何かしら買って帰ろうと思います」とコメントを残す。

 また、店員さんも多忙な中、「僕も残念です……。ただ、社長はかなり以前から閉店を考えていたようです。みなさんには申し訳ありませんが、本当に今までありがとうございました」と語った。

 老舗ショップの閉店について、周辺ショップは一様に「寂しいですね」と心情を述べる。しかし、言葉の裏に驚きはなかった。ある店員さんは「(USER'S SIDE秋葉原本店が閉店する)ウワサは以前からありましたからね。今のアキバのニーズに合わせようとしないんだから、まあ、しょうがないですよ。高速電脳の閉店よりも衝撃はないですね」(某ショップ)という。

 USER'S SIDE秋葉原本店と同じビルに店を構えるフェイス パーツ館も、思いは同様だった。「自作PC市場は以前のような上り坂ではなくなっています。そこで生き残るには“広く深く”、それが無理なら“広く浅く”の商売をしていかなければなりません。USER'S SIDEのように“狭く深く”の方針では訪れる層が限られるため、“安いPCが組めればよかったけど、今度水冷もやってみようかな”といった、ニーズの広がりが期待しにくい。あえてそういう方針をとっていたようですが、やはり厳しかったようですね。個人的には好きなショップだったんですけど」と残念そうに話していた。

 なお、USER'S SIDEの跡地に入るショップのウワサはいまのところない。ある店員さんは「萌え系ショップだけは入ってほしくない」と話していた。

にぎわいをみせるUSER'S SIDE秋葉原本店(写真=左)。多くのパーツが40%引きで販売されていた(写真=中央)。CPUは全品10%引き。Core 2 Duo E8xxxシリーズも安く購入できる(写真=右)

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