4月25日、エバーグリーンが運営する「上海問屋」のリアル店舗がアキバで開店した。場所は、同社の雑貨店「むだや」が入店しているカンダエイトビルの1階。上海問屋の入店により、むだやは地下1階に移動し、今後は両店で入り口を共有して営業していくことになる。
上海問屋 秋葉原店では、ネットショップ「上海問屋」で扱っているPCパーツや周辺機器、メモリカードなどを販売する。オープンした25日には、メモリカードの特価品の価格表が店舗前に張り出されていたが、夕方の時点で半数以上が売り切れになるほどの反響があり、店内は常にごった返していた。
リアル店舗を開いた理由として、店長の大島氏は「実際に製品を見て選びたいというお客さんの声に応えたカタチです。また、ネットショップよりもリアル店舗で買いたいという人は潜在的に多いと考えております。立ち寄って気に入った製品がそこにあったら、そのまま手に入れることができる。そういう基本的な欲求を満たすのは、やはりリアル店舗のほうが有利ですからね」と語った。ちなみに、店内の撮影は誰でも自由に行える。
最近はPCパーツショップの閉店ばかりが目立ち、新店舗がアキバに誕生するのはめずらしい。“自作PC不況”が叫ばれるなか、上海問屋 秋葉原店がオープンしたことについて、一部でライバルと目されているサンコーレアモノショップ 2号店はこう語る。「ウチのように、PCパーツとオモチャの中間のようなアイテムを扱っていると、観光客の方にも気軽に買っていただけるんです。PCパーツよりはハードルが低く、アキバらしさもあるということでしょうか。このため、街に訪れる人が増えると、比例的にお客さんも増えるという点はあるかと思います」。
これらのショップが、今後“観光電気街”としての秋葉原を盛り上げていくのかもしれない。
なお、USER'S SIDE秋葉原本店が閉店した末広ビル1階には、フェイス PC館が入る。すでに看板が新調されており、5月1日にプレオープン、5月3日にグランドオープンする予定という。引き続き地下一階で営業するフェイス パーツ館は「2フロア構成にすることでお客さんの利便性が高まるほか、我々も製品の扱いが楽になるなどのメリットがあります。実は、地下一階に入店する段階で2フロアを押さえたいという計画はありました」と、現在の状況をかなり前から予見していたことを明らかにしていた。
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