地球とPCの平和を守り続けるインターネット時代のニューヒーロー「ノートン・ファイター」が全長10メートルの「BIG ノートン・ファイター」に変身し、新宿ステーションスクエアに出現した。
ノートン・ファイターと言えば、秋葉原に蔓延するショッ○ー ウイルス戦闘員たちを一掃したり、大阪のメイドカフェに侵略したボットラスを撃退するなど、全国各地でオンライン上の脅威(をイメージした不審者たち)と戦いを繰り広げているが、普段はシマンテックのセキュリティ製品と同じように、バックグラウンドでわりと目立たない活動をしている(はずだ)。そのノートン・ファイターが巨大化したという。いったい何が――というわけでさっそく新宿へ向かった。
ノートン・ファイターの設定資料には、身長が1.7ナノメートル〜1.7メートルで可変とあるが、巨大化できるという記述はない。このBIG ノートン・ファイターは、オンライン上の脅威の調査と研究を行っている防衛基地「N.O.C」(Norton Operation Center)が、新宿に活動拠点を置く犯罪組織「X組」を探すために設置したもので、正確にはノートン・ファイターが“巨大化”したものではないようだ。
さすがにリアルで10メートルもあると圧倒的な存在感がある。もし仮にこれが動き出して必殺技の「360度アタック」を繰り出したら、地球の平和を守るどころか新宿駅東口駅前広場で大惨事が起きてしまうが、実際に動くことはないので安心だ。
このBIG ノートン・ファイターは、6月25日から29日までの5日間、オンライン犯罪を撲滅するために設置されるという。初日のお披露目式には、テレビのコメンテーターとしても活躍する国際弁護士の八代英輝氏が駆けつけ、弁護士の立場からインターネット犯罪の脅威とセキュリティ対策の重要性について語った。
八代弁護士は最近ネットオークションにはまっているほか、ビジネス面でも海外とやりとりすることが多いため、(時差の関係から)連絡手段にEメールを活用しているという。「PCはプライベートでも仕事でも不可欠な存在ですね」(八代氏)。また、シマンテックが8カ国で行ったセキュリティソフトの利用率調査で、日本が61%(最下位)しか対策をとっていない現状に対して、八代弁護士は実際にクレジットカードの情報を盗まれるという自身の体験を語りながら「セキュリティソフトを入れないでパソコンを使うのは服を着ないで外にでるようなもの」と、セキュリティ対策の重要性を強調した。
と、そこへデーブ・スペクター氏が登場。固めトークでセキュリティ対策を訴える八代氏に対して、「いまのパソコンは性能も高いし、はじめからソフトが入ってるから大丈夫」「エッチなサイトばっかり見てるからでしょ」とからかい、トークショーを台無しに。そして、デーブ氏の合図とともにおなじみの戦闘員たちが現れ、八代氏を連れ去ってしまった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.