エプソン、3.6型液晶で3色展開のカラリオミー「E-530」など2機種発表液晶を大型化

» 2008年08月26日 16時30分 公開
[ITmedia]

 セイコーエプソンは8月26日、インクジェット式の小型フォトプリンタ「カラリオミー」の新モデル「E-530」と「E-330」を発表した。いずれも9月10日に発売する予定だ。価格はオープンで、量販店での実売価格はE-530が2万円台半ば、E-330が1万円台半ばと予想される。

「E-530」のカラーバリエーション。左から、Ice Silver(E-530S)、Sugar Pink(E-530P)、Silky Cream(E-530C)だ

 E-530は、2007年9月に発表された「E-520」の後継となるミドルレンジモデル。従来は1色展開だったが、Ice Silver(E-530S)、Sugar Pink(E-530P)、Silky Cream(E-530C)の3色のカラーバリエーションモデルが用意された。同一モデルでのカラーバリエーション展開は、カラリオミー初の試み。ピンクやクリームのカラーは、女性や主婦、子供がメインのターゲット層になるという。

 従来はチルト式の3型液晶モニタを搭載していたが、チルト式の3.6型に大画面化した。液晶には6面(1アップ+5分割)レイアウトで写真を表示可能だ。

 写真の自動補正機能「オートフォトファイン!EX」も強化され、人物と背景のエリアを分けて別々に補正することで、逆光写真の自動補正がより高精度になったという。また、従来機と同様、輪郭を自動検出してあごの周辺をスリムに見せる「小顔補正」と、肌の白さを調整する「美白補正」を段階的に適用できる「ナチュラルフェイス」機能も持つ。

 また、ユーザーが1ミリ単位でサイズ指定した写真枠で印刷できる「お好み写真サイズ」機能も追加された。入力したサイズに応じて1〜12面に写真が自動でレイアウトされるので、書類によって大きさの異なる証明写真など、さまざまな用途に適した写真の出力が行える。

 付属の写真管理・印刷ソフトは「Easy Photo Print」の後継となる「E-Photo」を用意。WindowsやMacのウィンドウ上にE-Print起動用のボタンが追加され、印刷したい写真を選んで「写真印刷」ボタンをクリックすると、E-Photoが起動する仕組みになった。E-Photoでは印刷設定内容が1画面に表示され、2画面目で印刷が終了するため、画面の移動回数が減っている。そのほか、付属CD-ROMにはディズニーキャラクターなどのオリジナルフレームや飾り素材が収録されている。フレームはエプソンのWebサイトからダウンロードして入れ替えることも可能だ。

 5サイズのインク滴を打ち分ける「Advanced-MSDT」によるプリントエンジンと染料4色一体型のインクカートリッジは従来通りで、ノズル数は各色90ノズル。印刷速度はL判1枚あたり約30秒をうたう。L判1枚のインク・用紙コストは約15.6円だ。最高解像度は5760×1440dpiで、用紙はカード、L判、ハイビジョン、ハガキ、KG、シールに対応する。

 インタフェースはUSB 2.0とIrDA 1.3を標準装備。オプションでBluetoothによるワイヤレスプリントや、バッテリー駆動が行える。メモリカードはCF、マイクロドライブ、SDメモリーカード(SDHC対応)、MMC(MMCplus)、メモリースティック(PRO対応)、xDピクチャーカード(Type M/H/M+)をアダプタなしで装着可能だ。本体サイズは、231(幅)×169(奥行き)×149(高さ)ミリ、重量は約2.4キロとなっている。

「E-330」

 E-330は、2007年9月に発売された「E-300L」の後継となるエントリーモデル。液晶モニタのサイズを2型から2.5型に大画面化し、チルト角度の調整に対応している。

 プリントエンジンと染料4色一体型のインクカートリッジはE-530と同様だ。これにより、L判1枚あたりの印刷速度は41秒から30秒に高速化し、インク・用紙合計コストは16.8円から15.6円に下がった。本体サイズと重量、「ナチュラルフェイス」や「お好み写真サイズ」を除く主な機能も、上位モデルのE-530と共通化されている。天板カラーはグリーンの1色展開だ。

 なお、2007年9月発売のハイエンドモデル「E-720」は継続販売となる。

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