9月5日にデルが発表した低価格ミニノートPC「Inspiron Mini 9」については、下記に何本か記事を掲載している。ここでは、ボディカラーやキーボードの違い、ライバル機との大きさ比較、起動時間やバッテリー駆動時間のテストなどを行なった。
動画で見る低価格ミニPC――デル「Inspiron Mini 9」編
デル謹製AtomノートPC「Inspiron Mini 9」の日本語キーボード版を試す
Dell、399ドルのミニノートPC「Dell Inspiron Mini 9」発表
まず外観だが、液晶ディスプレイの天板部分のカラーが2種類ラインアップされる。オブシディアン・ブラックとパール・ホワイトがそれだが、どちらも光沢感あふれる見た目が高級感を醸し出す。ただし指紋や手の脂がつきやすく、特にオブシディアン・ブラックは汚れが目立ちやすい。
液晶ディスプレイの周囲とパームレストおよびタッチパッドはシルバー、キーボードはつや消しブラックのツートーンで、ゴム足を除けばフラットな底面もつや消しブラックで彩られている。
ボディサイズは232(幅)×172(奥行き)×27.2〜31.7(高さ)ミリとパームレストから背面にかけてやや厚みが増している。重量は実測値で約1060グラムあるが無駄な出っ張りがなく、ハンドリングは良好だ。ボディの剛性もしっかりしており、手にした際の不安感は一切ない。
主なインタフェースは両側面にまとまって並んでおり、左側面にはケンジントンロック、ACアダプタ接続端子、2基のUSB 2.0、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO/MMC対応のメモリカードスロットが配置される。右側面にはヘッドフォンとマイク、USB 2.0、アナログRGB出力、100BASE-TX対応の有線LAN端子があり、背面はバッテリー、前面は電源ランプとバッテリー残量警告ランプがあるだけだ。
なお、IEEE802.11b/g準拠の無線LAN機能を内蔵するほか、オプションでBluetooth 2.1+EDRを追加することもできる。
液晶ディスプレイはLEDバックライトを採用した8.9型ワイド光沢液晶で、画面解像度は1024×600ドットとNetbookとしては標準的だ。ただ、画面への映り込みはそれなりに発生するほか、上下/左右の視野角もあまり広くなく、色が反転しがちだ。とはいえ、ボディ位置は気軽に調整できるので、それほど苦にはならないだろう。液晶ディスプレイ上部には130万画素のWebカメラを内蔵可能(+5250円)で、利用時は脇にあるLEDランプが白色に光る。
小型ボディが魅力の本機だが、そのしわ寄せはキーボードに押し寄せる。ファンクションキーを大胆に省いた5段配列のパンタグラフ式キーボードは、もともとキー数が少ない英語キーボードはともかく、「無変換」「カタカナ/ひらがな」「半角/全角」といったキーが追加される日本語キーボードでは特に詰め込んだ印象がぬぐえない。「む」キーがEnterキーの上に、「半角/全角」キーがEnterキーの下に、「ろ」や「\」キーが最下段にあり、ファンクションキーはFn+中段に位置するキー(ASDFG〜)に割り当てられている。加えてキーピッチも不規則で、このあたりは慣れと割り切りが必要になるだろう。
一方、タッチパッドは62(幅)×34(奥行き)ミリと小型ノートPCとしては大きめで、シナプティクス製のドライバにより、上下/左右方向のスクロールも扱いやすい。
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