「ハンドルがほしいといったのはユーザー」──Let'snote F8のコンセプトを語る

» 2008年09月25日 20時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 パナソニックは新シリーズも加わったLet'snote新製品説明会を行った。特に時間をかけたのが、4年ぶりの新シリーズとなったLet'snote F8のコンセプトだ。その内容についてパナソニックAVCネットワーク社ITプロダクツ事業部テクノロジーセンター主幹技師の谷口尚史氏が説明した。

パナソニックAVCネットワーク社ITプロダクツ事業部テクノロジーセンター主幹技師の谷口尚史氏(写真=左)が4年ぶりの新シリーズ登場となったLet'snote F8(写真=右)のコンセプトとその決まった過程を説明した

 谷口氏は、ユーザーがノートPCに求める機能に関するアンケート調査の結果を示し、上位3項目にランクされた「長時間バッテリー駆動」「軽量」「堅牢性」については、すでにLet'snoteが取り組んで実現しているとしたうえで、これらに次いでユーザーが求めている「持ち運びやすさ」「CPU、HDD、メモリ容量」「ディスプレイ解像度」の項目を満足させるために、新しいラインアップでは「可搬性の向上」「パフォーマンスの向上」「大画面液晶の採用」とこれまでのLet'snoteのコンセプトである「軽量」「長時間駆動」「タフ」との両立を目指したと述べた。

 このようにしてコンセプトが決められたLet'snote F8を、谷口氏は「余裕のパフォーマンスと使いやすい大画面液晶ディスプレイを搭載しながら、簡単に安心して持ち運ぶことができるモバイルノートPC」と表現している。

ユーザーアンケートによると、「長時間バッテリー駆動」「軽量」「堅牢」を求める割合が約6割。これらはすでに既存のLet'snoteで実現しているので、新しいシリーズでは「携帯性」「パフォーマンス」「解像度」の向上を目指した。(写真=左)。その結果、Let'snote F8には、14.1インチワイドの液晶ディスプレイ、通常タイプのモバイル向けCPU、そして本体と一体になったハンドルが搭載された(写真=右)

 「大画面液晶」については、Let'snoteシリーズで初めてとなる14.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、1440×900ドットとLet'snote「R」「W」「T」の1.68倍となる情報量を表示できることが紹介されたほか、「可搬性の向上」については、パームレストの手前に搭載された本体一体化のキャリング用ハンドルについて、持ちやすさと握りやすさを追求した手になじむカーブ型を採用したと谷口氏から説明された。

 パフォーマンスの向上については、同日登場したほかのLet'snoteシリーズ(ただし、“Y8”は除く)でも導入されたCentrino 2がLet'snote F8でも採り入れられているが、CPUが「R8」「W8」「T8」で搭載されている超低電圧版のCore 2 Duo SU9300ではなく、通常タイプのCore 2 Duo SP9300を搭載しているのが特徴だ(チップセットと無線LANモジュールは4シリーズで同じIntel GS45 ExpressとIntel Wireless WiFi Link 5100AGNの組み合わせ)。

 谷口氏は、従来モデルのLet'snote W7に搭載されていた動作クロック1.2GHzのCore 2 Duo U7700と動作クロック2.26GHzのCore 2 Duo SP9300を搭載したLet'snote F8のそれぞれで測定したベンチマークテストの結果を比べ、Let'snote F8がほぼ2倍となるデータを示している。

谷口氏が示したLet'snote F8とLet'snote W7を比較したベンチマークテストの結果(写真=左)。動作クロックが異なるCPU性能だけでなく、チップセットに統合されたグラフィックスコアもIntel GMA 950からIntel GMA 4500MHDへ進化して性能が大幅に改善された。ほかにも、内蔵ドライブやクーラーファンの軽量化、液晶パネルの高効率バックライトの採用による消費電力の削減などが紹介された(写真=右)

 製品発表会では、インテル代表取締役社長の吉田和正氏も登場し、インテルの技術とパナソニックの技術によってモバイルノートPCが進化していくと述べて、両者の強い協力体制をアピールした。

説明会にはインテル代表取締役社長の吉田和正氏が登場。ほかに米Intel上級副社長兼モバイルプラットフォームグループジェネラルマネージャーのムーリー・エデン氏がビデオレターでメッセージを送ってきた(写真=右)。パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部 事業部長の高木俊幸氏と握手を交わす吉田氏の姿に示されるように、ともに、Centrino 2の先進性以上にインテルとパナソニックとの強い協力関係をアピールした(写真=左)

パナソニックが考えているLet'snote F8の携帯利用は、このように本体だけをハンドルで気軽に持ち出すシーンだ。Let'snote Yシリーズのユーザーが予想以上に携帯利用をしていないというアンケート結果から、大画面のモバイルノートPCでも移動して使ってもらえるようにハンドルを用意したと、開発スタッフは話している

Let'snote F8の構成パーツ(写真=左)とWeb販売専用のマイレッツ倶楽部モデルで用意されるカラー天板(写真=右)。天板のカラーバリエーションには、(前列左から)「プレジャーレッド」「キュリオスピンク」「イズムブラック」「レゾナンスグレー」「ライブブルー」の5色がある

Let'snote F8に搭載されてるシステムボード(写真=左)とクーラーユニット(写真=右)。Let'snote F8はオンボードで2Gバイトのメモリを実装しているので、メモリスロットと合わせて最大4Gバイトのメモリが搭載できる。これは、Let'snoteシリーズで最も大容量となる

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