一方のデスクトップPCは「HP HDX 900 Desktop PC」と呼ばれ、4基の5インチベイに4基のHDDベイを内蔵するだけでなく、2基のポケットメディアベイを備えるなど豊富な拡張性を誇る。ツールフリーデザインで内部のメンテナンスも容易で、下部から吸気して上部に排気する効率的で静かな冷却システムを採用しているという。前面にZEN-designのSamon(砂紋)を印刷した透明なトビラを用意し、それが横開きするギミックを備えているのもポイントだ。
CPUはCore 2 QuadまたはCore 2 Extremeで、グラフィックスカードにはGeForce 9600 GS/9800 GTを備える。HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CTにも採用されている、ワンタッチで各種ファイルをバックアップしてくれる「HP Easy Backup」ボタンも前面中央に配置する。


前面にある半透明のカバーは横方向にスライドする。ZEN-designの砂紋がプリントされているのが特徴だ(写真=左と中央)。ワンタッチでファイルをバックアップしてくれるEasy Backup機能は本機でも健在だ(写真=右)
左側面のカバーはワンタッチで取り外せ(写真=左)、内部へ簡単にアクセスできる(写真=右)。5インチベイが4基、3.5インチオープンベイが2基、3.5インチシャドウベイが4基と拡張性が豊富。電源容量は700ワットだが、展示機を見る限りSLIには対応していないようだ2008年6月にベルリンで発表された液晶一体型デスクトップPCである第2世代TouchSmart PC「IQ500」シリーズにも、ニューフェースが加わった。「HP TouchSmart PC IQ800」と名付けられた新製品は、ボードPCのデザインを踏襲しつつ、25.5型ワイドと従来の22型ワイドを上回る液晶ディスプレイを搭載しているのが特徴だ。画面解像度も1920×1200ドットに拡大し、BD-ROMドライブを内蔵するなどAV機能も強化されている。
指1本で操作できるタッチ機能は健在で、本機から壁掛けに対応したり、手元を照らすダウンライトが好みの色に変更できるようになったり、2.5インチHDDを上部に収納できるようになったりしたのがポイントだ。
また、現時点では未定としながらも、日本では地上デジタル対応のテレビチューナーを内蔵するモデルも検討しているという。
ノートPCの「HP Pavilion Notebook PC dv」シリーズでは、ZEN-designの新バージョンとSpecial Editionの登場がトピックだ。前述のHDXシリーズで採用された「Fluid」のほか、光沢感あふれるブロンズカラーを全面的に取り入れた「Intersect」、そしてdv5シリーズのSpecial Editionとして春と新芽をイメージした「Renewal」、dv4シリーズのSpecial Editionとしてエコデザインと自然に着想を得た「Intensity」が登場した。同社では、「単にノートPCをハードウェアとして提供するだけでなく、スタイルやメッセージも選択肢として提供しているのだ」と述べている。


14.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載したdv4シリーズのSpecial Editionとなる「Intensity」。大海原の絶え間なく押し寄せる波に着想を得たそうだ。Express Cardスロットに収納可能な赤外線リモコン(写真=右)

カンフーパンダのデコレーションシールがはられたHP Pavilion Desktop PC m9000シリーズ(写真=左)や、HP Pavilion Desktop PC s3000シリーズ(写真=中央と右)が展示されていたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.