6月10日(現地時間)、米Hewlett-Packardがドイツのベルリンにおいて、コンシューマーおよびビジネス向けPCの大発表会を催した。これは同社のPC部門をつかさどるパーソナル・システム・グループが主催したもので、全世界から400人を超える報道関係者が集まった。ここで発表されたモデルが、すべて日本で発売されるわけではないが、今後の日本市場での展開を占う意味で重要なイベントとなるのは間違いない。
コンシューマー向けからビジネス向けまで多くの製品登場したが、何といっても注目は第2世代となったTouchSmart PCだ。「ハードとソフトウェアともに第1世代をスクラップして作り直した」とHP パーソナル・システム・グループ コンシューマPC 上級副社長のリチャード・ウォーカー氏がいうように、22インチワイド液晶ディスプレイを搭載した全くの新デザインに生まれ変わった。見た目は液晶ディスプレイそのものといえるスリムボディになったほか、その大画面を生かすべくタッチ技術も更新された。具体的には、従来モデルはWindows Media Center上で動くためどうしても動作が緩慢だったが、第2世代ではWindows Media Centerと決別し、OSをはじめ64ビット化することで俊敏な動作を実現したという。
また、「人類は世界で最も優秀な人さし指というポインティングデバイスを持っている」とウォーカー氏がいうように、人さし指1本あるいは親指とあわせた2本であらゆる操作を直感的に扱えるようになったのが第2世代タッチ技術の特徴だ。実際、デモンストレーションでは人さし指1本で写真や音楽、メモを扱ったり、第2世代ではマルチタッチ操作を可能にし、2本の指で画像の拡大やトリミングが行なえる。
7月に世界51カ国で発売される予定で、価格はTV機能ありが1449ドル、TV機能なしモデルが1249ドルからとなっている。
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