Vista搭載で5万円台のミニノート「HP 2133」を国内投入ついに日本上陸

» 2008年05月21日 13時30分 公開
[ITmedia]

スペックの異なる2モデルをラインアップ

注目のミニノートPC「HP 2133」。液晶ディスプレイの両脇にステレオスピーカーを内蔵する

 5月21日、日本ヒューレット・パッカード(HP)は低価格なミニノートPC「HP 2133 Mini-Note PC」を発表した。販売は6月上旬の予定だ。価格は同社の直販チャネル「HP Directplus」で5万9850円から。

 今回投入されたHP 2133は、これまでのミニノートPCが犠牲にしてきた使い勝手、デザインや堅牢性に重点を置いた製品だ。ボディにはアルミとマグネシウム合金にアルマイト加工を施すことで、金属的な質感を出しつつ堅牢性を確保する。キーボードはASCII配列で、主要キーは17.5×17.5ミリの正方ピッチを確保し、タッチパッドも64×32ミリとこのクラスでは大型のタイプを採用して快適な入力環境を実現している。

 堅牢性では、同社のビジネス向けPCで導入されている衝撃保護システム「HP 3Dドライブガード」を備えたり、液晶ディスプレイを傷などから守るために表面にアクリルパネル(HP スクラッチ・レジスタント・ディスプレイ)を張ったり、キートップに米デュポン製のマイラーを張って塗装ハゲや液体から保護したりと、低価格モデルながらさまざまな配慮がなされている。

 ボディサイズは255(幅)×166(奥行き)×27.2〜35.5(高さ)ミリ、重量は3セルバッテリー搭載時で約1.27キロ、6セルバッテリー搭載時で約1.44キロだ。6セルバッテリー装着時は底面に3セル分のバッテリーが出っ張る形になる。バッテリー駆動時間の公称値は、6セルで約4.6時、3セルで約2.3時間だ。

キーボードは主要キーで17.5ミリの正方ピッチを確保している。タッチパッドには同社製ノートPCでおなじみのタッチパッドオン/オフボタンを搭載する(写真=左)。丸みを帯びたボディで、液晶ディスプレイは180度まで開かない(写真=右)

 内部のアーキテクチャはVIAのモバイルプラットフォームを採用しており、超低電圧版C7−MのCPUやモバイル向けのVIA VN896チップセットを筆頭にメモリやHDD容量、OSなどが異なる2モデル(いずれもSP1非適用)が用意される。現状ではBTOに非対応で、スペックは固定となる。

 1280×768ドット表示の8.9インチワイド液晶ディスプレイやSDHC対応SDメモリーカードスロット、2基のUSB 2.0ポート、ギガビット対応の有線LAN、ExpressCardスロット(54/34対応)は両モデル共通の仕様だ。詳細は下記の通りだが、上位モデル(ハイパフォーマンスモデル)にはWindows XP Professionalへのダウングレード権が付属し、別売(3150円)のXPリカバリメディアキット(ドライバはWebで提供)を購入すればWindows XP Professionalが利用できる。

アルミとマグネシウム合金を採用したボディで、美しい見た目と堅牢性にこだわった。天面のロゴはエンボス加工が施されている

HP 2133 Mini-Note PCの主なスペック
モデル ハイパフォーマンスモデル スタンダードモデル
CPU VIA C7-M ULV 1.6GHz VIA C7-M ULV 1.2GHz
メモリ DDR2 2Gバイト DDR2 1Gバイト
メモリースロット 200ピンSO-DIMM×1(空きなし)
HDD 160Gバイト(5400rpm) 120Gバイト(5400rpm)
液晶ディスプレイ 8.9インチワイド
画面解像度 1280×768ドット
グラフィックス VIA Chrome9 HC(チップセット内蔵)
無線LAN IEEE802.11a/g/b IEEE802.11g/b
Bluetooth Bluetooth 2.0+EDR
有線LAN ギガビット対応
メモリカードスロット SDHC対応SDメモリーカードスロット
ExpressCardスロット ExpressCard 54/34対応
Webカメラ ○(CMOS)
スピーカー 内蔵ステレオ
バッテリー 6セル+3セル 3セル
バッテリー駆動時間 約4.6時間(6セル)/約2.3時間(3セル)
ボディサイズ 255(幅)×166(奥行き)×27.2〜35.5(高さ)ミリ
重量 約1.27キロ(3セル)/約1.44キロ(6セル)
OS Vista Business Vista Home Basic
XPダウングレード権
HP Directplus価格 7万9800円 5万9850円

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