人さし指1本で第2世代「HP TouchSmart PC」に触ってみた今度のタッチは官能的!?(1/2 ページ)

» 2008年06月12日 16時16分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

思わず取っ手がほしくなるスリムボディ

劇的に薄型化した新TouchSmart PC

 速報でお知らせした通り、米Hewlett-Packardがベルリンで発表した「HP TouchSmart PC」は第2世代となり全くの新モデルになった。第1世代と比べて何が変わり、何が変わらなかったのを見ていこう。

 最大の変更点は、やはり大画面化しつつ大幅なスリム化を果たしたボディだろう。第1世代のサイズは553.2(幅)×267.2〜316.2(奥行き)×379.6〜469.8(高さ)ミリ、重量は約18キロだったが、第2世代では533(幅)×66(奥行き)×442(高さ)ミリ、重量は約9キロ以下(スタンドを含まず)となった。液晶ディスプレイが従来の19インチワイド(1440×900ドット)から22インチワイド(1680×1050ドット)と大きくなったにもかかわらず、設置面積と重量は大幅に減って設置性が向上した。

 こちらの記事でも明らかなように、第1世代はファミリー層をターゲットに家族間のコミュニケーションに特化したツールとして開発されていた。しかし、TouchSmart PCを担当するHP パーソナル・システム・グループ コンシューマPC 上級副社長のリチャード・ウォーカー氏は、「第2世代のTouchSmart PCではスリークデザインをコンセプトにしてデザイン性を重視し、特に20代中盤の女性や男性、しかも一人暮らしの層をメインターゲットに切り替えた」と語った。そして、「複雑さを好まない、よりシンプルな操作性を求めるユーザーの声に応えるための変化であり、ハードウェアだけでなくソフトウェアもかなり手を加えている」と理由を述べた。

HPのタッチ液晶の歴史は古く、1983年のHP 150までさかのぼる(写真=左)。会場に展示されていたHP 150(写真=中央と右)

こちらは第1世代のTouchSmart PC(写真=左)。ファミリー向けのコミュニケーションツールとして開発されたのが特徴だ(写真=中央)。背面に同社製の小型フォトプリンタを設置できるようになっていたのがユニーク(写真=右)

新TouchSmart PCの主要な端子は両側面にまとまっており、左側面のカバー内にTVチューナー機能や有線LAN端子が用意される(写真=左)。背面はやや曲線を帯びた形状だが非常にすっきりとしている(写真=中央)。右側面にはスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブをはじめ、HDDのアクセスランプや音量調整、メモリカードスロットや4ピンのIEEE1394ポート、電源ボタンが並ぶ(写真=右)

 一方、内部のシステムも従来のAMDプラットフォームからインテルプラットフォームへと一新された。全2モデルの詳細なスペックは次のページに譲るが、プラットフォームは変わったものの、モバイルアーキテクチャを利用している点は従来モデルと共通だ。全2モデルとも標準で4Gバイトのメモリを搭載しているほか、OSが64ビット版Windows Vista Home Premium(SP1)になったのも目を引くところだ。なお、メモリスロットは2本で、出荷時に空きはない。また、タッチスクリーンは前モデルと同様、感圧式や電磁誘導式ではなく、パネルの隅に内蔵されたカメラで座標情報などを読み取るため、余分なパネルやフィルムが不要で、タッチ操作に対応しながらクリアな画面表示を実現している。

ウォーカー氏いわく「キーボードとマウスはなくてもいいようにデザインした」という新TouchSmart PCだが、薄型のワイヤレスキーボードとマウスが付属する(写真=左)。液晶ディスプレイの上部にはWebカメラを内蔵(写真=中央)。従来機と同様、前面右下にSmartCenterボタンがあり、ワンタッチでタッチ専用のインタフェースを呼び出せる(写真=右)

CPUなどが異なっていたためあくまで参考値となるが、展示されていた試作機のシステムプロパティ(写真=左)とWindowsエクスペリエンスインデックスの画面(写真=右)

 次のページでは、発表会で展示されたタッチソフトウェアを見ていこう。

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