速報でお知らせした通り、米Hewlett-Packardがベルリンで発表した「HP TouchSmart PC」は第2世代となり全くの新モデルになった。第1世代と比べて何が変わり、何が変わらなかったのを見ていこう。
最大の変更点は、やはり大画面化しつつ大幅なスリム化を果たしたボディだろう。第1世代のサイズは553.2(幅)×267.2〜316.2(奥行き)×379.6〜469.8(高さ)ミリ、重量は約18キロだったが、第2世代では533(幅)×66(奥行き)×442(高さ)ミリ、重量は約9キロ以下(スタンドを含まず)となった。液晶ディスプレイが従来の19インチワイド(1440×900ドット)から22インチワイド(1680×1050ドット)と大きくなったにもかかわらず、設置面積と重量は大幅に減って設置性が向上した。
こちらの記事でも明らかなように、第1世代はファミリー層をターゲットに家族間のコミュニケーションに特化したツールとして開発されていた。しかし、TouchSmart PCを担当するHP パーソナル・システム・グループ コンシューマPC 上級副社長のリチャード・ウォーカー氏は、「第2世代のTouchSmart PCではスリークデザインをコンセプトにしてデザイン性を重視し、特に20代中盤の女性や男性、しかも一人暮らしの層をメインターゲットに切り替えた」と語った。そして、「複雑さを好まない、よりシンプルな操作性を求めるユーザーの声に応えるための変化であり、ハードウェアだけでなくソフトウェアもかなり手を加えている」と理由を述べた。
一方、内部のシステムも従来のAMDプラットフォームからインテルプラットフォームへと一新された。全2モデルの詳細なスペックは次のページに譲るが、プラットフォームは変わったものの、モバイルアーキテクチャを利用している点は従来モデルと共通だ。全2モデルとも標準で4Gバイトのメモリを搭載しているほか、OSが64ビット版Windows Vista Home Premium(SP1)になったのも目を引くところだ。なお、メモリスロットは2本で、出荷時に空きはない。また、タッチスクリーンは前モデルと同様、感圧式や電磁誘導式ではなく、パネルの隅に内蔵されたカメラで座標情報などを読み取るため、余分なパネルやフィルムが不要で、タッチ操作に対応しながらクリアな画面表示を実現している。
次のページでは、発表会で展示されたタッチソフトウェアを見ていこう。
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