ラインアップがますます細分化されていくグラフィックスカードだが、その背景には市場全体の好調な売れ行きがあるという。パソコンショップ・アークは「メーカーのメリットがなければ、いちいち新しいラインアップを増やしませんからね。グラフィックスカードも、2〜3年前はゲーマーなどのこだわり派だけが買っていたのが、今は基本パーツ化しています。それだけ売れているのは確かです」と語る。
その流れで、電源ユニットを選ぶ指標も変わってきているという。TSUKUMO eX.が11月23日に入荷したタオエンタープライズの「SilentCool」シリーズは、その端的な例だ。
入荷が確認できたSilentCoolシリーズは3種類。定格550ワットの「TOP-630C」と、定格450ワットの「TOP-530C」、定格350ワットの「TOP-430C」で、それぞれの価格は8000円弱、6500円弱、5000円弱となる。「基板回路にICチップを多用したことで、全体的に軽量化したのが特徴のようです。電源ユニットに“軽さ”という新しい指標を加える前衛的なアイテムですね」(同ショップ)とのこと。
しかし、ユーザーの評価を得ているのは、その前衛ぶりではなく、+12ボルト回路の最大電流だとか。TOP-630Cは40アンペア、TOP-530Cは35アンペア、TOP-430Cは28アンペアとなっている。「グラフィックスカードの補助電源とCPUは+12ボルトを使います。いくら定格電力が高くでも、この部分が貧弱だとハイスペックなグラフィックスカードがうまく動作しない場合もある。定格600ワットクラスでも30アンペア程度が上限になることもありますが、SilentCoolは低価格ながらも十分なスペックを確保しています。私どもも、パーツ一式を買われる人に安心してすすめられますね」とのこと。
同店では、電源ユニットの価格表に、+12ボルト電流の上限も記載している。補助電源つきのグラフィックスカードを買う際は、要チェックだ。
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