注目機能を搭載したパフォーマンスモバイル──レノボ「ThinkPad T500」(1/3 ページ)

» 2008年10月31日 17時30分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

 レノボの「ThinkPad」は、Centrino 2の登場とともにラインアップを大幅に変更した(実質的な契機はThinkPad X300なのかもしれないが)。今回取り上げるする「ThinkPad T500」は、従来から型番が存在する「T」シリーズであるが、それまで型番末尾に「p」をつけていたハイエンドプロフェッショナルシリーズが、新たに設けられた「Wシリーズ」として分離し、スタンダードな15.4型ワイド液晶ディスプレイ搭載モデルがT500として残った。ThinkPad T500は、ハイパフォーマンス“モバイル”ノートで、かつ、15.4型ワイドという大型液晶ディスプレイを搭載するモデルということになる。

Montevina世代にリフレッシュされたThinkPad T500

 ThinkPad T500は、ThinkPad T61シリーズの後継モデルであり、Centrino 2プラットフォームに対応した製品だ。Centrino 2は、FSBが1066MHzに引き上げられた45ナノメートルプロセスルール採用のCPUであるCore 2シリーズとモバイル向けのチップセットとなるIntel GM45 Express、または、Intel PM45 Expressを組み合わせ、ワイヤレスLANにWiFi Link 5000シリーズが構成される。

 ThinkPad T500では、CPUがCore 2 Duo T9400(動作クロック2.53GHz、2次キャッシュが6Mバイト、TDPは35ワット)か、Core 2 Duo P8400(動作クロック2.26GHz、2次キャッシュが3Mバイト、TDPは25ワット)を搭載し、チップセットはIntel GM45 Express、ワイヤレスLANはWiFi Lnk 5300AGN(3×3MIMO)という組み合わせだ。評価機として用いたのは「2081A21」で、Core 2 Duo T9400にメモリ2Gバイト、HDDが320Gバイト、内蔵ドライブにDVDスーパーマルチドライブを搭載したモデルになる。

 Intel GM45 Expressチップセットでは、DDR2メモリとDDR3メモリの双方がサポートされている。現時点では多くのノートPCでコスト的にメリットのあるDDR2を採用するなか、ThinkPad T500はDDR3メモリを搭載している。規格としてはPC3-8500であり、SO-DIMMスロット2基でデュアルチャネルに対応する、動作クロックが1066MHzなのでFSBとの帯域的バランスもとれている。SO-DIMMスロットにアクセスする場合は、底面のネジ4個を外してパームレスト部を展開することで可能になる。

CPU-Zで表示したThinkPad T500の情報。CPUはCore 2 Duo T9400(2.53GHz)(写真=左)、チップセットはIntel GM45 Express(写真=中)。デバイスマネージャーで確認すると無線LANアダプタはWiFi Link 5300を採用している(写真=右)

ThinkPad T500(写真=左)はパームレスト部を開いてメモリソケットにアクセスできる(写真=左)。搭載されているメモリはDDR3のSO-DIMM。1066MHz駆動で規格はPC3-8500となる

デザインはThinkPad T61pがベース

 15.4型ワイド液晶ディスプレイの最大解像度は、1680×1050ドットとなる。ThinkPad T61pの1920×1200ドットと比較すれば低いが、1280×800ドットが主流の15.4型ワイドパネルとすれば高い。なお、同じTシリーズでも14.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載したThinkPad T400では1280×800ドットや1440×900ドットという解像度が採用されている。

 本体を横から見るとパネル側が厚く見えるが、これはThinkPadの液晶ベゼルが縁に厚みを持たせているためだ。実際にはLEDバックライトを採用していることもあってパネルそのものは薄い。また、LEDバックライトのおかげで画面の明るさは十分で発色も良好だ。

 キーボードレイアウトはThinkPad伝統の7列フルキーボードだ。ThinkPadのシリーズを通じて「変わらないレイアウト」に安心するユーザーも多い。7列フルキーボードは、一般的なテキスト入力やカーソル移動に「Fn」を組み合わせる必要がないことはもちろん、キーピッチやストロークも十分に確保されている。キーを押し下げたときの感触もこれまでのThinkPadシリーズと同様だ。ただ、キータッチは比較的ソフトであり、ThinkPadの中でもThinkPad X300などとは異なる。

液晶解像度は1680×1050ドット。15.4型ワイド液晶ディスプレイの標準的な解像度よりも高く、ビジネス現場で多用されるワークシートの表示では一度にたくさんのデータを表示できる(写真=左)。ThinkPad伝統の7列キーボードに、青いThinkVantageボタン。ポインタ操作はトラックポイントとタッチパッドを装備。なお、トラックポイントの縁には赤線青点が無い(写真=右)

 ホディサイズは、358(幅)×255(奥行き)×29.8〜34.5(厚さ)ミリであり、ThihkPad T61pと変わらない。重さはThinkPad T61pからやや軽くなって2.67キロ(バッテリー・ベイデバイスを含む)。モバイルノートPCとしてギリギリというよりは、デスクトップPC代替に近いが、ThinkPadシリーズの15.4型ワイドディスプレイを搭載するThinkPad SL500やThinkPad R500、そしてほかのメーカーの15.4型ワイドディスプレイ搭載モデルと比べても薄くて軽い。

右にThinkPadロゴ、左にLenovoロゴという配置。ヒンジ金具はシルバーだ(写真=左)。本体底面にはドッキングデバイス用の端子を備える。アドバンスド・ドックやポートリプリケーターなどが接続可能。標準バッテリー(6セル)は本体にすっぽり収まるサイズ。ACアダプタは20ボルト90ワットタイプ。ThinkPadモバイルノートPCに採用されている20ボルト65ワットタイプよりも大きめだ(写真=右)

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  2. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  3. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  4. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  5. Apple Siliconはなぜ「オンデバイスAI」に強いのか? NVIDIA「RTX Spark」との比較で読み解くシリコン設計の哲学 (2026年06月08日)
  6. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  7. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  8. 新GPU「RX 9070 GRE」搭載カード発売! 既存上位モデル「RX 9070 XT」との価格差に悩む声も (2026年06月08日)
  9. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  10. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー