ASUSTeK Computer(ASUS)は11月6日、Eee PCの新モデル「Eee PC S101」を発表した。日本国内では11月22日に発売する予定で、価格はオープン、実売価格は6万9800円前後と予想される。
Eee PC S101は10月7日に台北で発表され、11月上旬に日本で発表すると予告されていた10.2型ワイド液晶ディスプレイ搭載の低価格ミニノートPC(いわゆるNetbook)。10月に国内販売した10型ワイド液晶搭載の「Eee PC 1000H-X」や、7月に国内販売した8.9型ワイド液晶搭載の「Eee PC 901-X」といった第2世代のEee PCと比較して、本体の薄型化と軽量化、そしてデザインに注力しているのがポイントだ。
本体サイズは264(幅)×180.5(奥行き)×18〜25(高さ)ミリ、重量は約1.06キロとなっており、本体サイズが266(幅)×191.2(奥行き)×28.5〜38(幅)ミリ、重量が1.45キロだった1000H-Xから薄型・軽量となった。液晶ディスプレイのサイズが一回り小さい901-Xと比べても、S101のほうが薄さと軽さで勝っている。
デザイン面では、液晶のヒンジ部にスワロフスキーのクリスタルガラスを装飾したほか、天板にUVコーティング、パームレストに酸化防止処理、液晶フレームとヒンジには39工程もの処理を施したメッキ加工を採用するなど、高級感に配慮した。カラーはこれまでのホワイトとブラックではなく、落ち着いたブラウン、シャンパン、グラファイトの3色を用意している。
機能面では、OSを高速に起動できる技術「XpressPath」を新採用。これはBIOSのBootBoosterの活用とSSDの新型コントローラにより実現されるもので、SSDのリード性能が約2倍に向上し、OSの起動や終了、プログラムの実行を高速化するという。ASUSによれば、BootBoosterがオンの状態で、電源ボタンを入れてからWindows XPの起動画面(ようこそ画面)が表示されるまでの時間は17.8秒としている。
静音性と放熱性にも改善が見られる。動作音は静音設計により25dB(A)の動作音を実現。放熱性については、バッテリーパックの位置が背面からパームレストの下に移され、発熱しやすい基板部分がキーボードの奥側に移動したことで、システムに高い負荷をかけてもパームレストが発熱しにくくなった。
バッテリーパックは容量7.4ボルト 4900mAhのリチウムポリマー式で、1000H-X/901-X(7.4ボルト 6600mAh)より容量は減り、駆動時間も短くなった。従来のEee PCでも導入されていた省電力技術の「Super Hybrid Engine」を利用することで、バッテリー駆動時間は4.6時間をうたう。
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