年末はジーンズのように気取らないシンプルノート「VAIO type N」を狙う直販モデルは5万9800円から(1/2 ページ)

» 2008年12月25日 11時00分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

新色はデニムのような「ダークブルー」

 ソニーの「VAIO」ブランドでエントリークラスを担うのが、15.4型ワイド液晶搭載のシンプルなノートPC「VAIO type N」だ。10月に発売された2008年秋冬モデルではフルモデルチェンジが行われ、内も外も進化している。

 主な変更点は、新シャシーの採用によりデザインを一新したこと、下位モデルに新色を追加したこと、「Centrino 2 プロセッサー・テクノロジー」(以下、Centrino 2)の導入でパフォーマンスを強化したことの3点だ。

VAIO type Nは2色のカラーバリエーションを用意。左が従来からの「ホワイト」、右が下位モデルのみに採用される新色の「ダークブルー」だ

 まずはデザインから見てみよう。縁に向かってなだらかにカーブを描く天板や四隅を落としたやさしい曲線が印象的なボディは、ぱっと見ただけでは旧モデルとの違いをあまり感じさせない。新シャシーを採用したと初めて聞いたときは正直驚いたほどだ。

 しかし、天板とパームレストのディンプル加工をよく見ると、従来より表面の凹凸が大きくなっていて、type Nの個性がより強調されている。このディンプル加工は、テカリや傷、汚れが目立たず、さらりとした手触りがとても心地よい。本体サイズは360(幅)×270(奥行き)×31.4〜38(高さ)ミリ、重量は約2.9キロで、旧モデルとほぼ同じだ。

パームレストと天板のディンプル加工は健在だ

 従来はボディカラーが「ホワイト」のみだったが、下位モデルのみカラーバリエーションとして「ダークブルー」が追加され、2色展開となったのは見逃せない。ダークブルーは、デニムのインディゴブルーを彷彿(ほうふつ)とさせる落ち着いた色合いの濃紺で、一見ブラックのようにも見える深みがあるカラーだが、ブラックほど主張が強くないのがポイントだ。天板、液晶フレーム、パームレストのみダークブルーで、底板とキーボードはブラックとなっている。

 新しいシャシーの採用は、デザイン面ではあまり変化をもたらさなかったが、インタフェースの配置には大きな影響を与えている。光学ドライブは左側面から右側面に移動し、右側面には2基のUSB 2.0ポートも配置した。左側面には2基のUSB 2.0ポートや4ピンのIEEE1394、ExpressCard/34スロット、アナログRGB出力端子、排気口などが用意されている。旧モデルではこれらのインタフェースが逆になった、ややイレギュラーな配置だったため、今回の変更によって、ほかのノートPCからの買い替えなどの場合によりなじみやすく、使いやすい配置となったといえる。

前面に無線LANのスイッチとSDメモリーカード(SDHC対応)スロット、メモリースティックPROスロットを用意(写真=左)。背面にネットワーク関連の端子とACアダプタ接続用のDC入力を備えている(写真=右)

左右のインタフェースは旧モデルから逆になったような状態だ。光学ドライブは左側面から右側面に、排気口は右側面から左側面に移動している。4基のUSB 2.0ポートが左右に2基ずつ振り分けられているのは使いやすい

全機Centrino 2の採用で基本スペックを底上げ

 次に、VAIO type Nのラインアップを整理しておこう。DVDスーパーマルチ機能付きのBD-ROMドライブを装備した上位モデル「VGN-NS70B/W」と、DVDスーパーマルチドライブを搭載した下位モデル「VGN-NS50B」が用意されている。上位モデルはホワイト1色のみの展開、下位モデルはホワイトの「VGN-NS50B/W」と、ダークブルーの「VGN-NS50B/L」の2色展開だ。

2基のSO-DIMMスロットは、底面のネジ止めされたカバーを外すだけでアクセスできる。購入時には2基のスロットが埋まった状態だ

 光学ドライブとボディカラー以外の仕様は共通で、CPUはCore 2 Duo P8400(2.26GHz)、チップセットはIntel GM45 Expressと、すべてのモデルがCentrino 2に対応している。これまでは下位モデルにシングルコアのCeleron 550(2.0GHz)が搭載されていて、どうしても動作のもっさり感がぬぐい去れなかっただけに、デュアルコアCPUの採用で大幅にパフォーマンスが向上しているのは見逃せない。

 そのほかの仕様は、メインメモリが2Gバイト(1GバイトPC2-6400×2)、HDDは250Gバイト(5400rpm)、グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA 4500MHDと、ベーシックながらも必要十分な構成だ。

 ネットワーク機能に関しては、無線LANが新たにIEEE802.11n(ドラフト)に準拠してIEEE802.11a/b/g/nのすべてが利用可能になったほか、有線LANもギガビットLANが採用されている。利用頻度は低いだろうが、FAXモデムも内蔵する。OSはWindows Vista Home Premium(SP1)で、低価格帯の製品ながら全モデルにOffice Personal 2007がプリインストールされている。

 付属バッテリーの駆動時間は約3時間だ。基本的には家庭内での使用を前提とした製品なので、ちょっとした部屋間の移動などは標準バッテリーで十分まかなえるはずだが、それでは物足りないという向きのために、駆動時間が約4時間のバッテリーパック(S)と約6.5時間のバッテリーパック(L)が別売のオプションとして用意されている。

モバイルを想定したモデルではないので、ACアダプタは大きめだ(写真=左)。背面側に棒状のリチウムイオンバッテリーを装備している(写真=右)。付属バッテリーによる駆動時間は約3時間だ

 なお、これまでVAIO type NのVAIOオーナーメードモデルは提供されていなかったが、今回のモデルよりCPUとメインメモリ、グラフィックスチップ、Office Personal 2007の有無が選択できる直販モデル「VGN-NS90HS」が追加された。

 一般的に、直販モデルはパフォーマンスを強化したり、オプションを追加する目的で用意されることが多いが、VGN-NS90HSではグラフィックスチップにATI Mobility Radeon HD 3430を選択できることを除いて、CPUはCeleron 575(2.0GHz)、メインメモリは1Gバイト、Office 2007は非搭載とダウングレードオプションが中心だ。さらに、OSはWindows Vista Home Basic(SP1)のみとなっている。

 不要なオプションを削ることで5万9800円からという低価格を実現しているため、必要最低限の機能のみを備えたノートPCをとにかく安価に入手したいコストパフォーマンス最優先のユーザーは、VAIOオーナーメードモデルを利用するといいだろう。

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