S101Hと1002HAは2.5インチ/9.5ミリ厚のSerial ATA HDDを採用することから、Mini PCI Express型モジュールのSSDを装備したS101に比べて、本体の厚さや重量がやや増している。下表は3モデルの本体サイズと重量だが、S101と比較した場合、横幅と奥行きはほぼ同じだが、厚さはS101Hが最薄部で7ミリ/最厚部で2.5ミリ、1002HAが最薄部で9.6ミリ/最厚部で2.8ミリ増している。重量はS101と比べて、S101Hが約0.04キロ増、1002HAが約0.19キロ増だ。今回入手した機材の重量を実測してみたところ、ほぼ公称値通りだった。
Eee PC S101H、1002HA、S101の本体サイズと重量 | |||
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製品名 | 本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 重量(公称) | 重量(実測) |
Eee PC S101H | 264×181×25〜27.5ミリ | 約1.1キロ | 1.177キロ |
Eee PC 1002HA | 264×181×27.6〜27.8ミリ | 約1.25キロ | 1.238キロ |
Eee PC S101 | 264×180.5×18〜25ミリ | 約1.06キロ | 1.093キロ |
実際に3台を持ち比べてみると、S101HはS101とほぼ同じ重さに感じられるが、厚さの違いははっきり分かる。1002HAも重さの違いは気にならないが、ほかの2台よりさらに厚みがある印象だ。とはいえ、画面サイズが同じ従来のHDD搭載モデルである1000H-Xは、本体サイズが266(幅)×191.2(奥行き)×28.5〜38(高さ)ミリ、重量が約1.45キロだったため、これよりは薄型軽量に仕上がっている。
S101Hと1002HAは多少厚みがあるものの、S101と同様、前面から背面までフラットな形状で底面に突起などがないため、バッグへの収まりはよく、持ち運びやすい。
低価格なNetbookながら作り込まれた外装もチェックしておこう。S101の兄弟モデルともいえるS101Hは、UVコーティングの光沢塗装が目立つ天板にメッキ加工のフレームをあしらい、パームレストにヘアライン処理と酸化防止処理を施し、液晶のヒンジ部の両端をスワロフスキーのクリスタルガラスで飾り、キーボードをラメ入りの塗装とするなど、至るところに高級感への配慮が見られる。
下位モデルの1002HAは、天板とパームレストにヘアライン加工と酸化防止処理を施し、本体周囲のフレームをマット調に仕上げるなど、全体に落ち着いた雰囲気だ。この外装の違いが価格設定に少なからず反映されている点は覚えていきたい。もっとも、1002HAは、ボディの輝きが個性を主張するS101やS101Hより無難な外装でありながら、メタリックな質感が安っぽさを感じさせないため、1002HAのデザインのほうが気に入るユーザーもいるだろう。
単に見栄えを重視しているだけではない点にも触れておきたい。いずれのモデルもラッチレスで液晶ディスプレイ部がきちんと閉じたり、パームレスト部を片手でつまんで持ち上げてもボディがたわまないなど、ボディ全体の剛性感は確保されている。Netbookでこの質感ならば、満足度は高いはずだ。
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