レビュー
» 2009年02月12日 18時00分 公開

SSDかHDDか、それが問題だ:今度のEee PCはHDD搭載でも美しい――「S101H」と「1002HA」を使い比べる(前編) (4/4)

[前橋豪, 撮影:矢野渉,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

液晶ディスプレイの表示に違いはあるか?

 液晶ディスプレイのサイズは、S101HがS101と同じ10.2型ワイド、1002HAがこれよりわずかに小さな10型ワイドだ。画面の表示領域を実測したところ、S101Hは約222×130ミリ、1002HAは約220×129ミリとほぼ同じで、アイコンや文字の大きさといった見え方は変わらない。いずれも画面解像度はS101と同じ1024×600ドットを維持している。最近のNetbookで増えてきた縦解像度が短い1024×576ドットのパネルは採用していない。

左のS101Hは10.2型ワイド液晶ディスプレイ、右の1002HAは10型ワイド液晶ディスプレイを採用する。いずれも解像度は1024×600ドットだ

 縦解像度の狭さを補うため、画面のアスペクト比を無視して縦768ドットの解像度を縦600ドット表示の液晶パネルにスケーリング処理して映し出す「1024×768ドット圧縮」の設定も健在だ。縦方向の表示が少しつぶれるため、写真の表示などには向かないが、文書の閲覧やテキスト主体のWebブラウズなどでは効果がある。

画面解像度の切り替えはタスクトレイのアイコンから行える(写真=左)。デフォルトの1024×600ドット表示では、Webブラウズで縦方向が狭くなりがちだ(写真=中央)。「1024×768ドット圧縮」の設定は、縦方向に映像がつぶれるものの、縦768ドットの解像度が縦600ドットの液晶パネルにおさまり、一度に表示できる情報量がかなり増える(写真=右)。なお、「1024×768ドット圧縮」の設定を行う場合、一度「1024×768」を選択してから、「圧縮モード」を選ぶ必要がある

 表示品質については少し違いが見られた。輝度は同程度だが、1002HAの液晶ディスプレイのほうがコントラストが高く、黒の締まりがいい。また、上下の視野角も1002HAのほうが広めだ。S101Hの液晶ディスプレイは上下の視野角が狭いほうなので、チルト角度の調整はこまめに行う必要がある。いずれも液晶パネルはノングレアタイプを継承しており、発色の華やかさはないものの、画面への映り込みがないため汎用性が高い。

左からS101、S101H、1002HAでディスプレイ輝度を最大まで上げて撮影した写真。バックライト輝度の高さは同程度で、昨今の高輝度な液晶ディスプレイを採用したノートPCと比べると見劣りするが、室内での利用であれば必要十分な明るさだ

自然な配列のキーボードとマルチタップ対応のタッチパッドを装備

 キーボードはいずれも日本語86キー仕様で、各キーのサイズやレイアウトはほぼ同じだ。Enterキーの周辺に変則的なキーピッチがある点と、カーソルキーが一段下がっていない点は少し気になるが、ディスプレイサイズが10〜10.2型ワイドとNetbookにしては大きめなので、キーボード全体のサイズにも余裕がある。主要キーで約17.5ミリのキーピッチ、2ミリ程度のキーストロークがあるため、モバイルノートPCに慣れたユーザーであれば、タッチタイプは比較的容易にこなせるだろう。使用感もまずまずで、上質なタッチとはいえないまでも、キーボードユニットはタイプ時のたわみが少なく、ストレスなく入力できる。

左がS101H、右が1002HAのキーボード。S101Hのキーボードはラメ入りの特別仕様だが、キーのサイズや配列に違いはない。タッチパッドはホームポジションの直下ではなく、その右寄り(本体の中央)に配置されているため、キー入力中に右手の指がパッドに誤って触れないよう注意したい

 タッチパッドもS101と共通化されている。マルチタッチ機能に対応し、2本の指でパッドを上下になぞるとスクロール、2本の指を広げたり閉じたりするとズームイン/ズームアウト、3本指で上になぞるとマイコンピュータの表示、3本指で下になぞるとウィンドウ切り替え、3本指で左右になぞるとページ切り替えなど、最大3本までの指を使った操作が可能だ。パッド部は実測で約69×41ミリと広いので、指を3本置いても狭すぎることはない。

 ただし、左右のボタンが一体化された横長のクリックボタンは縦幅が小さいことから、少々押しにくく、また押すのに力がいるため、好みが分かれそうだ。なお、どちらもUSB接続のスクロール機能付き小型マウスが付属するため、机上ではマウスを使ってもいいだろう。

S101Hのタッチパッドとマウス(写真=左)。1000Hのタッチパッドとマウス(写真=中央)。マウスのデザインは違うが、サイズはほぼ同じだ。Elantechのユーティリティが導入され、タッチパッドは2本指や3本指によるジェスチャーに対応する(写真=右)


 以上、S101Hおよび1002HAをS101と比較しながら一通りチェックした。次回はS101Hと1002HAのパフォーマンスやバッテリー駆動時間を中心に検証していく予定だ。後編はこちら

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう