新しいBIOSで生まれ変わった「P45-8D Memory Lover」にメモリを差しまくるイマドキのイタモノ(1/2 ページ)

» 2009年02月23日 11時30分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

 DDR2とDDR3に対応した「P45-8D Memory Lover」は、現在のようなメモリ規格の移行期にはとてもありがたいマザーボードだ。マザーはそのままでメモリだけ交換可能。そして、昨今のように64ビットOSを利用するなどで、4Gバイトを超すような大容量メモリ時代には、両方の規格で4枚のメモリを搭載できるというのは、パフォーマンスを求めるユーザーとしてはマストな条件になる。DDR2でもDDR3でも、どちらでもMAX4枚搭載できるP45-8Dの価値は大きい。

 現在、P45-8Dのラインアップには、「P45-8D Memory Lover CPUファンバンドルモデル」が加わっている。価格は、P45-8D Memory Loverより7000〜8000円程度高いものの、大型クーラーユニットが付属しているので割高感はない。ただ、クーラーユニットの高さが、マザーボード面から約16センチもあるため、自分が使っているPCケースに組み込めるか確認しておく必要がありそうだ(特にパッシブダクト付きのPCケースは注意したい)。

Intel P45 Expressチップセットを搭載。サウスブリッジはICH10Rを採用しているので、RAIDも構築可能だ(写真=左)。8本のメモリスロットを持つ。コンシューマー用マザーとしては珍しい。1番と2番、5番と6番スロットがDDR2用で、3番と4番、7番と8番スロットがDDR3用になる(写真=中央)。「P45-8D Memory Lover CPUファンバンドルモデル」で付属する球形のヒートシンクユニット。で、でかいっ!(写真=右)

進化した“Click BIOS”を実装した“メモリ愛”

 前回、P45-8D Memory LoversをレビューしたときのBIOSバージョンは1.1だったが、その後、1.2にバージョンアップしたのち、最近になって、3.0がリリースされた。2.0を飛び越して3.0に進んでいるが、最新のBIOSではマウスの操作や多国語表示、GUIなどに対応したEFI(Extensible Firmware Interface)タイプになるなど、確かに従来のAMI BIOSからは大きく変わっている。

 MSIはEFIタイプのBIOSをClick BIOSと呼んでいるが、そのメニュー構成は、初期の内容から変更され、MSI独自のオーバークロック機能である「Cell Menu」や「Hardware Monitor」などを独立させたことで5つのルートメニューが用意された。

 メインとなるのは「Setting」で、一般的なBIOSで用意されているシステム設定を行う。なお、ルートメニューの右上にある「Langage」を日本語に設定すると、ほとんどの項目が日本語表示となる。

GUIベースのBIOSメニュー画面。名称が以前のEFI BIOSからClick BIOSに変更され、Langageメニューから日本語を選ぶと、すべての表示が日本語化される

ルートメニューからSetting(設定)を選ぶと、多くのBIOSでよく見られる項目が表示される。一般的なBIOS設定はここで行う。設定のメニューもしっかり日本語化される

多くのBIOS設定でいうところの、Advanced BIOS FeaturesとIntegrated Peripheralsをまとめたメニュー(写真=左)。サウスブリッジ設定は、多くのBIOSでいうIntegrated Peripheralsに用意される項目によく似ている(写真=中央)。ルートメニューから選べる「ECO」メニューでハードウェアモニターが表示されるが、BIOSと同じように設定の中にも存在している(写真=右)

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