新しいBIOSで生まれ変わった「P45-8D Memory Lover」にメモリを差しまくるイマドキのイタモノ(2/2 ページ)

» 2009年02月23日 11時30分 公開
[寺崎基生,ITmedia]
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ぎりぎりチューニングに対応できるClick BIOS

 「OC」メニューは、オーバークロック関連の設定を行う。従来のBIOSでは「Cell Menu」に含まれていたところだ。FSBの設定はもちろん、倍率やメモリクロック比、PCIクロック比の変更、各種電圧の調整、メモリのタイミングなど、オーバークロックで必要になる設定はすべて行うことができる。

 「ECO」メニューは、従来の「Hardware Monitor」で用意されていた項目を増やして、システムの状態をより分かりやすく把握できるようになった。ここでは、安定動作と消費電力に影響する「電源供給回路のフェーズ数」を設定できる。多くの場合は自動で良いだろうが、オーバークロックの限界を試すときなどは、5フェーズに固定しておくと効果があるだろう

 「Utility」メニューでは、「Live Update」、「BIOSのフラッシュ」、「HDDバックアップ」、「ブート画面」の項目が用意されているが、このうちLive UpdateとHDDバックアップはUEFIのCDを必要とするため、実行はできなかった(BIOS 3.0へのアップデートはオンラインで行ったため)。BIOSフラッシュでは、USBメモリに収録されたBIOSイメージをユーザーが選んでアップデートできる。ブート画面の項目は、ブート時に表示される画像をユーザーが好きなデータに変更できるツールだ。BMPとJPEGに対応しているそうだが、実際に試してみると、BMP画像には変更することができたものの、JPEG画像は表示できなかった。

 なお、「GAME」メニューをクリックすると、こちらもUEFIのCDを挿入するように指示がでるため、今回の評価作業では内容を確認することはできなかった。

ルートメニューにある「OC」を選ぶと、従来の「Cell Menu」にあったオーバークロック関連の項目が表れる。メモリの動作クロックはFSBとの比率で指定する。デフォルトではAutoになっている(写真=左)高度なDRAM設定にある「Memory-z」。従来のBIOSから用意されていた機能で、メモリのSPD情報やメーカーなどの情報が確認できる(写真=中央)メモリ電圧の設定も細かく行える。従来のBIOSバージョンでは設定できなかった特殊な駆動電圧が定格で設定されているメモリでも、自動で正しく設定されるようになった(写真=右)

ルートメニューに用意された「ECO」は、ハードウェアモニターの拡張版のような機能を有している(写真=左)。ECOメニューでは、電源供給回路のフェーズ数を任意の段で固定することもできる。ここをAutoにしておくと、負荷にあわせて有効になるフェーズ数が自動で調整される(写真=中央)。ユーティリティメニューには4つの機能が用意されているが、付属CDで有効になるものもある。そのため、オンラインでBIOSのアップデートをした場合は、利用できるユーティリティがBIOSフラッシュとブート画面の変更に限られる(写真=右)

オリジナルのブート画面は、こわ面ながら“一部では有名な”獣系宇宙人キャラクターだ(写真=左)。ユーティリティからブート時に表示したい画像を選ぶ。BMPとJPEGが利用できるように表示されているが、今回の検証作業ではBMPファイルしか使えなかった(写真=中央)。次回起動時から選んだ画像が表示されるようになる。アイコンの周りにはオリジナルの画像がわずかに残っている(写真=右)

システムステータスの表示画面。BIOSのバージョンも確認できる(写真=左)。BIOSのフラッシュでは、USBメモリに入れたBIOSイメージファイルを利用できる。P45-8DのBIOSイメージは4Mバイトなので、フロッピーディスクには入らず、ブータブルUSBメモリを使う必要があったが、この機能を使えばブータブルにする必要もない(写真=右)

DDR3でもDDR2でも、4枚差しで安定動作

 さて、P45-8Dの存在意義ともいえるメモリ4枚差しの構成で動作状況をチェックしてみよう。今回の評価作業で使用したDDR3メモリは、OCZ TechnologyのPC3-12800 Platinum Edition 2Gバイトを4枚用いている。定格の動作クロックは1600MHzだ。定格の電圧もDDRメモリとしては高い1.9ボルトであるが、BIOS ver.3.0では正しく1.9ボルトに自動で設定された。

 BIOSのデフォルト値でセットされるメモリクロック1066MHzで、2Gバイトメモリを4枚差して動作確認を行ったところ、Windows Vistaのインストールから環境設定、ベンチマークテストの実行までトラブルもなく終了。次いで、FSB比率を「1:1.67」に設定してメモリクロックを1333MHzにアップして、Windows Vistaのインストールからベンチマークテストのの実行までトラブルなしで終了している。

 CORSAIRのPC2-6400 1Gバイトを4枚使用したDDR2メモリの動作でも、デフォルトのメモリクロック800MHz動作でWindows Vistaのインストールから環境設定、ベンチマークテストの実行まで、トラブルなく進み、FSB比を「1:1.20」にセットした960MHz設定でも、Windows Vistaインストールからベンチマークテストの実行までノントラブルの安定動作が可能だった。

 これまでのレビューでP45-8D Memory Loverを動かしていたときには、たまに不安定になるなど、メモリ関連の動作がかなりシビアな感じを受けたが、今回のBIOS ver.3.0では、非常に安定した動作をしていたのが印象的だった。新BIOSの登場で、8本あるメモリスロットというP45-8Dの大きなメリットが、より魅力となったといえるだろう。

 最後にTipsを1つ。今回のテストでは、DDR3メモリからDDR2メモリに変更するときやその逆で、起動してくれない場合があった。CMOSクリアを行ってもすぐには状況が改善されないケースも確認されている。もし、ユーザーが搭載するメモリを変更したときにP45-8D Memory Loverが起動しなくても、あわてることなく、何度かCMOSクリアを行って再起動を試みてほしい。

PCMark05 DDR2-800 DDR2-960 DDR3-1066 DDR3-1333
CPU 10261.0 10263.0 10271.0 10245.0
Memory 6869.0 6996.0 6935.0 7041.0
Memory Latency - Random 16 MB 11.3 11.8 11.3 11.9
Memory Read - 16 MB 7158.6 7786.0 7683.2 7968.2
Memory Read - 8 MB 9499.2 10122.3 10010.4 10394.5
Memory Write - 16 MB 8032.0 8026.0 8032.0 8032.2
Memory Write - 8 MB 8045.9 8048.0 8049.6 8050.7
Memory Copy - 16 MB 6490.8 6901.3 6681.9 6965.6
Memory Copy - 8 MB 6587.0 6805.6 6856.0 7004.7
Memory Latency - Random 16 MB 11.4 12.0 11.4 12.0
Memory Latency - Random 8 MB 14.2 14.3 13.7 14.5

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