インテルの新世代チップセット「Intel 3シリーズ」の最上位モデル「Intel X38 Express」を超えるチップセットとしてインテルからアナウンスされているのが、先行レビューやイベントなどで露出する機会が増えてきた「Intel X48 Express」チップセットだ。
Intel X48 Expressの正式発表は“まだまだ”先であるが、このチップセットを搭載したマザーボードの情報がWebニュースサイトやメーカーのプライベートイベントなどで少しずつ見かけるようになってきた。PC USERでも、“ひょんなところ”からASUSのIntel X48 Expressマザーボード「P5E3 Premium/WiFi-AP@n」のサンプルを入手できたので、まずは画像を中心にその姿を紹介しよう。
なお、エンジニアリングサンプルということもあってパフォーマンスなどの性能評価は行えないが、このあたりについても、“時期がきたら”紹介する予定だ(Core 2 QX 9770とIntel X48 Expressの組み合わせによる“1600MHz”の性能についてはこちらのレビュー記事を参考のこと)。
P5E3 Premium WiFi/AP@nは、つい先日、2007年12月22日に行われたインテルのイベント「Intel in Akiba 2007 Winter」ですでにサンプルが展示されている。今回入手したサンプルは、そのときに展示されていた機材と同一のもので、ボードのリビジョンは2007年12月3日に確定した「1.1」とされている。出荷開始まではまだ時間があるため、製品版でいくつかの変更が加えられる可能性はあるが、基板に実装されているチップやクーラーユニットなどの状況は、すでに製品版が出荷されているASUSのIntel X38 Expressマザー「P5E3 Deluxe」ファミリーとほぼ共通であるので、このサンプルも完成度は高いと見ていいだろう。
以上、P5E3 Premiumの外見をひと通りチェックしてみた。チップセットこそIntel X48 Expressになっているが、用意されたインタフェースやクーラーユニット、基板のレイアウトやオンボードのコントローラチップを見る限り、現行のIntel X38 ExpressマザーボードであるP5E3 Deluxeとほぼ同じ構成となっている。
P5E3 Premiumでは、ASUSが新たに開発したCPU省電力チップ「EPU」の実装や、インテルのメモリアクセラレーション機能「X.M.P.」、そして何といっても、FSBとメモリバスの「1600MHz」動作と、パフォーマンスではIntel X38 Expressマザーから大いに向上することが期待されるP5E3 Premiumだ。そのパフォーマンスについては、正式に出荷されたころにまた検証してみたい。
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