間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化:Windowsフロントライン(1/2 ページ)

» 2026年06月23日 12時00分 公開

 Microsoftは6月19日(現地時間)、Windows IT Pro Blogにおいて「Get ready for Windows 11, version 26H2」と題した投稿を行い、間もなく提供が開始されるWindows 11の次期大型アップデート「26H2」に向けて備えるよう企業のIT関係者らに向けてアピールした。

 この告知は定例報告のようなもので、例えば2025年6月27日(現地時間)には同Blogにおいて「Get ready for Windows 11, version 25H2」と題した投稿が行われている。

 当時、Windows Insider ProgramのDev Channelで展開されていた「Build 26200」は、同年8月後半に最終検証チャネルであるRelease Previewで最新版が提供された。しかし、それよりも少し早いタイミングで、Dev Channel側では継続検証のための新たな開発バージョン「Build 26220」の提供が既に始まっている。

 9月30日(米国時間)には「General Availability」として一般提供が開始され、対象デバイスを少しずつ拡大しつつ、2026年3月には既存の「24H2」ユーザーを対象としたアップデートを開始し、同年5月15日には全てのWindows 11デバイスが制限なしで配布対象となった。

 これにならえば、例年より1週間ほど早いものの、ほぼ“オン・スケジュール”で26H2の提供が準備されており、8月中にはRelease Previewでの配信が開始され、9月中には「General Availability(GA)」に到達すると見込まれる。

26H2で何が変わるのか

 大型アップデートとはいえ、26H2は過去の記事でも触れたように現行の24H2/25H2と同じ「Germanium(ゲルマニウム)」コアを採用した同系統のOSバージョンだ。

 提供ビルド番号は「Build 26300」で、24H2の「Build 26100」と25H2の「Build 26200」に続くものとなる。これらのOSバージョンをインストールしたほとんどのユーザーは、今秋に26H2がリリースされるまでの間、「KB(Knowledge Base)」として管理される定例更新を適用し続けることになる。

 これにより内部的なアップデート処理があらかじめ進められるため、GA(一般提供)のタイミングで配信される「eKB(enablement Knowledge Base)」を適用すれば、わずか数分という短時間で26H2へのアップデートが完了する仕組みだ。

 位置付けでいえば、Germanium(ゲルマニウム)をOSコアにする3代目の「GEリリース」と呼ばれるOSバージョンであり、この26H2をもってGermaniumの世代は終了することになる。

eKB適用までの流れ eKB適用までの流れ
GEリリースの過去3代のOSバージョンの概略図 過去3代のOSバージョン(GEリリース)の概略図

 問題は26H2で何が変わるのかという点だが、具体的にいえば大きな変化はない。いわゆる「Windows K2」でうたわれる機能改善プロジェクトに沿った形で、数々の不満点が定例アップデートの中で改善されつつあり、レスポンスの悪さやFile Explorerにおける明確な不具合、タスクバーにおける不満など、さまざまな問題の多くは、おそらく26H2の配信を待たずに解決するはずだ。

 その意味では、26H2の最大のメリットは、適用することでサポート期間が延長(Home/Proは2028年10月まで、Enterprise/Educationは2029年10月まで)されることと言えるかもしれない。

 他方で、現状でQualcommの「Snapdragon X2」シリーズやNVIDIAの「RTX Spark」向けに提供されている26H1には、26H2に該当するアップデートは提供されない。

 26H1はビルド番号「Build 28000」で管理されるGEリリースとは別系統のOSコアであり、内部的には「Bromine(臭素)」と呼ばれるBRリリースとなっている。BRリリースにはGEリリースとは別の形でアップデートが提供され続け、最終的に両者の系統が統合される「27H2」のタイミングまで大型アップデートの提供はないと考えられる。

 ちなみに、RTX Sparkの発表に合わせたのかは分からないが、これまで“Experimental Channel”での限定提供だった26H1が、6月8日のタイミングでBeta Channelでも利用可能になっている。27H2までは当面の間このBeta Channelを中心に開発検証が進められることになるだろう。

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