ユニボディデザインを採用したMacBookファミリーのトリを飾る「17インチMacBook Pro」の店頭販売が2月24日より始まった。同製品は、FSB 1066MHzのCore 2 Duoをはじめ、17型ワイドのフルHD液晶や、内蔵/外付けで切り替え可能なGPU、最長8時間駆動を可能にした新バッテリーシステムなど、まさにフラッグシップと呼ぶにふさわしい見どころの多いモデルだ。まずは写真で旧筐体との違いを見ていこう。ちなみに今回比較に使ったのは、MacBook Proが初めてCore 2 Duoを採用したモデル(2006年10月発表)。MacBook ProはインテルCPUの採用から今回のNVIDIAプラットフォームに移行するまで基本的な外観は変更していない(iSightインジケータなどのデザインで一部変更はあったが)ので、従来のMacBook Proユーザーの参考になるはずだ。
MacBook Airから続くアルミ削り出しのデザインは、17インチという大型なMacBook Proに採用されたことで、さらなる存在感を放っている。液晶天板は1枚のアルミニウムが周辺部で緩やかに湾曲し、パームレストからキーボード面までは継ぎ目がなく、旧筐体のように側面にネジもない、まさに金属の塊を思わせる仕上がりだ。もっとも、ボディのシルエットは角を切り落としてシャープな印象を与えているため、旧モデルに比べると実サイズ以上に薄く見える。
また、キーボードのカラーリングが従来の銀から黒に変更されたほか、トラックパッドは摩擦に強いガラス製となり、パッドのサイズも大型化されている。液晶ディスプレイを閉じると磁石で吸着するラッチレス構造を採用している点も15インチモデルと同様だ。細かいところでは、レーザー加工によってスピーカーの穴の大きさがより小さくなり、底面から左側面に移動したバッテリーインジケータのデザインも新しくなった。
もう1つ、実際に触ってみないと絶対に分からないが、分かったところで「でっていう」感じな変更点を挙げよう。液晶天板を対角線上に指でなぞると、りんごマークのところで指の速度が遅くなることに気付くはずだ(旧型ではほとんど抵抗はない)。新旧のりんごを比べると、見た目は同じアクリル製なのだが、表面の摩擦係数が異なるため、触ると明らかに質感が違う。
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