店員の「思いつき」が“祭”に変わる街、アキバ古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2009年03月30日 16時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「何か盛り上がる口実があれば、即、祭です」

ツートップ秋葉原本店が開催した「玄人Day」

 3月末の一週間は、店舗レベルでユニークなキャンペーンが展開されていた。ツートップ秋葉原本店は、3月28日に玄人志向のパッケージとなっている“ナゾのサングラス男”を一日店長に招き、玄人志向製品の特価放出やオークションなどを行う「玄人Day」を開催。当日は、店頭スタッフが玄人志向のハッピをまとい、店内の装飾も玄人志向カラーを前面に打ち出していた。

 このキャンペーンのきっかけについて、同店のスタッフは「玄人志向さんと何かやろうという話が出てやってみた感じですね。同社製品の店頭在庫を一気に売りさばくといった側面もありますが、お金をかけずにすぐ実行できて、大いに盛り上がれるという点が大きいですよ」と語る。

 ちなみに、ナゾのサングラス男氏は玄人志向ブランドを手がけるCFD販売の社員だ。「今までも何度か秋葉原のイベントに参加しましたが、一日店長になったのは初めてです。こんなにお客さまに集まっていただいて、やっぱりうれしいですね」(同氏)とのこと。

 また、ドスパラ秋葉原本店とドスパラ中古ロード店もこの週末にキャンペーンを実施。両店ともにレジの位置を後退させるなどして売場面積を増やしており、売場増床リニューアルを記念した特価品を多数用意していた。ドスパラ秋葉原本店のスタッフは「以前から、売場の通路が狭いといったお客さまの声をいただいていたので、フロアをフルに使って広々としてレイアウトにしました。連日、少しずつ模様替えして、なんとか週末に間に合わせた形です」と語る。

 そのほかにも、2009 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で連覇を成し遂げた日本の快挙を祝って、BLESS秋葉原本店やクレバリー1号店などが割引セールなどを実行するなど、時事的なネタを拾ったプチセールも各所で見られた。単にPOPを新調するだけでなく、オマケが付いたり売価が安くなるなど、ユーザーにとって直接的にお得な特典をすばやく用意するのはアキバの特色にもなっている。

 あるベテラン店員さんは「アキバのPCパーツショップは会社規模が小さいところが多いです。だから、店長やフロア長クラスの店員の思いつきで、多少価格を安くしたり、勝手にキャンペーンを打つこともめずらしくありません。全国規模で展開しているショップもその風潮につられて、例外的にアキバ地区だけのキャンペーンを実行することもあるようです。いずれにしても、組織の上層部にイチイチ伺いを立てずに思いつきが即実行できる行動力がアキバ電気街の魅力になっていると思います」と語っていた。

ドスパラ秋葉原本店の売場増床リニューアルキャンペーン(写真=左)。通路が広くなり、ゆっくりと品定めできるようになった(写真=中央)。PalitやFOXCONN製品など、ドスパラ色の強いアイテムが特価で並んでいた(写真=右)

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