3波W録+フルHD液晶+AVCREC+BD搭載──「FMV-DESKPOWER LX/D90D」の実力はAV機能“ほぼ全部入り”(2/3 ページ)

» 2009年06月23日 10時36分 公開
[寺崎基生(撮影:矢野渉),ITmedia]
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リアルタイムAVCREC録画とハードウェアエンコードが可能

 LX/D90Dのもう1つ魅力は、PCならではの録画機能だ。1TバイトのHDDには、地デジ放送は最高画質モード(MPEG-2 TS)で約120時間分録画できる。これに加え、富士通独自のハードウェアエンコード用LSI「Dixel HDエンジン」により、リアルタイムでAVCRECでの録画も可能となっている。

photophoto 高画質、長時間、超長時間の録画モードを選ぶと、MPEG-2 TSよりファイルサイズを圧縮できるAVCREC方式で録画される
photo 最高画質(MPEG-2 TS)モードで録画した番組は、Dixel HDエンジンを用いてH.264へ変換することも可能

 AVCRECはBlu-ray Disc Association(BDA)が定めた国際規格で、デジタル放送のハイビジョン録画データをDVDに記録するための映像フォーマットだ。低いビットレートでも高い画質を実現するMPEG-4 AVC/H.264(以下、H.264)を使用することで、ハイビジョン画質を保ちつつもMPEG-2 TSより記録サイズを圧縮できる。つまり、同じHDD容量なら、より長時間録画・保存できるメリットがある。H.264のエンコード処理は非常に複雑な処理となるため、通常のPCにおけるH.264のリアルタイム録画は2009年6月現在でも相当ハードルが高いが、LX/D90はこの処理をDixel HDエンジンと呼ぶ専用のハードウェアがまかなうことでリアルタイム録画を実現した。

 録画モードは、最高画質、高画質、長時間、超長時間の4レベルから選択できる。最高画質はMPEG-2 TSで、これ以外の3モードはH.264のAVCREC方式で録画する仕様だ。例えば、“保存版”でない番組を録画して視聴するシーンであればほぼ違和感なく常用できると感じた長時間モード(約4.5Mbps/1440×1080ドット)は、最高画質モード(約24Mbps/1920×1080ドット)の約5倍、ハイビジョン画質で長時間録画できる。

 また、最高画質で録画した番組は用途や必要性に応じて、あとからH.264へ個別に変換することもできる。こちらの変換もDixel HDエンジンを用いるので、最高画質で録画した2時間番組を約1時間40分ほどで長時間モードへ変換できた。ちなみに、AVCREC方式への変換でなく通常のDVD-Videoの作成を行うとソフトウェアエンコードとなるので、こちらは約4時間もかかった。この時間差だけを考えても、Dixel HDエンジンの効果はなかなかのものといえるだろう。1点残念なのは、このDixel HDエンジンが1つしかないことだ。このためにAVCREC録画を2つ同時に実行できず、画質変換処理中はAVCRECの録画自体が行われない仕組みとなっていることに注意したい。


photo 本機では、AVCREC形式で録画した番組はプリインストールソフト「CyberLink AVCHD Player」で、DVDに書き出したものは同じく「WinDVD for Fujitsu」(画像)で再生できる

 録画したデータは、Blu-ray DiscおよびDVDへ書き出せる。最高画質モード(MPEG-2 TS)のデータは、DVDへの書き出しのみSD解像度に変換したのちに記録され、高画質モード以下のAVCREC録画データはハイビジョン解像度のまま、Blu-ray DiscやDVDのどちらにも記録できる。

 DVDへの書き出しは、例えばビットレートが約4.5Mbpsの長時間モードで、1枚のDVDに約2時間分のハイビジョン映像(1440×1080ドット)を記録できる。また、データ放送以外の番組情報や字幕放送、副音声などのデータも一緒に保存され、付属ソフトの「WinDVD for Fujitsu」以外に、パナソニック製家庭用ハイビジョンレコーダーなどAVCRECに対応したレコーダーでも再生できる。

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