全社的にThinkPad T400を導入したとして、支給されたすべてのスタッフでPCリテラシーが同じレベルというわけではない。ベテランもいれば「ケータイは持っているけれど、自分のノートPCはこれが初めて」という初心者もいるはずだ。ひと昔前の初心者は「壊れてしまったらどうしよう」という思いから、とてもていねいに、ある意味恐れながらPCを扱っていたが、イマドキの初心者は、ノートPCの前に携帯ゲーム機器や携帯電話に慣れているので、「めったのことでは壊れないでしょ」というノリで、意外と雑にノートPCを扱っているという。
しかし、ThinkPad T400には、そういう「雑な扱い」にも故障しにくくする工夫が施されている。ノートPCで特にウィークポイントとなるのがHDDだ。HDDの内部では、記憶媒体となる円盤が高速で回転し、その円盤に触れるか触れないかギリギリのところでヘッドと呼ばれるパーツがデータを読み取っている。そのHDDに衝撃が加えられるとヘッドと円盤が接触して記憶面が破壊されてしまう。ハードウェアは新しいものに交換すればまた使えるが、重要なビジネスデータは失ったら取り戻すことができない。これは致命的な損失になってしまう。
ThinkPad T400をはじめとするThinkPadラインアップには、不意な衝撃からHDDを守るために、加速度センサーを組み込んだ「ThinkVantage ハードディスク・アクティブプロテクション・システム」を導入している。このシステムは、加速度センサーでノートPCの落下を検知したら、記憶媒体の円盤を傷つける恐れのあるヘッドを瞬時に退避エリアに移動させる仕掛けだ。これに加えてThinkPadシリーズでは、衝撃を吸収するショップアブソーバーとラバーカバーでドライブを包む「内蔵式HDDショック・アブソーバー」で、ほかのメーカーのノートPCより強固にHDDを守っている。
ThinkPad T400では、ボディにも堅牢性を持たせることで、ラフな扱いにも十分耐えられるようにしている。ThinkPad T400の生産過程では、その堅牢性を検証するさまざまな試験が、実際の利用場面で想定される過酷な状況を想定して行われている。例えば、液晶ディスプレイのひねり試験では、満員電車における“人の圧力”にディスプレイが耐えら得るかを検証し、8箇所の角落下試験では、ついうっかり手を滑らせて落としても本体と内部のパーツが問題なく動作するかを試している。
また、中小企業や少人数事業所ではオフィスの広さが限られているケースが多い。そういう環境で多数のノートPCを使う場合、意外と問題になるのが「動作音」だ。ノートPCに内蔵されたクーラーファンの風切り音が限られた空間にたくさん鳴り響くと、中で働く人間にストレスを与えてしまう。
ThinkPad T400に内蔵されたクーラーファンは「フクロウの羽根」と呼ばれる独自開発の形状を採用している。暗闇の空を羽根音を立てずに得物に飛び掛かるフクロウの羽根を参考に、ブレードの形状を整えたという静音性能に優れたクーラーファンをはじめとして、ヒートパイプ、ボティ内部の空気の流れをスムーズにする機構設計など総合的な技術力で、高クロック動作のCPUやチップセットを搭載しながらも、効率の高い、そして静かな冷却機構を採用することが可能になった。
(「ThinkVantage ハードディスク・アクティブプロテクション・システム」や「内蔵式HDDショック・アブソーバー」搭載機種は製品のURLにてご確認ください。「ThinkVantage ハードディスク・アクティブプロテクション・システム」や「内蔵式HDDショック・アブソーバー」はすべての状況に対してHDDの安全を保障するものではありません。セカンドHDD対応機種は製品のURLにてご確認ください。)
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