スペック以上に大変身した第2世代の“S10”──カジュアルなIdeaPad S10-2を楽しむ(1/2 ページ)

» 2009年08月18日 12時00分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]

 レノボ・ジャパンは、2008年にリリースした「IdeaPad S10e」でようやくNetbookをラインアップにそろえるとともに、日本のコンシューマー市場にも参入した。それから半年経った2009年の夏に、レノボ・ジャパンはS10eと同じ10型ワイド液晶ディスプレイを搭載した「IdeaPad S10-2」を発表した。サイズやシステム構成を比べると、マイナーバーションアップに近い変化だが、実際に使ってみると、それ以上に改善されたことに気がつく。IdeaPad S10eで得られたフィードバックが反映されてスペック以上に生まれ変わったIdeaPad S10-2をチェックしていこう。

見た目は思いっきりカラフルに

 IdeaPad S10eと比較すると、IdeaPad S10-2は、ボディがより薄くなり、そして、スペック的には長時間駆動が可能となっているのが特に目立つ変化といえるだろう。また、IdeaPad S10-2で用意されたカラーバリエーションは4種類で、これは、IdeaPad S10eと同じだが(IdeaPad S10eのカラーバリエーションは登場当初で3種類だったが、途中で1種類増えている)、両者で用意された色の種類が異なっている。IdeaPad S10eでは、ホワイト、ブルー、ピンク、マットブラックだったが、IdeaPad S10-2では、パールホワイト、ランプブラック、シルバーグレー、リップピンクがと鮮やかな色調が用意された。さらに、それぞれの天板にはドットパターンがプリントされており、従来モデルからより華やかな印象になっている。

IdeaPad S10-2で用意されたカラーバリエーション。左からパールホワイト、ランプブラック、シルバーグレー、リップピンク

同じくIdeaPad S10-2で用意されたカラーバリエーションを天板で比べる。左からパールホワイト、ランプブラック、シルバーグレー、リップピンク。ドットパターンのプリントが雰囲気をIdeaPad S10eから大きく変えている

IdeaPad S10-2(写真=左)とIdeaPad S10e(写真=右)を並べてみた

こちらでは、天板を比べている。左がIdeaPad S10eで右がIdeaPad S10-2。IdeaPad S10-2ではコーナーがより丸みを帯びて柔らかい印象になった

使い勝手が大きく向上した液晶ディスプレイとキーボード

 液晶ディスプレイのサイズは両者とも10.1型ワイドであるが、解像度はIdeaPad S10eが1024×576ドットであったのに対し、IdeaPad S10-2は1024×600ドットに変更された。縦方向に24ドットだけ増えたことになるが、それでも表示情報量の少ないNetbookでは使い勝手が意外と向上する。

 キーボードレイアウトも改善された。IdeaPad S10-2ではキートップの幅が見直されて、IdeaPad S10eで特に目立っていた右寄りキーの狭い幅が通常のサイズに改まっている。また、カーソルキーの下端も半段分だけ下げられた(ただし、通常キーとカーソルキーの間にすき間は設けられていない)。キーを叩いたときの感触もIdeaPad S10eからかなり変わり、打ち込んだ指の力をしっかりと受け止めてくれる。評価で使った印象では、キーピッチのサイズに慣れてしまえば、長文でもストレスなく入力できるように思えた。タッチパッドのサイズもIdeaPad S10eからひとまわり大きくなり、ボタンの位置も改善されている。

液晶ディスプレイのサイズは従来と同じ10型ワイドだが、解像度は1024×600ドットに改められた(写真=左)。IdeaPad S10eでは右側の一部のキーの横幅が詰まっていたが、IdeaPad S10-2では右側のキーも一部を除いてほかのキーと同じサイズになった(写真=右)

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