デジタル放送やBlu-ray Discをはじめ、PCでできる機能を1台に集約した液晶一体型デスクトップPC「FMV-DESKPOWER F」シリーズが、新OS Windows 7と新デザインを採用してリニューアルした。
ラインアップは1920×1080ドット(フルHD)表示に対応する23型ワイド液晶ディスプレイとBlu-ray Discドライブを搭載する「F/E90D」、20型ワイド液晶ディスプレイとBlu-ray Discドライブを搭載する「F/E70T」、20型ワイド液晶ディスプレイとDVDスーパーマルチドライブを搭載する「F/E60」の3モデル。それぞれスノーホワイト/エスプレッソブラック/ルビーレッドの3カラーを用意し、全モデルでWindows 7 Home Premium(32ビット版)とタッチパネルを搭載する。発売は2009年10月22日。価格はオープン、想定実売価格はF/E90Dが23万円強、F/E70Tが19万円強、F/E6016万円前後と予想される。
各モデルの主な違いは、ディスプレイスペック(上位のF/E90DはフルHD対応23型ワイド、それ以外は1600×900ドットの20型ワイド)やデータストレージの容量(上位のF/E90Dは1TバイトHDD)、デジタルチューナーの種類や有無(上位のF/E90Dは3波デジタルチューナー×2、中位のF/E70Tは地上デジタルチューナー×1、下位のF/E60はチューナー非搭載)、Blu-ray Discドライブの有無、AVCREC/長時間録画機能の有無(上位のF/E90Dのみ搭載)など。Intel GM45 Expressチップセット搭載マザーにCore 2 Duo P8700(2.53GHz)、4Gバイトメモリ(DDR3 SDRAM/PC3-8500 2Gバイト×2)、チップセット内蔵グラフィックス(Intel GMA4500MHD)、1000BASE-T有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LANなど、PCとしての基本スペックはそれぞれ共通となる。
デザインを一新したボディは、より家庭のパーソナル/リビングルームにとけ込み、さらに使いやすさを追求した設計を採用した。視聴位置の変更やディスクの出し入れ時に便利な「スイーベル(左右回転)機能」や約30度まで画面を倒せる「チルト機能」を備え、指で操作するWindows 7の標準機能「Windows Touch」をはじめとするタッチ操作を自然な体勢で利用できる。
新機能のタッチ操作は、画面に表示される新UI「タッチ操作パネル」を用いて指で画面に触れて操作できる。ブラウザの進む/戻るや写真の選択などの操作を画面へのタッチで扱える以外に、文字入力エリアで表れる予測候補表示機能付きのタッチ式ソフトウェアキーボード「タッチ文字入力」により、キーボード操作なしで文字を入力していくことも可能だ。手書き対応のペイントソフト「Corel Paint it! touch」や3D表示の地球儀をタッチ/ジェスチャー操作できる「Microsoft Surface Globe」(タッチ操作対応ソフトウェア群「Microsoft Touch Pack for Windows7」が同梱)など、タッチ操作に対応するユーティリティソフトも多数プリインストールする。
デジタル放送機能は、上位のF/E90Dに地上デジタル/BSデジタル/110度CSの3波デジタルチューナーを2基備え、デジタル放送の裏番組録画やハードウェアエンコーダ「Dixel HDエンジン」を用いてMPEG-4 H.264/AVCリアルタイム圧縮を行う長時間録画(AVCREC)機能に対応。中位のF/E70Tは地上デジタル対応チューナーを1基備え、Windows 7の「Windows Media Center」対応だ。それぞれ2層BD-R/RE記録に対応するBlu-ray Discドライブへの記録も行える。このほか、ハイビジョンデジタルビデオカメラなどで撮影したAVCHDビデオデータに対応する映像ソフト「Corel Digital Studio」や写真を日付ごとに自動的に整理し、用意に写真管理できる「マイフォトビューアー」などのエンターテインメント向けアプリケーションも用意する。
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