三菱、業界初の“倍速補間”対応23型フルHD液晶ディスプレイ「RDT232WM-Z(BK)」:120Hz駆動×超解像×2系統HDMI+D5で5万円台半ば(1/2 ページ)

» 2010年05月18日 16時00分 公開
[ITmedia]

倍速補間×超解像など動画向け高画質化技術を多数装備

「RDT232WM-Z(BK)」。ボディカラーはブラックだ

 三菱電機は5月18日、「Diamondcrysta WIDE」シリーズの新モデルとして、倍速補間技術対応の23型ワイド液晶ディスプレイ「RDT232WM-Z(BK)」を発表した。発売日は6月11日の予定。価格はオープン、実売価格は5万4800円前後と予想される。

 最大の特徴は120Hz駆動の液晶パネルを搭載し、倍速補間技術の「倍速クリアピクチャー」によって動画ブレを低減している点だ。倍速補間技術を採用したPC用液晶ディスプレイは業界初としている(国内販売のスタンドアロン型PC用液晶ディスプレイにおいて業界初。2010年5月18日現在、三菱電機調べ)。

 通常の倍速補間では、前後の映像の差分から中間の映像を作り出して1秒間60コマの映像の間に挿入し、1秒間120コマの映像を構成することにより、動画の残像感を抑え、滑らかに表示するが、低解像度映像の拡大表示などコンテンツによっては映像がぼやけてしまう。

 そこでRDT232WM-Z(BK)は、中間の映像を作る前に画像処理LSI「ギガクリア・エンジン」に含まれる超解像技術によって、ぼやけ成分を補正し、解像感を高めた映像を作成。その映像をもとに「倍速クリアピクチャー」で中間の映像を作成し、1秒間120コマの映像とすることで、動画のぼやけを抑えつつ、滑らかな映像を実現した。これにより、黒挿入、バックライトスキャン、オーバードライブの組み合わせ(MP ENGINEII)で動画ボケを低減する既存モデル「MDT243WGII」のMPRT(動画応答時間)が10msだったのに対し、RDT232WM-Z(BK)では8msまで向上している。

発光の仕方がインパルス型のCRTに比べて、ホールド型の液晶は動画ブレが発生しやすいが、RDT232WM-Z(BK)は倍速補間により動画ブレを低減する
倍速補間技術の倍速クリアピクチャーにより、動きの速い映像でも滑らかな表示が可能
120Hz駆動の単純2度書き(同じコマを2回表示)と倍速補間による動画ボケの違い。倍速補間では中間コマを挟み込むことで、動画ボケを減らしている

動画表示のぼやけを数値化した指標であるMPRT(動画応答時間)の解説。三菱電機は動画を重視した液晶ディスプレイの製品ラインアップでMPRTを以前から採用している
RDT232WM-Z(BK)は応答速度3ms(グレーからグレー)で、8msのMPRTを実現。従来のTNパネル搭載液晶ディスプレイ(応答速度5ms)は、MPRTが22msで、応答速度の割にMPRT値は遅い。RDT232WM-Z(BK)は倍速補間により、MPRTも大幅に短縮しているのが分かる
画面の左半分が超解像+倍速補間オン、右半分がオフで動画を再生した例。コンペイトウが左上から右下にスクロールし、画面下の文字が右から左にスクロールする映像だが、左半分は明らかに映像がクリアでぼやけが少なくなっている。超解像をオフにして、倍速補間のみで見比べても、違いは明らかだった

ギガクリア・エンジンの概要。超解像とダイナミックコントラスト補正は10段階+オフに調整可能だ

 ギガクリア・エンジンは、超解像をはじめ、ダイナミックコントラスト補正、局所コントラスト補正、階調数拡張処理、ノイズリダクション、色変換といった高画質化技術を装備。超解像とダイナミックコントラスト補正は10段階+オフに調整可能になった。超解像や倍速補間の設定は付属のリモコンで操作できる。

 120Hz駆動を利用し、映画など毎秒24コマのコンテンツを自動判別して滑らかに表示する「シネマモード」も用意。24コマ映像の各コマを5倍に増やし、120コマで映画フィルムの動きを忠実に再現(カクカクして見える)するという「フィルム」モードと、24コマ映像の各コマから4コマの補間映像を作り出して120コマ化して滑らかに表示する「なめらか」の2モードを備えている(オフも可能)。

 用途別の画質モード「DV MODE」は、動画用の3モード(テレビ、シネマ、ゲーム)と静止画用の4モード(スタンダード/IVテキスト/フォト/sRGB)を搭載する。そのほか、480i/1080i映像でもチラツキが少ない3次元IP変換、オーバースキャン(100/98/95/93%)、画面サイズ(フル/アスペクト/2×ズーム)、黒白伸張といった動画向け高画質化機能も備える。

 ゲーム用途には映像入力から出力までの遅延時間を短縮する「スルーモード」も搭載。スルーモードをオンにすると、倍速クリアピクチャー、シネマモード、PinPはオフになり、画面サイズはアスペクト、オーバースキャンは100%の設定に固定される。

用途別の画質モード「DV MODE」は動画向けと静止画向けを用意。各モードの設定はカスタマイズできる
毎秒24コマの映像コンテンツを自動判別して、ソースの映像を再現したり、滑らかに再生する「シネマモード」
画像処理を間引いて、入力信号の遅延を減らす「スルーモード」を用意

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