「HP Omni 100」実力診断――6万円切りの省電力な液晶一体型PCこの性能でこの価格、意外といいかも(2/3 ページ)

» 2010年10月25日 00時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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シンプルなデザインの省スペースボディ

 20型ワイド液晶ディスプレイを搭載したボディは、オールブラックのシンプルでクセのないデザインだ。前面も背面もすっきりとまとまっている。オールブラックといってもデザインが単調にならないように、液晶ディスプレイのフレームやスタンドの台座は光沢仕上げ、側面や背面は非光沢となっており、部分によって質感が違う。

 本体サイズは507.93(幅)×220.09(奥行き)×406.91(高さ)ミリ、重さは約7.8キロだ。設置面積は単体の20型ワイド液晶ディスプレイとほとんど変わらず、余分な場所は取らない。画面のチルト角度は30度まで傾けられる。

スタンドの奥行きは220.09ミリと短く、本体も薄いため、机上での圧迫感はない。画面のチルト調整も手軽に行える

付属のACアダプタは電源ケーブルが3ピン仕様で太い。スタンドにはケーブルをまとめる穴も用意されている

 液晶ディスプレイを含むPC本体部は逆L字型のスタンドによってマウントされている。本体を背面から支えるだけのフォトフレーム型スタンドと違い、奥行きに必要なスペースを変えることなく、スムーズに角度調整できるのが便利だ。

 また、画面の下にはキーボードを置けるスペースが用意されており、未使用時に余計なスペースを必要としないのもありがたい。スタンドにはケーブルを通す穴があるので、ケーブルをちらかさずにまとめておける。なお、電源ユニットは本体に内蔵しておらず、付属のACアダプタで駆動する仕組みだ。

 ボディの右側面にはDVDスーパーマルチドライブを内蔵する。ドライブの直下に大きめのイジェクトボタンが用意されており、側面をのぞき込まなくとも手探りでイジェクトできる。その下にはディスプレイ輝度の調整ボタンやHDDのアクセスランプが配置されている。

 アクセスしやすい左側面には、6in1メディアスロット(SDHCメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO/xDピクチャカードなどに対応)をはじめ、2基のUSB 2.0、ヘッドフォン、マイクの端子が用意されている。また、背面には4基のUSB 2.0、有線LAN(100BASE-TX)、DC入力を装備する。

 通信機能としては、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANも搭載している。有線LANが1000BASE-T(通信速度1Gbps)ではなく、100BASE-TX(通信速度100Mbps)にとどまる点は価格なりという印象も受けるが、スタンダードPCとしては必要十分な内容といえる。液晶ディスプレイのフレーム上部にはWebカメラも装備している。

左側面にメモリカードスロット、2基のUSB 2.0、音声入出力が用意されている
背面に4基のUSB 2.0、有線LAN、音声出力、ACアダプタ接続用のDC入力が並ぶ
液晶ディスプレイ上部には30万画素のWebカメラを内蔵する

 プリインストールOSは、直販モデルが64ビット版Windows 7 Home Premium、量販店モデルが64ビット版Windows 7 Professionalとなっている。

 オフィススイートは直販モデルが非搭載で、量販店モデルがOffice Personal 2010を採用。そのほか、独自のAV再生/編集統合ソフト「HP MediaSmart」や、メディア再生/オーサリング/ライティングソフト「CyberLink DVD Suite」も備えている。

プリインストールソフトの「HP MediaSmart」では、スライドショーやプレイリストを作成して観賞するなど、DVD、音楽、写真(フォト)、動画(ビデオ)を直感的な操作で楽しめる

1600×900ドット表示の液晶ディスプレイを搭載

 液晶ディスプレイのサイズは20型ワイド、画面の表示解像度は1600×900ドットとなっている。このサイズの液晶パネルとしては一般的な解像度といえるだろう。最近のノートPCの標準的な解像度である1366×768ドットよりも高解像度のため、デスクトップが広く使え、複数のウインドウを同時に開きながら作業するにも便利だ。

液晶ディスプレイのサイズは20型ワイド、画面の表示解像度は1600×900ドットに対応する。画面の表面処理は非光沢だ
無理のないドットピッチでWindows 7を快適に楽しめる。デスクトップにはHPオリジナルのランチャーソフトが標準で常駐している

 最近の個人向けPCとしては珍しく非光沢のパネルを採用している。照明などが映り込みにくく、目が疲れにくい。光沢パネルほどの鮮やかさはないものの、発色は素直で明るさも十分あって視認性は良好だ。視野角も最近の低価格ノートPCなどと比べれば広め(特に上下)で、PC内蔵のTNパネルにしては見やすい。ディスプレイの基本スペックは、最大輝度が250カンデラ/平方メートル、コントラスト比が1000:1、視野角が水平/垂直ともに160度、応答速度が5ms、色域がNTSC比72%と、標準的な表示性能といえる。

 「輝点ゼロ保証」に対応している点も心強い。一般的には液晶パネルに少々の輝点(常時点灯ドット)や黒点(常時黒表示のドット)があっても保証対象外とされている製品が多いが、この輝点ゼロ保証では標準保証期間内に液晶パネルに輝点が1ドット以上、あるいは黒点が6ドット以上発生した場合、標準保証の対象として修理または交換が受けられる。なお、保証期間は量販店モデルが1年保証で、直販モデルでは3年間保証も選べる。

 液晶ディスプレイの下には出力2ワット+2ワットのステレオスピーカーを内蔵している。特別に高音質というわけではないが、エンターテイメントコンテンツもそれなりに楽しめる水準にはある。

画質調整ツールの「HP My Display」を搭載している。色温度や明るさ、コントラストの調整が行える。動画、ゲーム、テキスト入力など、用途向けに最適化されたプリセットも用意されている

USB接続のキーボードとマウスが付属する

 付属のキーボードとマウスはどちらもUSB接続だ。液晶一体型PCではスマートに接続できるワイヤレスのキーボードとマウスを採用する製品も少なくないが、電池交換や充電が不要という利点はある。ここはコスト重視の仕様といったところ。

 キーボードはテンキーが付いたスタンダードな日本語109キー仕様で、ノートPCのような薄型のキートップを用いている。キーピッチは十分に広く、キーレイアウトも比較的自然だが、Enterキーの右に大きめのDeleteキーを配置している。右上には音量調整のボタンを備えている。マウスはスクロールホイール付きのシンプルな3ボタンタイプだ。

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