「1年、あっという間だった」──マイクロソフトは10月22日、2009年10月22日に一般販売されたWindows 7のリリース1周年を記念したイベント「Windows 7 + Windows Live Your Personal Cloud Day」を開催。Windows 7の現状やWindows 7搭載PC、そしてWindows 7とWindows Live関連サービスを連携させたコンシューマーユーザー向けの活用例を紹介した。
登壇したマイクロソフト代表執行役の堂山昌司副社長は、Windows 7がコンシューマー層にも高評価で受け入れられていること、そして同社のクラウドサービスであるWindows Liveとも連携することで、“Windows 7がさらに便利に、楽しく使ってもらえるようになる”ことを説いた。
「Windows 7は発売から1年、世界で2億4000万ライセンスを出荷し、コンシューマーユーザーからも大変高い製品満足度をいただいています。前バージョンと比べて製品満足度が30%も向上しておりまして、まぁ、Vistaが悪かったんだよと言う人も中におりますが(笑)。ともあれ、Windows 7にして、あるいはWindows 7搭載PCを購入してよかったという声をたくさん聞きます。このほか、サポートコール数が60%も減ったという結果も出ています。これは、使い勝手がいいのでわざわざサポートデスクに電話をいただかなくても理解できる──ことを示すと思います」(マイクロソフト堂山副社長)
マイクロソフトは事業テーマに“クラウド”を掲げ、クラウドを軸にしたビジネス展開に注力している。“クラウド”は、エンタープライズ/企業向けであり一般コンシューマーには関係がないと思われがちだが、サービスそのものはすでに広く浸透しつつあり、一般コンシューマーも実はすでに使っているシーンが多い。
例えばWindows Liveを軸にしたWindows Live SkyDrive、Mesh、Windows Live Messener、Hotmail、bing、zune、XBOX Live、OfficeWeb Appsなど、すでにコンシューマー向けのオンライン=クラウドサービスをすでに多く展開しており、5億ものWindows Live IDアクティブユーザーがいるという。コンシューマーユーザー向けには「小難しく考えることはない……というより、やりたいことができるようになっていた」と自然な流れで思ってもらえるよう、Windows 7とともにクラウドサービスを積極展開する。
Windows 7の機能を補完し、PCとその周辺機能をより便利に利用できるようにするサービスが「Windows Live」だ。マイクロソフト米国本社のWindows Live担当 クリス・ジョーンズ シニアバイスプレジデントがWindows Liveサービス群の活用で、いつでも、どこでも、どんなデバイス(複数台のPCやWindows Mobile/Phone搭載デバイスなど)でも、どんなファイルでも、互いに連携し、共有できるメリットを強くアピール。YouTubeやfrickr、mixi以外に、世界中にユーザーが存在し、国内でも利用者が増えているFacebookや、1880万会員(うち、有料会員は100万人)を擁するニコニコ動画などといった外部サイトとの連携も深めていく。
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