MSIの“Marshal”で“GD80”なマザーボードに接近する2011 International CES(1/2 ページ)

» 2011年01月06日 01時35分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 MSIが行ったプレスカンファレンスの会場では、インテルがまもなく正式に発表する予定といわれる“第2世代の”Core iシリーズを搭載した液晶一体型PCやノートPCのほか、PCパーツでも、Intel 6シリーズチップセットを搭載したマザーボードから、日本未公開だったBig Bangシリーズの「Big Bang-Marshal」と“GD”シリーズの最上位モデル「P67A-GD80」を展示していた。

 ここでは、その姿が初めて公開されたマザーボード2機種の「フォトレビューCES出張版」と、いまだ正式発表前で、Core i7-2600KとCore i5-2500Kのパフォーマンスだけが明らかになった第2世代 Core iシリーズを搭載した液晶一体型PCのデバイスマネージャーとWindows エクスペリエンスインデックスを紹介する。

Intel 6世代のBig Bangシリーズは“Marshal”

 「Big Bang-Marshal」は、Intel P67 Expressチップセットを搭載したマザーボードだ。MSIがIntel 6シリーズチップセット搭載モデルにおいて訴求する「Military Class II」と「OC Genie II」、Unified EFIを利用する「Click BIOS」はBig Bang-Marshalでも導入する。電源回路は24フェーズで構成される。

Intel P67 Expressを搭載するBig Bangシリーズの最新モデル「Big Bang-Marshal」

 拡張スロットにはPCI Express x16対応スロットを8基備える。ただし、それ以外のスロットは持たない。マルチGPU環境としてはCrossFireXのほか、NVIDIAのSLIにも対応する。また、USB 3.0、Serial ATA 6Gbps、そして、eSATAなど、最新のインタフェースのそれぞれで多数のポートを用意するのも特徴だ。

 オンボードには、「電源」「リセット」「OC Genie」のほか、「Multi BIOS」のプッシュボタンも備えている。基板の刻印には「Triple BIOS Design」と記載されており、3種類のシステム設定を切り替えて使うことができると推測される。

 また、すでにサンプルボードが公開されたP67A-GD65と同じく、メモリスロットに隣接するエリアには、オーバークロックチューニングで利用できる、ベースクロック強制設定用ディップスイッチや基板各所の駆動電圧をリアルタイムで測定するためにテスターの測定端子を差し込むV-Check Point、PCI Expressスロットの利用レーン数を強制的に切り替えるスライドスイッチも実装する。

拡張スロットはPCI Express x16対応を8基用意する。その姿は壮観だ(写真=左)。オンボードには電源、リセット、OC Genieに加えて、Multi BIOSボタンが確認された。詳細は不明ながら、基板の刻印にはTriple BIOS Designとある(写真=右)

バックパネルには、8基のUSB 3.0が用意されている。(写真=左)。CPUソケットの周辺は、電源回路が24フェーズ構成となったことで“GD”シリーズと比べてチップがだいぶ増えた。メモリソケットの上側に見える有効フェーズ数を示すLEDもすごいことになっている(写真=右)

Big Bang-Marshalには、USB 3.0専用コントローラとしてNECの「μD7200200F1」を3基、VIAのコントローラを1基備えている

Big Bang-MarshalはSerial ATA 6Gbpsを4基用意する。その制御に利用するコントローラの1つがMarvellの「88SE9128-NAA2」だ(写真=左)。サウンドコントローラにはRealtekの「ALC892」を実装する(写真=右)

IEEE1394のコントローラにはVIAの「VT6315N」、RAIDのコントローラとしてはJMicronの「JMB362」をそれぞれ利用する(写真=左)。有線LANでは、Realtekの「RTL8111E」を2基用意して、1000BASE-Tに対応した2系統のネットワークを構成できる(写真=右)

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