Z68A-GD80の基板レイアウトを確認すると、CPU電源回路では15個のフェライトコアが確認できる。4基のMOSFETに相当するDrMOSと合わせれば、かなり余裕を持った電源回路といえるだろう。メモリスロットは4基。Intel Z68 Expressの仕様ではDDR3-1333までの対応だが、MSI独自のオーバークロック設定で最大2133MHzまでサポートする。現在市販されているメモリで最も容量が多い4Gバイトのメモリを4枚搭載することで16Gバイトまで搭載可能だ。
拡張スロットは、PCI Express x16スロットが3基、PCI Express x1スロットが2基、PCIスロットが2基という構成になる。PCI Express x16スロットのうち、2基が1基の16レーン、または8レーン+8レーンで利用できるスロットで、AMDのCrossFireX、NVIDIAのSLIをサポートする。残る1基のPCI Express x16スロットは4レーンのみで利用可能だ。Serial ATAのRAIDカードなどを追加する場合、4レーンという帯域は重宝するはずだ。
拡張スロット周辺には、6ピンのPCI Express補助電源コネクタを備えている。グラフィックスカードの電力を補うために用意されたものだ。これまでなら、ハイエンドマザーボードでも、ペリフェラル4ピンやSerial ATA電源コネクタなどを用いるが、より大容量の電力を供給できる。PCI Express x16スロットの回りにもスーパーフェライトコアチョークを配置するなど、グラフィックスカードに供給する電源回路にも配慮して設計している。
Serial ATAは合計8基(うち1基はeSATA)で、チップセットが制御するSerial ATA 6Gbpsが2基、同じくチップセット制御のSerial ATA 3Gbpsが4基あるほか、Marvell SE9128が制御するSerial ATA 6Gbpsの1基とeSATAの1基になる。
USB 3.0のコントローラは2基実装されている。いずれも信頼性が高いルネサスのD720200AF1で、1つのチップから2ポートがバックパネルに配置され、もう1つのチップが基板上のピンヘッダを利用する。サウンドコントローラは、Realtek ALC892を採用する。ドルビーの「THX TruStudio」をサポートしており、2チャネルスピーカーでもサラウンドが利用できる。
Intel Z68 Expressを搭載したことで、バックパネルには映像出力インタフェースとしてDVI-IとHDMIを備えるほか、2基の1000BASE-T(コントローラはMarvell SE9128)とIEEE1394(同じくVIA VT6308P)、CMOSクリアスイッチ、そしてPS/2ポートを用意する
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年6月30日