日本マイクロソフトは6月15日、2011年夏商戦に向けたPC販売訴求施策と市場動向に関する説明会を実施。「シェアスマイル Windows PCで元気に」のキャッチフレーズで、2011年6月後半よりWindows 7搭載PCに関わる横断型販売促進キャンペーンを実施する。
2011年前半の個人PC市場は震災の影響が心配されたが、結果として対前年比連続成長で堅調に推移した。日本マイクロソフト 執行役ホーム&エンターテイメント事業本部の五十嵐章リテールビジネス事業部長は「3月第2週から第4週は震災の影響で販売数が落ち込んだが、4月に入り復調、ゴールデンウィーク期間を含む5月第1週、第2週は対前年比で20〜30%の伸び率を示した。震災後の動きの1つに“節電意識のさらなる高まり”が挙げられ、Windows 7搭載PCは5年前のPCと比べると平均53%も省エネルギーであるというポイントは、新PCに買い換える動機の1つになったと思う。夏商戦もメーカー・ベンダーさん、販売店さんなどともより積極的に連携・協力し、“地デジ搭載PC”などの今夏向け訴求ポイントとともにWindows 搭載PCをPRしていきたい」と述べ、夏商戦向けにさらなる具体的な利用シーンを紹介する企画サイトの実施、商品が当たるプレゼント企画、芸人を招く街頭トークショーイベントなどでマイクロソフトが率先してPR活動を推進する。
また、日本マイクロソフトのオフィスプレインストール統括本部の宗像淳本部長は「人口あたりのPC購入台数を算出すると、日本は諸外国に比べると低い。そこに日本のホームPC市場が成長するポテンシャルがまだある」とする考えも示した。人口あたりのPC購入台数値の高い(日本の約2倍)カナダを例に、年間プラス700万台の計1400万台/現80%増は見込める可能性があるとし、国内ホームPC市場の活性化のために「PCをもっと楽しもう!」と具体的な利用シーンを国内PCの約9割にプリインストールされるというOfficeを軸に提案・紹介する施策も行う。
「なぜ普及率が伸びないか。PCでできることをまだまだ伝えきれていないからと考えた。このため、家庭でPCを使うシナリオをより具体的に多目的に紹介し、伝えていく活動をより活発に行っていくことが重要。文書作成以外に“こんなこともできる”をテーマにしたoffice用テンプレートや、初心者の方がつまづきがちな質問例をまとめたOffice 2010活用のための総合キャンペーンサイトを開設するとともに、7人の“マイクロソフト Office 2010応援隊”がOfficeの機能や活用例を実体験するイベントなどを実施し、一般ユーザーの方に“こう使うと、もっと楽しくなる”のポイントを具体的に伝えられればと思っている」(日本マイクロソフト 宗像氏)
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