2010年にNECの戦略的なベーシックノートPCシリーズとして投入された「Lavie S」。シンプル・薄型・カラフル・低廉な価格帯の特徴による、若年層や家族に安心して勧められるA4オールインワンノートPCというコンセプトにより、実は国内ノートPC販売実績でもっとも売れているシリーズの1つだ。
2011年夏商戦向けの新モデルは、このコンセプトはそのままに、基本性能の大幅強化とデザイン一新により、さらに“使いやすさ”や、“やさしさ”を追求するモデルに進化した。
ラインアップはCPUやHDD容量、光学ドライブの種類によって全3モデルを用意する。今回はこのうち、より高性能なCore i5-2410M+Blu-ray Discドライブを採用する上位モデル「LS550/ES」を評価機に、その実力を検証する。
まずは仕様をチェックしよう。新型LaVie Sシリーズは、基本システムに第2世代のCore iシリーズ+Intel HM65 Expressチップセット搭載の最新構成を採用し、評価機のLS550/ESは同クラスのA4ノートPCの中でも上等となるCore i5-2410M(2.3GHz/最大2.9GHz/Hyper-Threading Technology対応)を搭載する。
このほか、15.6型ワイドの液晶ディスプレイ(1366×768ドット)、4Gバイトのメインメモリ、750GバイトのHDD、Blu-ray Discドライブ、IEEE802.11b/g/n準拠・Intel WiDi対応の無線LAN、テンキー付き標準ピッチのキーボードなどを搭載し、OSには64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)、オフィススイートにWord 2010・Excel 2010・Outlook 2010・PowerPoint 2010・OneNote 2010を包括したOffice Home and Business 2010をプリインストールする。
これらスペックだけでも、標準状態のままWindows 7やその他Windowsアプリケーションを快適に動作できるのはもちろん、今後数年は満足に使い続けられるだけのポテンシャルを持っていることが伺える。発売時の価格は評価機のLS550/ESが16万円前後、低廉なLS150/ESが11万5000円前後だ(2011年6月現在、LS550/ESは実売11万円弱、LS150/ESは8万円台半ば前後で販売する店舗も見うけられる)。
ディスプレイは1366×768ドット表示対応の15.6型ワイドを採用する。従来モデル比で約2倍明るくなったという「スーパーシャインビューLED-EX2液晶」を採用し、くっきり見やすく、省電力動作にも寄与する。
また、ディスプレイサイズは同じだが、ボディは前モデルより薄く小型になった。本体サイズは372(幅)×248(奥行き)×34.8(高さ)ミリ、重量は約2.4キロ。幅で約2ミリ、ディスプレイを開いた使用時の高さが約4.2ミリ低くなり、使用時の目線が自然な高さになるよう工夫が加えられた。
カラーバリエーションも豊富だ。評価機のシャンパンゴールド(新色)に加え、ルミナスレッド、エクストラホワイト、スターリーブラックの全4色を用意する。シャンパンゴールドは薄めのゴールドで調色され、派手すぎずもちょうどよい高級感を受ける、オトナなカラーだ。このほか、ビビッドなレッド、定番のブラックとホワイトを含め、好みや部屋のインテリアに合わせて選択できる。ボディと同色(ただしシャンパンゴールドはブラック)のホイール付きマウスも付属する。
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